第5話②「敵前逃亡」

 間合い外から一気にひた走るハジメに、しかし彼がクローズを刃圏に捕える直前、彼との間に突如炎の壁が立ち塞がった。幕のように垂れ下がって来た炎のそれに、ハジメは突進を緩めて斬撃を放ち、その壁を剣で振り払う。炎の障壁を剣で打ち払うと、ハジメは引き続きその先へ突き進もうとする。

 その壁の向こうから、炎の切っ先が突き出された。魔法杖を覆うように形成された炎の刃が突き出てくるのを、ハジメは咄嗟に横へ跳んで躱す。緊急回避したハジメは退いた先で続けざま後退する。その瞬間、彼のいた位置に炎の剣が鞭に変形して襲い掛かった。しなった炎は地面に叩きつけられ、その場に落ちていた枯葉に着火、炎上を起こす。


 後退を余儀なくされたハジメだが、彼は十メートル近く距離を置いたところですぐさま反発、再び地面を蹴って前進を試みる。長剣を手にした彼は、一気にクローズへ迫ろうとした。

 その時、クローズは薄い笑みを浮かべて手を振るう。それ乗って動いたのは、ハジメに最初切り裂かれた炎の壁の残骸だ。斬り払われて散り散りになった火の粉が、宙で鋭い弾丸の形をとり、ハジメにその切っ先を向ける。そして、それに気づいたハジメに向けて一斉に発射し、彼へと襲い掛かった。飛散した炎が弾丸の雨となる中、ハジメはそれを剣で斬り払おうとする。が、如何せん弾丸の数が多すぎる。剣で素早く炎の弾丸を弾くハジメであったが、その一部がハジメの服を掠めていく。鋭く切れ目を入れながら焦がした火は、彼の外装に着火してその身を焦がさんとした。ハジメは舌を打ってたまらず横転、火を地面になすりつけることで鎮火させる。

 慌てて火を消したハジメに、それを見たクローズは失笑を浮かべる。


「どうした? 先ほどから攻撃を躱してばかりではないか。早く掛かってくるがいい」


 問い掛けるような、嘲弄の言葉がクローズから発せられる。それに対し、ハジメは無反応だ。相手のせいで無様な横転をさせられて泥まみれになったハジメだが、その挑発をいちいち真に受け、頭を真っ白にするようなことはしない。

 立ち上がったハジメは、そこでクローズとの距離をゆっくりと測る。ゆったりとした足取りで、相手へ詰めた彼は、クローズへの突撃に備えて呼吸を整える。

 再突撃に備えるハジメに対して、クローズがいきなり仕掛けてきた。

 彼は唐突に魔法杖を振るい、その鞭をハジメに向けて振り上げた。宙を走った鞭に、ハジメは慌てることなくそれを悠々と躱す。そして、攻撃を空振らせた相手に、一気に間合いを詰めるべく前進しようとする。


 だがその瞬間、彼は横手から不意に迫る物体の存在に気が付いた。振り向く間もなく、それはいきなりハジメの身体に直撃する。ぶつかったのは、周りに生えていた木の一本だ。

 何故そんな物が飛んできたのか――そう思いながら顔を上げたハジメは、次の瞬間視界に入ってきた光景に目を見開く。彼の目に飛び込んできたのは、次々と転がってくる、炎上した木々の大群であった。それは、すべてクローズの振るった炎の鞭で薙ぎ払われた木々である。彼が振るう炎の鞭は、鋭く山の斜面の上側にあった木々を切断し、同時に炎上させたのだ。切れた木は幹から枝葉にかけてを着火させ、斜面にそって転がり落ちてきたのである。

 炎を纏った木々が雪崩となって落ちてくる中、ハジメは奥歯を噛みしめて斜面の下へと走り出した。押し寄せてくる炎の木々を避けるための退路は、そちらにしか用意されていないからだ。急いで山を下るハジメだが、そのスピードに、転がる木々は徐々に追いついてくる。そしてやがて、炎の木の流れは、ハジメを飲み込む。火の雪崩はと形容していい光景は、ハジメという脱兎を逃さずに飲み込んでいった。

 その光景を見て、クローズは大笑する。


「ふはははは! なんとも惨めだな。燃える木々の流れに飲まれていく様というのは」

「……っう!」


 真上で笑うクローズに対し、それを見ていた利理は息を呑んだ。ハジメを飲んだ炎の怒涛は、巻き込まれればただではすまないには明白だ。また、その木々が転げて行った先では、枯れ木が延焼して燃え盛っている。それは、如何に木々の雪崩が凄まじいものであったのかを如実に物語っていた。

 その光景に、クローズはしばらくの間ほくそ笑んでいたが、その顔を不意にあげ、目を細めて言う。


「ふむ。どうやらまだ息があるらしい。炎の中で立ち上がる気配がある」


 クローズが何気なく口にしたその言葉に、利理は目を見開く。ハジメの影は炎の中に飲まれたものの、クローズの言葉を信じるならば彼は無事のようである。あの荒波の中無事なのかと、利理は驚いた。


「もっとも、生きていたとしてもただでは済んではいないだろうがな。それなりの負傷を負っているはずだ」


 やや希望を抱いた利理の心中を知ってか知らずか、クローズはそう言うと、嗤い顔を浮かべて炎の痕を見る。

「さて。奴は果たして向かってくるか、否か。ここで向かってくるならば、ただの自殺志願者でしかないが……しかしこの娘を見捨てるだけの冷血さが奴にあるかどうか」


 興味深そうに、クローズは炎上するそちら一帯を望む。彼は視界では捉えづらい気配の動向を、第六感を駆使して見守っていた。そんな観察の中で、やがて気配は動く。その気配は山の斜面を、こちらとは逆方向に進んでいった。つまりは、山を下って行く方向である。

 それを感じ取ると、クローズは鼻を鳴らす。


「そうか。まぁ、それが賢い選択だろうな」


 ハジメが取った判断に、クローズは納得した様子で顎を引く。

 どうやらハジメは、そこからクローズへと再び向かってくるのではなく、ここからのいち早い撤退・逃走を選んだ模様だ。それは決して臆病ではない、冷静な判断だ。ただでさえ手負いで不利なのに、更に傷を負った状態で、しかも実力で上回るクローズに対して戦いを挑むなどは只の特攻でしかない。それよりも、敵わない相手から退くというのが、実に理にかなった行動であった。

 ただ、それを確認したクローズは、その目で利理を見下ろす。そして、ここに残される形となった彼女へにこやかな笑顔を浮かべて告げる。


「喜べ、巽利理。あの少年は、どうやらお前を見捨てて逃げ出したようだぞ」


 その言葉に、利理は肩を震わせる。その反応をみて、クローズは利理がショックを受けていると見て言葉を続けた。


「悲しいか、悔しいか? 残念だったな。奴はお前の命よりも、自分の命に重きを置いて逃げたということだ。私に捕まったお前を、切り捨てたということだよ」


 そう言って、クローズは利理を責めたてる。そう言うことで、彼女が悔しがる、悲哀に滲んだ顔でもみたかったのだろうか、クローズは彼女を覗き込む。


「どうだ? 悔しいなら正直に悔しがったらどうだ?」

「……悔しくなんか、ない」


 クローズの詰問に、利理は声を絞り出す。その声が僅かに震えているのを見て、クローズは更に彼女を嘲笑う。


「ふふ、強がりを。本当は悔しくて悲しいのだろう?」

「いいえ」


 利理は、クローズの問いに首を振った。そして、言う。


「よかった。彼は、ちゃんと……逃げてくれたのね」


 それは、心からの安堵の声だった。ほっと胸を撫で下ろした様子で言葉を返す利理に、それを見たクローズは表情から笑みを消す。

 利理からすれば、自分が助けた相手であるハジメが、自分を助けるためだけに決して敵わないだろう相手に挑んだりするようなことにならずに良かったという安心感がある。自分のために、自分を助けるために無茶をして死んでしまっては、それは無駄死に等しい――そう彼女は思っていたのだ。


 そのため、彼が自分の言葉を聞いて逃げてくれたことが、利理には本当に嬉しかったのだ。自分のことは、どうなったとしても別に構わない。ただ彼が無事に逃げてくれること、それだけが彼女の願いであった。

 そのように安堵する利理であったが、それに対し、クローズは冷たい目を向ける。その目は、冷ややかながら燃えていた。


「気に食わないな」


 クローズは、そう静かに呟く。


「たかが二十にも満たない餓鬼が、自己犠牲で安堵している様を見せるなど、癪だ」


 そう言うや、クローズは踏みしめていた足を振り上げ、そして勢いよく振り下ろした。その爪先は、彼女が背中に刻まれた傷を、すでに塞がりかけていた傷を抉った。その襲撃に、利理は表情を一転させて苦痛に歪める。


「っ! っうう!」

「貴様らのその、他人を慮る態度が気に食わん。もっと貴様らには、絶望の顔色がお似合いのはずだ」


 傷を抉りながら、クローズは言う。ぐりぐりと傷を抉ると、彼女の傷口から血飛沫が弾け飛ぶ。それに利理は苦鳴し、口からも喀血する。

 その苦しげで痛々しい顔を見て、クローズは嗤う。


「……いいことを思いつた。おい、少年よ! 聞こえるか?」


 いきなり、クローズは顔を上げると辺りに響く大きな声を放つ。それはきっと、山を下って行くハジメの耳にも届いていることだろう。


「逃げるのは構わん。明日の朝まで時間をやろう。その間に私の前へまた来い。もし来なければ、ここにいる娘を貴様の代わりに殺す。それが嫌ならば、いつでも私に挑みに来るがいい!」


 笑いを含みながら、クローズは大声で告げる。その言葉に、利理は顔を上げた。その言葉によれば、自分はハジメを呼び寄せるための餌、人質だ。せっかくここを離れたハジメの足を引っ張る存在にさせられたことに、利理は顔色を変える。


「駄目、そんなの――」

「黙っていろ」


 異論を、あるいは反発の言葉を唱えかける利理に、クローズはその傷口に杖の柄を叩きこんで黙らせる。そのダメージに、利理は悲鳴を噛み殺して悶える事しか出来ない。


「貴様それまで私の遊び道具だ。玩具おもちゃは玩具らしく振舞っていろ」

「この……外道っ!」


 傷を抉らせ苦しげながら、利理は悪態をつく。その言葉を、クローズはむしろ心地よいとでもいうかのような表情で嗤い返す。


「場所を変えるぞ。ここでは、貴様で遊ぶこともままならない」


 そう言って、クローズは利理から足を下ろす。そしてその代わりとばかりに、倒れた彼女の後ろ髪を引っ張り上げ、強引に彼女の身を仰け反らせて立ち上がらせる。

 その扱いに、利理は抵抗しようとした。しかしその矢先、クローズは魔法杖の先端を、利理の額に向けてぽんと当てる。

 次の瞬間、その先端から発せられた炎が、一気に利理の身体全体に駆け巡った。炎は利理を包み込み、彼女全体を覆う。


「――っ⁈ ――!」

「大丈夫だ。その炎は標的を拘束する炎だ。その火に包まれている間は、お前は声を発することは出来ないが、実際の炎と違って標的を焦がすことはない。もっとも暴れ過ぎれば呼吸困難から最悪死に至るが……まぁ、不死性の強い貴様なら死にはすまい」


 炎上して悶える利理にそう嗤いかけ、クローズは彼女の髪を引っ張り上げる。それによって、悶える利理は強引に彼によって引き摺られていく。

 苦しむ利理の姿に満悦しながら、クローズは彼女を連れて、この森の中から姿を消していくのだった。


   *


 街郊外の山間には、東から西の流れで一筋の河が存在している。数十キロ離れた大河の支流にあたるそれは、それほど大きな流れではないが、水が澄み、穏やかな流れでせせらぎを響かせていた。

 そんな川沿いにある森の中から、ハジメは姿を現す。全身が傷つき、着ている服を所々破かせた惨憺たる有様になっていた彼は、河原に辿りつくとふらついて膝をつき、倒れ込んだ。その際に、彼は剥き出しになった肌をすりむくが、そのような軽い負傷を今は気にしなかった。


 しばらく倒れたまま呼吸を整えると、彼は身を起こし、上着で纏っていたレザーコートを脱ぐ。それを傍らに置いて、ハジメは自分の傷の様子を確認した。

 身体に刻まれた傷の数々は、一見酷いように見えるが、すべてかすり傷程度だ。黒ずんでいる部分もあるが、それは傷が治癒している最中であるからで、肉を抉られる、骨が折れるなどの重傷とは程遠い状態であった。しばらく放っておいても治るそれらの具合に、ハジメはほっと息をつく。


 傷が軽く済んだのは、彼が来ていた服のおかげというのもあるだろう。彼の着ていたレザーコートは防刃・防火製で、おかげでクローズによる炎上する大木の雪崩に巻き込まれても、あまり火傷することなく軽傷で済んだのだ。

 加えて、現在の彼の傷の治りは普段に比べて格段に速い。本当に薄かった擦り傷などは、すでに傷が塞いで瘡蓋かさぶたが取れそうになっていた。


 この傷の治り具合には、ハジメ本人も始めは不審に思ったものの、すぐに推測をつける。おそらくこの回復力は、利理の治療によるものが影響しているのだ。彼女が治療の際に自分へ施した霊力がまだ彼の身体には残っており、その恩恵で傷の治りが一段と速くなっていると思われた。

 そのことを悟り、ハジメは少しの間固まった後で、彼女によって巻かれていた包帯を解き始める。燃え果てずに済んだそれらを、ハジメは新たに出来た傷の処置に再利用しようと考えたのだ。

 包帯を解き、それを新たな傷の処理に扱う中で、ハジメは先の戦いを思い出す、玉鏡の泥人形による爆撃、クローズの炎上する木の雪崩などで出来た傷に触れながら、彼はその経過と結果を省みた。


 すると、その事を思い出しているうちに、自然と身体が震えだした。その事を自覚すると、彼は自分の手へと目を落とす。いつの間にか、彼の手は拳を握っていた。力強く握り拳を作った手は、その力強さのあまり腕を振るわせ、そして全身をも揺らしている。

 それを見て、ハジメは不審に思う。何故自分は、こんなに震えているのだろうか、と。

 クローズとの戦いが、彼との対峙がそんなに恐ろしかったからだろうか。

 いいや、違う。

 ハジメを振るわせているのは、怖れではなく怒りの感情だ。何に対しての怒りかといえば、それは、自分自身に対する怒りであった。


 彼はクローズとの戦いの最中手負いになり、限りなく不利な状態になったから撤退をした。自分を助け、治療を施してくれた利理を置き去りにして、だ。それは、普通に考えれば仕方がないことだ。あのままクローズと戦っていたとしても、現状のハジメでは勝算などなかっただろう。無理に戦いを挑んでも無駄死にするだけ――そう自分は判断して撤退したのだ。

 その判断を、今更ながら自分自身が憤っていた。


 あそこは逃げるべきではなかったと、立ち向かうべきだったと、心のどこかが自らの判断に抗議していたのである。

 考えてみると、それはおかしな怒りであった。ハジメの行動は決して臆病なものではない、冷静な判断によって撤退を決めたはずである。何故その判断を今更怒っているのか、彼は自分自身の胸中に疑問を覚えた。

 思考と取った行動は、奇妙に複雑に矛盾している。冷静な判断を心のどこかが責め、伴った行動に身体が怒りを露わにしていた。このようなこと、ハジメは今まで経験したことがない。

 おそらく、自身への怒りは自分の取った行動だけに向けられたものではないだろう。撤退判断だけでなく、もっと根本的なもの、すなわちクローズに対して手も足も出なかったことへも怒りの矛先は向いていた。彼との実力差があったことは明白で、それもある意味仕方がないことだったはずである。


 だがしかし、ハジメはそのことに対しても訳もない怒りを沸き上がらせていた。

 それは、彼にとっては珍しい感覚である。

 自分の力量不足に腹を立てたことなど、今まで彼は経験したことはない。ハジメ自身、特段最強を目指して戦闘技術を学んできたわけでない。ただ暗殺家業に必要なスキルとして力をつけてきただけであり、戦いに負けることを地団駄して悔しく思ったこともない。いずれ同じ裏世界の人間に負けることも覚悟しており、それとの戦いで敗死することも、自分の力が及ばなかったただそれだけのことと割り切って考えていた。

 それなのに、何故自分はこんなに怒っているのか、分からない。クローズに勝てないことがそんなに悔しいのか、或いは……。


 利理を救えなかったことが、そんなに口惜しい事だったとでもいうのだろうか?


 そこまで考えたところで、ハジメは首を振る。馬鹿馬鹿しい。そのようなこと、今更悔いたとろでどうにもならない。そもそも、何故彼女の事をそこまで大事に考えるというのだろうか。出会ってからまだ昨日今日と日も浅い相手を、そこまで気に掛けるとは自分らしくない。

 確かに、利理には恩義がある。重傷の所助けて貰ったのには感謝していた。しかし、その恩義は昨日と今日、二度ほど命を救ったことで充分応えたはずだ。それ以上に彼女に親愛の情をかけているわけでもないだろうにと、ハジメは冷静に自らの思考を整理する。

 おそらくは、傷が思ったよりを深く、それによって思考が正常に働いていないゆえに雑念が浮かんだだけだと、彼は考えた。そうでなくば、ここまで混乱した衝動や思考に突き動かされるなどありえないからだ。

 そう考えて、ハジメは自分の心中の整理を図り、思考を落ち着かせようとする。


 その時、彼は背後から沸く気配に勘付いた。

 僅かな緊張を伴わせて、ハジメは背後に振り返る。


「誰だ?」


 訊ねつつ、警戒から彼は長剣を召喚させる。近づいてくる気配に敵意や殺気はなかったが、それでも相手が自分に害意がないとは断定しがたいゆえの咄嗟の反応であった。

 彼の鋭い視線が向かった先では、生い茂る木々や草木の中から、一人の男性が姿を現す。木々の枝葉や草木を手で払いながら、その人物は月の光に照らされてその正体を露わにする。

 現れたのは、森を歩くにはそぐわないグレーのスーツ姿の男性であった。その格好と、見覚えのある狐目の相貌を見て取ると、ハジメは彼の登場に目を細めた。


「いやぁ。結構深い森ですね、ここは」


 森から河原に出るなり、その男性は呑気な声で口を開いた。

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