龍討伐聖騎士(ドラゴンスレィヤー)ジーク、勇躍の時。②
世にも恐ろしき
身の丈三メートル
全長五メートル。
背中にある鈎爪のついた大きな翼を広げた様は
まさに 『大魔龍』という言葉がピタリとはまる威容あった。
その出で立ちは高貴な家柄を思わせる様々な エッチングが、ぼどこされた バーゴネット 兜 に
翼が付き鎧は全身を、くまなく覆う強度な銀色の板金加 工されたものだった。
宝剣アスカロンを槍のように真っ直ぐに突き立 て
(((ゴゴゴゴゴゴーーーーッ)))
『させるかーーー!!』
龍討伐聖騎士ジークは
案の定、正面に向けて烈火の如くに
ゴオオオォォォォオオオ》》》》》
周りの鬱蒼とした木々はたちまちのうちに燃 え尽きて失われた。
キキキキキ………………
逃げ惑う鹿や兎、そして小鳥たちの姿が痛々しい。
危機一髪のところで大火球から逃れた龍討伐聖騎士ジーク
ヒヒヒヒヒーーーーーーン》》》》
龍討伐聖騎士ジークは
首を
その龍討伐聖騎士ジークが、しがみくつく様はまるで強い風に
彼は、このチャンスを逃すまじと宝剣アスカロンを
バキーーーーーーーン)))
鈍い音ともに宝剣アスカロンはドラゴンの硬い 甲羅に阻まれ吹き飛ぶ。
その反動の煽りを受け龍討伐聖騎士ジークも振り落とされた。
激しく揺さぶられ強い衝撃で地面に叩きつけられたため
その様子を見た
空で大きな円を描き滑空しスピードを増したド
ビユユユユユュュュューーー》》》》》
パカッパカッパカッパカッパカッ》》》》》
疾走し彼を救出するため疾走する
(((((ドドドーーーーーーーーーン))))))
四方に地響きが轟き、砂煙がモクモクと舞い上がった。
グオオオォォォォオオオオ》》》》
そこ後、戦闘が終わったことを悟った
辺りを見回した歌劇団長は落ちていた聖杯の入った袋を拾い上 げた。
彼女が率いる一行は何事もなかったかのように笛を 吹き太鼓鳴らしながら港を目指して行った。
その後やがて砂煙は折からの風に運ばれて去った。
しかし、そこには龍討伐聖騎士ジークの姿は既になかった …………
『無念ながらアスカロンの剣では
『伝説の神の
この時が龍討伐聖騎士ジーク のティルナローグの民を追う長い旅の始まりてあった。
彼の行く目的地は、ただ一つ。
神の鋼 《アボイタカラ》が眠るといわれるエリス.シオン島のドラン連山 麓。
霧の湖。
運命の女神、エリスの糸車は、今まさに回された。
こうして1人、また1人と乱れた世に平和をもたらす勇者が戦乙女ヴァルキリーこと、キュピレスの元へと集結して行く。
開けーーー!!
闇を切り裂き光をもたらすティルヴィングサーガよ!!
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