六人目:前キャプテンは後輩と戦うことを決心する

 帰りに吉田家から持って来たマスコットバットを今までの調子で一振りしてみると、弥生はその重さを持て余してよろけてしまう。危うく自室備え付けのやたら高そうな鏡台を壊しそうになった。

「やっぱ筋力はずいぶん違うよな……」

 大久保と対戦した時は怒りと緊張でアドレナリンが大放出していたのかもしれないが、毎度都合良くそうなってくれるわけもない。

 修平の身体の感覚は早めに忘れなければならない。一昨日まで馴染んでいた道具が意のままにならない事実を前に、弥生はその決意を固め直した。

 改めて素振りをしようと再びバットを構えた時、ベッド脇のサイドテーブルに置いていた携帯電話が鳴った。

「は、はい? 弥生ですけれど」

 バットをとりあえずベッドの下に放り込むと、弥生は誰からかかって来たか確認もせず電話を取った。『弥生』は中学時代から持っている携帯だが、貧乏な『修平』だった弥生にはまだまだ使い慣れない機械なのである。

「あ、こんばんは、梓です」

 ほんの二時間前に別れた小さなピッチャーの元気な声が、弥生の耳に飛び込んだ。

「あ……ら、こんばんは、梓さん。どうしましたの?」

 ほんの一瞬砕けた男口調でしゃべりそうになったが、弥生はどうにか『弥生』らしさを保とうと心がけた。

「あのね、名簿見てたら昨日野球部で見かけた子の住所がわかったんだ。僕と弥生ちゃんの家のちょうど真ん中くらいのマンションに住んでる子なんだけど……」

「思い立ったが吉日とも言いますものね。つきあいますわ」

「まだそんなに時間遅くないし、これから誘いに行ってみようかなって――って、一緒に行ってくれるの!?」

「そのお誘いの電話だったのでしょう?」

 笑みを含んだ声で、弥生は梓に問い返す。

「早くチームを結成したいですものね。本当の勝負はそこからなんですし、前段階はさっさと済ませてしまうに限りますわ」

 そして弥生は梓との待ち合わせ場所などを決めていく。

「ちなみに、その子の名前は?」

 もしかしたら知った誰かかと思ったが、今度もまったく無名だった。

「小笠原優って子。僕と同じクラスで、今日一人だけ休んでたから名字がわかったんだ」


「猛ちゃん、ご飯できたよ」

 猛の身体の元優が、ベッドに潜り込んでいる元猛な優に、優しく声をかけた。

「……食べたくない」

「別に『優』の身体はダイエットなんかする必要ないわよ? 丸一日まともなもの食べてないんだし、そろそろ起きなさいってば」

 明るく気分を盛り上げようとしてくれる猛のしゃべり方は優だった時と変わらなくて、ほんの少しだけ優の気持ちを和ませる。

 でも、昨日受けた精神的な衝撃は、まだ優の心に深く根を張っていた。

 ついこの前まで自分が所属していた清水共栄野球部が、いくらかはキャプテンとして自分が作り上げたはずの野球部の空気が、ひどい方向に様変わりしていた。

 来るものは拒まず、去るものは追わず。情実抜きの実力勝負。規律で集団を縛る代わりに自立した個人を束ねる。それらの理念が失われた野球部で、優はただ女子であるという理由だけで入部を阻まれた。たったひと月前に、卒業する猛を涙とともに送ってくれた後輩たちが、すっかり変わり果てた邪悪な面相で優を罵倒し、嘲笑し、拒絶した。

 しかも断られるだけでなく、そこには女性を傷つけ辱めるような態度と物言いがまかり通っていた。ついこの前まで男だった優にはそうした低劣な悪意への免疫がない。自分がそれに晒されることへの苦痛と、大切な幼なじみである『優』の人格がその攻撃を受けていることへのショックや罪悪感とが、ないまぜになって元少年の少女を襲った。

 自分の過去の努力がまるで無意味だった徒労感と、現在の自分に加えられた攻撃。その連打が優の心を激しく打ちのめし、この十年来流したことのなかった涙が後から後から溢れ出てしまった。優は逃げ出すように野球部から去り、そのままマンションに帰った。

 朝に家を出る前はひどい脅しをしていた元優の猛も、涙の跡もくっきりと、悄然とした面持ちで玄関に立ち尽くす優の姿を見ると、さすがに追い打ちをかけるような真似はしなかった。優の話をじっくり聞きながら、甲斐甲斐しく食事や風呂などの面倒を見て、そのまま静かに寝かしつけた。

 そして今日、優は布団に潜ったまま一日を無為に過ごしていた。

「明日は学校行けそう?」

「わからない」

「……あの、ね。もう、野球部とか、そういうの、気にしないでいいからね。その……猛ちゃんが、好きなようにすれば……」

「…………」

 だがそんなことを言われても、途方に暮れるばかりである。入れ替わって二週間経った今も優の身体で暮らすことへの戸惑いはまだ強く、野球部に入ってレギュラーを目指すという当面の目標は絶好の逃避となっていたのだから。そしてそうした意味合いを抜きにしても、この身体で野球に取り組むのは、それなりに心躍る試みであったのだから。

「つまんないこと言う相手はね、ほっとけばいいの。喧嘩してもいいことないし、じっとしてれば向こうはそのうちいなくなっちゃうから」

 優の頭を軽くなでながら、本来の優は真摯な口調で語りかける。

 そんなのは尻尾を巻いて逃げるみたいで嫌だと感じる。少しピント外れな部分もある物言いだ。でも、そう口に出そうとして、三年前のことを思い出した。

 優が中学に入ってすぐの頃。いじめのようなことがあったらしい。猛は高校に入学したところで、入れ違いになった中学のことはわからないし、時に猛の家の夕食に招かれる優はそんな目に遭っている素振りを見せはしなかった。だからそれは、猛の母親の憶測を聞いただけなのだが。

 今自分が聞かされているのは、その時の経験に基づく教えなのかもしれない。かつて辛い目に遭わされた先輩からのアドバイスなのかもしれない。

 枕に顔を埋めながらそんなことをぼんやり考えていると、精神的には三歳年下の相手に慰められている自分が情けなくなってきた。しかも自分が苦しんでいる事柄なんて、その相手が十三歳の時に切り抜けたものに比べれば、きっと些細なことなのに。

 優は、ベッドの上で上半身を起こした。

「猛ちゃん?」

「お腹空いてきた」

 ぶっきらぼうに言うと、立ち上がって台所に向かおうとする。

 ずっと横になっていたのが不意に起き出したせいか、よろめく。すると猛の力強い腕に支えられた。

「猛ちゃん、大丈夫?」

 一瞬その腕にもたれそうになり、優は慌てて足に力を込める。

「ちょ、ちょっとふらついただけだよ。いちいちそんな過保護にするなよな」

 そんな風に声を張り上げつつも、その後に小声で付け加えた。

「でも……気を遣ってくれて……ありがと」

「何もごもご言ってるの?」

「な、なんでもない!」

 ごまかして台所に。ダイニングには盛り付けられるのを待つばかりのご飯の釜や味噌汁と肉じゃがの鍋などが並び、食欲をそそる。

 と、玄関のチャイムが鳴った。

「誰かしら?」

 猛がそそくさと玄関に向かう。

 その姿を何気なく眺めながら、優はここが優の家であるという重大事に気づいた。

「ちょっ! ま、待って――」

 だが制止するより早く、猛はドアを開けていた。


「こちらは小笠原さんのお宅……ですわよね?」

 ドアを開けた青年に弥生は訊ねた。新聞部謹製の名簿によると小笠原優は兄弟がいない上に一人暮らしのはずなのだが。

「あ、その、僕は優の幼なじみでして……」

 とたんに青年は顔を赤くしてしどろもどろになる。単なる幼なじみよりは一歩進んだ間柄らしい。弥生の隣では梓が、珍しいものを観察するようにそんな青年を眺めている。

 そして青年の後ろから、髪を肩口で切り揃えた可愛い顔の女の子が現れた。青年の方は安堵したように奥に引っ込んで行く。

「あの……私が小笠原ですけど……プリントか何か持って来てくださったんですか?」

 その表情としゃべり方に、弥生は好印象を抱く。かなり頭の良さそうな子だ。

 今、弥生と梓は制服姿だ(梓はジャージで行きたがったが、初めて接する人の家に行くのだからと弥生が主張した)。遅くまで教師の手伝いをしていたクラス委員が欠席者への届け物に訪れたとでも解釈したのだろう。

「クラス単位の連絡があるわけではありませんわ。わたくしはD組の森弥生と申します」

「僕は同じB組の宇野梓。ところで、さっきの男の人……」

 おや、と弥生は思う。梓は自分と同様、どころかたぶんそれ以上に、一直線な野球バカかと見ていたのだが、男女関係にもそれなりに関心があるとは。

「去年キヨミズ野球部のキャプテンだった山本さん?」

 前言撤回。やっぱりこの子は野球バカだ。

「え、ええ……」

「やっぱりそうなんだ。去年の夏の大会で、何度かインタビュー受けてたから顔に覚えがあったんだけど……今は大学生? 野球続けてるの?」

「野球は、その、休んでるみたいです。……えっと、大学は、勉強が難しいみたいで」

 小笠原優は、どこか奥歯に物が挟まったような言い方で答えた。

「そうなんだ。でももったいないなあ。プロでも通用しそうないいキャッチャーなのに」

「そ、そんなことないですよ。リードは下手くそですしキャッチングは失敗だらけですしバッティングもなっちゃいないですし」

 幼なじみゆえか、優のコメントはやたらと厳しかった。

「そこまで辛辣な言い方しなくても……」

 そんな会話を聞きながら、弥生はふと、自分たちの立場を思い出した。

「ええと、山本さんに関してはわたくしも梓さんと同意見なのですが、とりあえず外に出ませんか? この近くにある公園なり広場なりでお話ができればと思うのですけれど」

 今日は休んでいたという話だが、現在は身体を動かすのに支障もなさそうである。

「外、ですか?」

「うん!」

 梓がにっこり笑って肯く。

「昨日、君のこと野球部で見かけたけど、キャッチャーやりたいって言ってたよね? 僕のボールを受けてもらいたいんだ」

 梓が言うと、廊下の角から山本が顔を覗かせた。そのまま優を庇うように進み出る。

「あの……優は、ちょっと疲れてるんで、そういう話はやめてもらえないかな」

「盗み聞きは感心しませんわよ。いくら可愛い幼なじみが気になるからって」

「いえ! あの、別に、そういうんじゃなくって」

 弥生に軽くからかわれただけでうろたえる山本を制し、優が言った。

「近くに公園があります。そこへ」

「大丈夫なの、た――優?」

 幼なじみを案ずるあまりか、何か口が回っていない山本に、優は答えた。

「大丈夫よ、猛お兄ちゃん」


 隅に砂場とブランコが設置された小さい公園には、陽が沈みきった今では誰もいない。弥生たちがそこに着くとすぐさま優は口を開いた。

「あなたたちは、野球部の人ですか? 今の野球部に、入れたんですか?」

「残念ながら僕たちも門前払い。でも野球はやりたかったから、成り行きもあって、女子野球部を作ることにしたんだ」

 てきぱきとジャージに着替えた梓が応じる。

「……女子野球部」

 思いがけない答えを聞いたようにぼんやりしている優に、弥生は畳み掛けた。

「エースはこちらの宇野梓。うまくメンバーを揃えられたら、二ヶ月後に男子野球部と校内代表決定戦をする手はずまでは整っていますわ。そこで勝てば、県大会にわたくしたちが出場することになりますの」

「男子と試合、ですか……」

 優の表情が暗く沈んでいく。まあ、いきなり聞かされれば恐れをなすのも無理はない。

「そりゃ、相手は強いでしょうけれど、決して戦えないほどの力の差はありませんわ。梓さんのピッチングをご覧になれば――」

 弥生を遮り、着替え終わった梓が訊ねた。

「男子は、怖い?」

 そっちの問題か、と弥生は合点が行った。

 優のマンションへ向かう道すがら、昨日の入部申し込みの際に優が泣かされていたという話を、弥生も梓から聞いていた。

「だったら試合の無理強いはしないけど……試合は抜きにとりあえず、僕らの部に入ってみない?」

 準備よく用意していたミットを、梓は優に放り投げる。おっかなびっくりという風情ではあったが、優はそれを受け取った。そして梓自身もグラブを嵌める。

 優がミットを嵌めると、まずは立ったままのキャッチボールが始まった。

 公園の中でぽつんと光る外灯の下。白いボールが最初はゆっくりと、次第に速く、二人の間を行き来する。

 そのうち梓が、ボールをコントロールして優の取りづらい方へ投げたりし始める。お返しとばかりに優も、梓がジャンプしなければ届かないような球を投げ返す。もちろん相手が絶対取れないようなボールは投げない。

 どちらも無言。けれど脇から見ている弥生にも、二人がキャッチボールを通じて相手に深く興味を抱きつつあることが見て取れた。

 そのうちに二人は離れ出し、やがて互いの距離が十八メートルほどになったところで、優が腰を下ろしてミットを構えた。

 多少ぎこちない観はあったが、それは紛れもない本職のキャッチャーの姿だった。

 梓もそれまでとは違う、ピッチャーとしての投球動作に入る。大き目のポニーテールがぴょこんと弾むように跳ねた。

 右のサイドスローから、まずはど真ん中への直球。優のミットが小気味よい音を立てて梓のボールを受け止める。

 二球目。まったく同じモーション、同じタイミングで投げられた球は、落ちるカーブ。優は動じずに身体を沈め、ミットを下げずに捕球した。

 ――あ、巧い。

 ミットだけ下げると、審判にボールの判定をされる恐れが高まる。この子はボールの捕り方を知っていると弥生は思った。

 ピッチャーから見て右に曲がるシュート。左に曲がるスライダー。弥生が難儀した変化球の数々を、優はどれも難なくミットに収めていく。捕球の技術自体が高度だし、ボールへの反応もいい。

 と、次に梓は大きく振りかぶった。

 オーバースローの右腕から放たれたボールは、ストライクゾーンに入る寸前からストンと急角度に落ちる。弥生は思わず叫んだ。

「梓さん、あなた、フォークまで投げられますの?」

「うん。昼間は弥生ちゃんが取れるかどうか不安だったから使わなかったけど」

「……賢明な判断でしたわね」

 弥生なら後ろに逸らしていた可能性はかなり高かったろう。そして目の前の優は、落差が大きく地面にワンバウンドしたボールを、それでも冷静にキャッチしていた。

 優が立ち上がった。

 梓のもとに歩み寄り、その右手を手に取ってしげしげと眺める。

「……手、大きいね。指も、フォークを投げられるくらい長い」

 フォークは基本的に人差し指と中指の間にボールを挟んで投げる。ある程度の指の長さが求められる変化球だ。

 ――今の俺じゃ、まあ無理だろうな。

 弥生は『弥生』の、『修平』に比べるとはるかに小さい手を見下ろした。

「うん。握力もけっこうあると思う」

「故障したことは?」

「一度もないよ。変化球の投げ方はしっかり勉強したからね」

「今度は、私が構えたところに指示したボールを投げてみて。できる?」

 次第に優の声に熱がこもってきた。

「ストライクゾーンの中なら、どこへでも。でもまだ変化球全部見せてないよ」

「……え?」

「チェンジアップとシンカーとナックル。後はカットボールもとりあえずできるよ。それ以外にもいくつか練習中」

「アンダースローでも投げられること、言い忘れたら駄目ですわよ」

 弥生が言い足す頃には、優は金銀財宝の山を前にした冒険者みたいな顔になっていた。

 キャッチャーの求める理想のピッチャーがどんなものかは人にもよるだろうが、コントロールが良くて球種の多彩な梓というピッチャーは、優のお気に召したらしい。

「じゃ、じゃ、じゃあ、フォームと球種両方言うから、それでやってみて!」

 返事も待たずに元いた位置に駆け戻ると、優は次々と指示を出す。その声は、ずいぶんと弾んでいた。

 そして梓は、その指示をすべてこなし、同時に完璧なコントロールも披露してみせた。


 三十球ほど投げたところで、優はまた梓に駆け寄る。

「息、全然上がってないね」

「これくらいならね。朝晩走って鍛えてるから、スタミナはそれなりにあるはず」

「こんなすごい女の子がいるなんて……信じられない」

 うっとりしたように呟く優だが、彼女のキャッチャーとしての技量もかなり『女の子』離れしたものである。まあ、信じられないのは弥生も同感だ。

「……梓さん、あなた、何者ですの?」

「んー、野球が大好きな可愛い女の子?」

「『可愛い』とか自分で言わないでくださいな」

 ボケと突っ込みが一通り済んだところで様子を窺えば、優も笑っている。最初に会った時の沈んだ様子はもう見られない。

「小笠原さん。わたくしたちのチームのキャッチャー、引き受けてくださいますか?」

「は、はい! 喜んで!」

「よろしくね、優ちゃん!」

「こ、こっちこそ!!」

 優は梓の手を、壊れ物を扱うように、やがてしっかりと強く、握り返した。

「ところで、キャッチャーの技術は山本さんに教わりましたの?」

 どうにも気になっていたことを、弥生は訊ねてみた。

「え、あ……そ、そんなとこです」

 どうも彼絡みの話になると優はひどく動揺するようである。

「今はOBということになるのでしたら……あの人に男子野球部の連中をビシッと叱っていただいたりできないものでしょうか? 別に今さら未練はありませんけど、部の雰囲気があんなでは有望な人材も逃げてしまう危険性がありますわよ。キヨミズの野球部が没落する様なんて見たいわけじゃありませんし」

 思わず言ってしまったら、早速梓から突っ込みが入る。

「うーん、でも、それはやっぱり現役の取り組む問題じゃないかな。退場した人は、救いを求められでもしない限りは、出しゃばっちゃいけないと思う」

 そして優の方は、深々と頭を下げた。

「あの……ごめんなさい。でも、猛お兄ちゃんは今すごく苦労してて、その、迷惑かけたくないんです。本人も気に病んではいるんですけど」

 そして顔を上げると、きっぱりと言った。

「代わりに、私が試合でがんばりますから。あんな男子はみんなコテンパンにやっつけちゃって、心底反省させちゃえばいいんです」

「頼もしい言葉ですわ」

 皮肉でなく、弥生は思った。

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