第7話 大型連休の過ごし方

 昨日早く寝たためか、早朝に目を覚めした。見慣れない部屋の天井が、祖母の家に来ている事を実感させる。布団から起き上がってふと周りを見渡すと、部屋の隅にエイコと今日子の姿があった。エイコは膝を抱えて座っていて、今日子はうつむきながらぼんやりと浮かんでいる。二人とも目を開けているので、幽霊は寝ないものなのかと思ったのだが、どちらも表情がうつろだった。試しに手を今日子の顔の前にかざしてみたが、何も反応を示さない。電池が切れたオモチャのようだ。これが幽霊にとっての睡眠なのだろうか。朝だから良いが、夜にこの状態の彼女たちと出会ったなら、かなり怖いだろう。

 顔を洗おうと洗面所へ向かうと、そこには先客がおり、ジャワジャワと水が流れる音が聞こえた。祖母かと思ってチラと覗くと、洗面台の前に、頭の後ろで大きく束ねられた赤い髪が揺れていた。仁科更紗だ。

「おはよう」俺は声を掛けた。

「ぎゃへ!」

 彼女は俺の声に驚いたのか、奇声を上げた。ぎゃへ。驚いた時に出る言葉は様々だろうが、この文字の羅列は画期的にも思えた。と、突然、洗面所の中にピシッと破裂音が響く。何事かと見回すと、洗面所の鏡にヒビが入っている。家電製品は新品とは言え、備え付けの物は昔のままだ。おそらく老朽化していたのだろう。

「ああ、危ないね。大丈夫?」

 俺が声を掛けると、彼女はすぐさまタオルで顔を隠して「すみません!」と叫ぶように言いながら、彼女たちの寝室である客間へと走っていった。洗顔中の女性に声を掛けることは良くない事だっだのだろうか。あとで今日子に確認してみなければ。

 ガムテープでガラスを補強してから顔を洗い、時間つぶしに家の近所を散歩して戻ってくると、可南子やモトサヤもようやく起きたようで、ぼんやりと活動をしていた。祖母は朝ごはんをちゃぶ台に並べている。

 今日の予定では、午前中は海へ釣りに行き、午後から山の中腹にある神社辺りの景色を眺めに行くそうだ。可南子にも慣れた土地なので、俺には個人行動が許されていた。仁科更紗に先ほどの事を謝ろうと思ったが、俺と目が合うと彼女は気まずそうに目を逸らす。どうやら避けられてしまったようだ。

 近所にあった駄菓子屋兼釣り道具を売っている店には、相変わらず化石のようなおばあさんが座っていた。物覚えが良いおばあさんで、俺の名前もちゃんと覚えていてくれた。

 田舎で過ごす一日は長いようで短い。幽霊二人と一緒に何の目的も無くブラブラと、昔の思い出なんかを交えながら案内をしていると、いつの間にか日が暮れていた。


 その夜の事。昨日の繰り返しのように祖父の寝室でテレビを眺めていると、突然部屋の襖が開いた。

「兄ちゃん、大変!」

 血相を変えた可南子が入ってきた。

「どうした?」

「サラが財布が無いって。多分神社に忘れてきたんだって言うの」

 誰かが怪我でもしたか、あるいは行方不明にでもなったのかという不安が頭に過ぎった俺は、財布という単語を聞いて力が抜けた。

「明日の朝早くにでも、取りに行けば良いだろう」

「それが、明日、雨かもしれないんだって。降水確率三十パーセントらしいの」

 その微妙な確率は、なんとも当たりそうな数字に思えた。部屋に掛けられている時計を見ると、もう深夜の十二時に近い。山間にある神社のあたりは冷えているだろう。俺は祖父のタンスから上着を何枚か取り出して着込んだ。

「私も行くよ」

 可南子もタンスに手を伸ばす。

「いいよ。二人の面倒を見ててやれ」

「でも」

「お前、暗いところ苦手だろう」

可南子は、母が死んでから暗闇が苦手になった。子供の頃の可南子は、夜になるとよく俺に泣きついてきたものだ。俺たちが住む町ならば、真夜中でも外灯の明かりが煌々と照っているので大丈夫なようだが、祖母の家から神社へ向かう道にはあまり外灯が無い。

可南子は「ごめん」と俯いた。

「今度、飲み物でも奢れ」俺は可南子の頭に手を載せ、髪をクシャクシャにする。

 玄関で靴を履いていると、事情を聞いていたのか、祖母が大きなライトを持ってやって来た。

「気いつけるんだぞ」

 俺は祖母からライトを受け取り、外へ出た。ひんやりとした夜気が頬を触る。予想以上に冷えているようだ。天気予報を聞いたからか、なんとなく、空気の中に湿気のようなものを感じてしまう。サッと行ってサッと帰るのが吉だろう。

 すると、慌てるように、祖母の半纏を羽織った仁科更紗が駆け寄ってきた。

「私も同行致します」

「危ないよ。家で待ってて」

「私の責任ですから」

「いや、慣れた道だし、一人でも大丈夫だから」

「お願いします」

 仁科更紗が深々と頭を下げる。まいったな、と玄関口にいる可南子を見ると、妹が「おねがい」とこちらに両手を合わせていた。

「この子、言い出したら聞かないんです」とモトサヤ。

 確かに、仁科更紗はとても芯が強そうだ。ここで行く行かないと揉めあって時間を消費し、雨でも降られたのでは堪らない。仕方なく俺は了承した。モトサヤも一緒に行こうかと言い出したが、もし何かあった場合に可南子は動けないし、祖母も歳だ。頼りになるのはモトサヤだけなので、家に残ってもらう事にする。

 山道は車一台分程の道幅で、ポツン、ポツンと思い出したように外灯が立っている。俺と仁科更紗は少し急ぎ足で坂を上っていった。神社までは、何も無ければ二十分ほどで着くだろう。俺たちの後ろからは、当然の様にエイコと今日子が付いて来ている。エイコは夜の山が怖いようで、しっかりと今日子にしがみついていた。

「エーコちゃん、ビビってんの?」

「だって、暗くて怖いじゃないですか」

「あっ、今何か白いものがっ!」

「きゃっ!」

 あなたたち二人が暗くて怖いところに出る白いものなのだが、お気付きにならないのだろうか。それとも、二人とも分かっていてやっているのだろうか。

 ひっそりとした山道をただ会話も無く進む。すると、仁科更紗がぽつりと呟いた。

「今朝は、すみませんでした」

「え?」

「あの……洗面所で」

「ああ、いや、こちらこそ悪かったね。急に声を掛けちゃって」

「いえ、本当にすみません」

「いやいや」

 そしてまた、静かな山道。風に揺られ木々がざわめく。女の子との会話はどうも苦手だ。

「……お兄さんは、演劇部に入っていらっしゃると聞いたのですが」

「ああ、そうですよ」

「舞台に立たれているのですか?」

「いや、音響専門。表に立つのは苦手だし、音楽を選ぶのが結構楽しくてね」

 演出の意図に応じて効果的な音楽をあてる。その脚本が何を表そうとしているのかを紐解く作業は、予想以上に面白いものだ。

「音楽ですか」仁科更紗の強張っていた口元がほんの少しだけ緩んだ。「私、吹奏楽部に所属しているんです」

「へえ。楽器は?」

「フルートやピッコロを担当しています」

「ピッコロ。なるほど」

 残念ながら何の知識も無い。後ろで今日子が「魔貫光殺砲!」と叫び、思わず吹き出しそうになった。

 その後も、パソコン初心者が指一本でタイピングをしているような、たどたどしい会話が続き、ようやく神社へと続く石階段の下へと辿り着く。

木々に囲まれた階段は真っ暗で、上の方は何も見えなかった。ライトの明かりを照らしてみると、少し霧が出ているのか白くぼやけている。さすがの今日子もこの暗さは怖いのか、いつのまにか口数が減っていた。

 一段ずつゆっくりと階段を上がる。仁科更紗は隣に寄り添うようにして付いて来た。その姿を見て今日子はひやかしの声を上げたが、夜風で周りの木々がざわめくと、また静かになった。

階段の中腹に差し掛かった時、突然、仁科更紗が声を上げた。

「びゃっ!」

 その奇怪な声に、俺も今日子もエイコも驚きの声を上げた。どうやら、階段の脇に置かれたウサギの石像を見て驚いたようだ。

「大丈夫?」

 俺が声を掛けると、仁科更紗は深々と頭を下げた。

「ご、ごめんなさい!」

「昼間もここに来たんだよね」

「はい。来ました。ここにウサギの像があることも知っていたんですけれど……」

 仁科更紗は再び頭を下げる。とても冷静なイメージがあったのだが、随分と怖がりなようだ。

 すると、また風が吹き、周りの木々がガサガサと揺れた。「わひゅぃ!」と彼女は不可思議な声で叫ぶと、俺に飛びついてきた。彼女は驚くと変な言葉を出してしまうらしい。それを見ていた今日子は「あ、古い作戦きた!」と言って楽しそうにしている。

 すると突然、ビシ、と空気が割れたような音が鳴った。階段の中腹に置かれていたウサギの耳が、砕けるようにポトリと落ちた。良く見れば石造は年季が入っていて、だいぶ朽ちているようだ。

「大丈夫?」

 俺が声を掛けると、我に帰った彼女はすぐに俺から離れ、また深々と頭を下げた。

「本当にごめんなさい!」

「いや、可南子だって怖がりだから。あいつなんて驚くと俺を殴るからな。まだ殴られないだけ、仁科さんのほうが良いよ」

 そう言うと彼女は少しだけ頬を緩める。

「更紗と呼んで頂いて平気です、お兄さん」

「慣れたらね」

「はい」

 そういえば、ごく最近これと似たようなやり取りをしたような……と後ろを振り返ってみると、今日子が薄笑いを浮かべていた。その隣のエイコも口元に笑みを湛えていたが、目は笑っていないように見える。

「何よ、いちゃついちゃって。大丈夫よエーコちゃん。お姉さんが思い知らせてあげるわ」

 そう言うと今日子は俺の頭上にある木の枝の辺りで消えた。突然、その枝がザザザザと大きな音を立てて揺れ始める。仁科更紗は再び俺に抱きつき、奇怪な悲鳴を上げた。しばらく枝を揺らした今日子は木の枝から体をポコンと出し、ケタケタと大きな声を上げて笑った。あのお姉さんは一体何がしたいのだろう。

 と、仁科更紗の悲鳴に合わせて、ピシピシと空気が擦れるような音が響き、頭上の枝がバサバサと落ちてきた。今日子が揺すったせいかと思ったが、落ちてきた枝は鋭利な刃物で切ったかのように綺麗な切り口だった。今日子は「うわうわ」と慌てたように、落ちた枝から飛び出してくる。

 方々に生い茂っている木々は五月の新緑だ。ちょっと揺れたぐらいで、枝がこんな風に切れて落ちてくるものだろうか。

 俺は、今朝方洗面所で起こった出来事を思い返す。そう言えばあの時も仁科更紗が悲鳴を上げていたような……。

 木々のざわつきが収まると、仁科更紗は俺から距離を取り、申し訳無さそうに俯いている。そして「すみません」と本当に小さな声で呟いた。

 整理しよう。仁科更紗が驚くと、回りの物が壊れる。つまり――、

「超能力?」

 何とも間抜けな言い方だけれど、他の単語を知らないのだから仕方がない。

 仁科更紗は俯いたまま、小さく頷いた。


 しばらく石段に腰掛けていると、仁科更紗は降り始めの雨のように、ポツリポツリと語り出した。

 どういう理屈かは分からないが、彼女が驚くと、周りにある物が音を立てて壊れてしまうらしい。そして、日々を生きていく中で「驚かない」でいられる筈も無く、時折その力を発動させては、周りから奇異の目で見られていたそうだ。幸いにして、自分を含め、人や動物を傷付けてしまった事はまだ無いようだけれど、いつかそんな事態に陥りはしないかと、日々を怯えながら過ごしているらしい。だからと言って高校にも通わず、人を避けて続けて生活していく訳にも行かない。何とか誤魔化しながら高校生活を送ろうとしていたのだが、ある時、可南子やモトサヤに自分の力が露見してしまったようだ。

 しかし、幸いな事に彼女たちは、仁科更紗を『奇怪な存在』として見てきた人々とは違い、むしろ親交を深めようとしてくれたそうだ。可南子は、幽霊が見えてしまう俺と、それを知った周囲の人々の対応、そこで起こった出来事をよく知っているので、対応も心得ていたのかもしれない。妹がどうしても旅行に行きたがっていたのは、あるいはこれらの経緯があったからなのだろうか。

 ここで、自分も人と違っていて、実は幽霊が見えるんだ――と言えば、仁科更紗はどういう反応をするだろう。あるいは、もう可南子から聞き及んでいるだろうか。しばらく考えてみたけれど、傷の舐め合いにしかならないと判断したので、止めておく。

「人間いろいろあるもんだ」

 何の慰めにもならないであろう俺の発言だったが、それでも仁科更紗はホッとしたように、小さく笑った。

 そうして気を取り直した俺たちは、なんとか階段を上りきり、神社の境内まで辿り着いた。鳥居や拝殿は黒々とした輪郭を暗闇に浮かべていて、予想以上に不気味だったが、見たところ幽霊らしき物体はいない。仁科更紗に、今日ここで行動した手順を思い出してもらいながら闇の中を動き回ると、ライトの光りの先に可愛らしい水玉模様の財布が映った。拾い上げて仁科更紗に渡すと、彼女は笑顔で頷いた。


 祖母の家に戻ると、玄関先でしゃがんでいた可南子が飛び出してきた。財布が見つかった旨を報告すると、可南子はホッと胸を撫で下ろす。モトサヤが台所からお茶を用意してくれて、冷えた体を温める事が出来た。時計を見ると、もう一時を過ぎている。祖母は「どうせ無事だろうから」と先に寝てしまったらしい。なんとも素敵な祖母だと改めて思う。

「サラって、見た目よりもオッチョコチョイだよねぇ」

 可南子が笑いながら言った。モトサヤも激しく頷いている。仁科更紗は顔を赤らめて恥ずかしそうだ。

「兄ちゃん。神社に向かう間に、サラ……驚いた?」

 茶の間でお茶を啜りながら暖を取っていると、おずおずと可南子が聞いてきた。

「ああ」

「じゃあ、見たんだ?」

「ああ、うん」

「凄くない? 念力だよ? ムムム、ビシバシーって」

 妹は子供みたいに両手を振っている。

「正確には念動力、サイコキネシスと呼ばれる力ですね。直接触れる事無く、意識するだけで対象を動かす能力……まんまジーン・グレイですよ。髪も赤いし」モトサヤが訂正するように言った。「でも更紗の場合はちっとも操れてないから、もっと修行しないと」

「学校ではなるべく驚かないように気を付けてるのですが……」更紗は恐縮したように体を小さくしている。妹はせんべいを齧りながら大きく頷いた。

 彼女たちの中で、仁科更紗の超能力は実にあっけらかんと受け入れられていた。こんな彼女たちだからこそ、仁科更紗は救われているのかも知れない。

 茶の間での団欒を終え、風呂から上がり、祖父の部屋の布団の上でのんびりくつろいでいると、トントンと襖を叩く音がした。「はい」と声を出すと「更紗です」と返事。俺は立ち上がり、襖を開けた。

「なんでしょう」

「あの……今日は本当にありがとうございました」

「ああ、うん。財布が見つかって良かった」

「はい。それと……話を聞いてくださって、ありがとうございます」

「いや、それは別に」

「いえ、本当に……それでは、おやすみなさい」

 仁科更紗は深く頭を下げると、襖を閉じて客間へと戻っていった。

 彼女の綻んだ顔。俺はあんなふうに笑った事があっただろうか。

「何? ヘータ、好きになっちゃった?」今日子が高い声を上げる。

「そんなんじゃありませんよ」

「凄いよね、超能力だって。あるんだねそんな不思議な事」

 幽霊が感心するほどの事でも、有るような、無いような。

「でも、綺麗ですよねぇ」エイコはまた感心している。「ハーフみたい」

「ハーフかもねー。髪赤いし。日本人にはあの顔立ちは難しいわよ」

「今日子さんが言ってた、何かを隠してる「フリ」って……超能力を隠しているって事だったんですか?」

 俺は今日子に尋ねてみる。

「え? そうよ?」

「髪が赤いからっていうのは?」

「それはね……」今日子は腕を組んだ。「ちょっと待って、今考えるから」

 間違いでした、といえば良いのに。

 しばらくテレビを見ながらぼんやりと過ごした後、電気を消し、布団へと潜り込む。今日は一日中歩いていたからか、太ももやふくらはぎが疲労を訴えている。暗闇の中で、今日子が「ヘータは彼女とかいないの?」と、修学旅行の消灯後のような事を言い出した。

「いませんよ」

「好きな人いないの?」

「いません」

「つまらない青春ねぇ」今日子が鼻で笑う。

俺にだって、これまでの高校生活で付き合った女性がいない訳ではない。が、それほど長くは続かなかった。最後に付き合った彼女曰く、俺が何を考えているか分からないそうだ。他人が何を考えているか分かれば、それこそ超能力ではないか。そもそも、人に自分の想いを伝える行為が、それほど大事なのだろうか。例えば、俺の感情をすべて伝えたとして、当時付き合っていた彼女が俺の特異な力を知ったならば、きっとその時点で関係は崩れてしまったに違いない。そうなるぐらいならば、何も伝えない方が長続きすると言うものだ。

……まあ、結局、伝えずとも早々に終わってしまったんだけど。

不意に彼女の顔が浮かびそうになったので、頭を思い切り左右に振って、思考ごとどこかへ飛ばした。

「ヘータは童貞?」

 今日子の質問は無視をする事にした。

 次の日。今にも降り出しそうな雨雲が空を覆いはしたものの、雨は降らなかった。朝から釣りを楽しんだり、近くの湖を眺めに行ったりと、可南子たちと共に行動をした。早いもので、今日の夕方には電車に乗って実家へ戻らなければならない。どうせなら五月一日も二日も学校を休んでこのままここに残っていたいところではあるが、可南子の友人もいる手前、また、保護者と言う肩書きを頂戴している以上、そんな事は言い出せない。祖母に「また来るよ」と別れを告げ、俺のゴールデンウィーク前半は幕を閉じるのであった。

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