第2話 合法ロリとアダムとイヴと
「お、おかえり……」
今日も、バイトから帰ると
コートをかけてバッグを置くと、僕も四月ちゃんの隣に座ってテレビを見た。
深夜アニメの再放送が流されていた。その番組から「合法ロリ」という単語が聞こえてきて、僕はお得意の思索にふけった。
合法ロリ。おまんこをキメても犯罪にならない、18歳以上の年齢であるが見た目は少女という女性を形容する言葉である。近年、そういったステイタスを持つ女性をありがたがる文化があるようだ。
しかし、と僕は思う。しかし、それは紛い物ではないのか、それはロリではないのではないか、と。見よ、僕の隣に座る本物のロリを。ふ、ふつくしひ……
「ど、どしたの……」
四月ちゃんは突然僕にジッと見られてキョドキョドとした。
「なんでもないよ」
テレビの視聴に戻る。
そもそも、合法であることがそんなに大事だろうか? 原初、アダムとイヴは神の定めた法を破り、果実を喰らい、そうして人類の歴史は始まった。我々は法を犯すことから始まっているのだ。そうであるならば、禁忌に触れたいという欲望は我々の根源と言えよう。その証拠に、我々は非常ベルを見ると押したくなり、消火器の栓を抜いて思い切り放射したくなる。背徳とは甘い果実。違法こそが至高。おお、違法こそが至高なのだ。違法こそ至高! 違法こそ至高! 違法こそ至高ォォォォ! まあ、仮にアンダー15ロリとのファックが違法でなかったとしても、ロリを見た瞬間に僕の愚息はバキバキちんちん(勃起の程度が大変強いという意味)なんですけどね! 法とか関係ないわ! No reason!
「うおおおロリ最高!」
高まってしまった僕が叫ぶと、四月ちゃんはビクッと身を振るわせた。
「ど、どうしたの……?」
いかん!
グララアガア! グララアガア! 股間のゾウさん大暴れ!
「あそこが苦しいです、サンタマリア!」
そう叫んで僕は彼女を置いて家の外へとランナウェイするのであった……
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