第17話 国の生存本能を使って、各国を比較すると?

 同じような行為でも、各国の生存本能を使って分析してみると、その行為が持っている意味が、全く違うことが分かります。

 ここでは生存本能を通すことで分かる、似た行為の持つ意味や、各国の生存行為の違いによって生じる、行動や考え方の違いを比較してみます。



「中国のコピーと韓国のパクリの違い」

 中国でのコピーは、「やったもの勝ち」からくる中国人にとっては、当たり前の行為です。

 韓国のパクリは、「中身を考えたら全滅する」から来る、何も考えていないからこそ出来るお馬鹿行為です。見栄重視の韓国人は、中身を考えないし、中身に興味がないのです。

 そして、中身を考えないし、興味がないから、簡単に他から盗んでくることができるのです。



「それぞれの国が、美容整形で目指すもの」

 美容整形を各国の生存本能で分析すると、各国の美容整形が持つ意味の違いが見えてきます。


 日本人の美容整形で目指すものは、「問題点を直したい」です。

 問題と思うものが、人それぞれ違うので多様な整形、多様な容姿になります。

 そして自分が気にしている問題点が解消されると、満足します。

 ただし、手術後にまた新しい問題点を見つけてしまうのも、「問題が起こると全滅する」という生存本能を持っている、日本人のの特徴です。


 韓国人の美容整形で目指すものは、「見栄を張りたい」です。

 見栄を張るためには、みんなが美人と思う顔が望ましい。

 なので、その時代に美人と思われる「有名人の顔」の顔に、全員が群がることに。

 結果として、全員同じ顔になるが、「見栄を張らないと全滅する」という生存本能を持った、韓国人の特徴です。


 中国人の美容整形で目指すものは、美人になって「得をしたい」です。

 問題点を直したいでも、その時代に美人と思われている人に似せたいでもなく、得をする美容整形をしたいのが中国人です。

 中国人の美容整形のゴールは、得をすることなので、就職のための美容整形や結婚のための美容整形が考えられます。

 なので、何かで得をした時点で中国人は満足感を得ることになります。

 これが「やったもの勝ち」の生存本能を持った、自分が得することを目指す中国人の特徴です。



「国籍にとらわれない、○○人の見分け方」

 外国人であっても、長く日本にに住み、「空気を読める」までになっていれば、その人は日本人の生存本能を獲得した人と言えるかもしれません。

 もし日本人の生存本能を獲得知れば、問題を起こす可能性も、日本人並みに低いはずなので、国籍の違いはあっても、中身は完全に日本人と言ってもいいでしょう。

 逆に、海外留学などをして、日本人としての生存本能を薄れさせ、外国人の生存本能を持って帰ってくる人もいます。

 自己主張が強くて、空気を読めない帰国子女は、その典型例かもしれません。



「各国の生存本能の正と負」

 各国の生存本能ですが、いつも良い方向に働くとは限りません。

 ダメな方向に働くこともあります。

 では各国の生存本能が正常に働いたときと、ダメな方向に働いた時を見てみましょう。


 日本   「空気を読む」←→「見て見ぬふりをする」「変えられない」

 アメリカ 「攻撃する」←→「攻撃しすぎてしまう」

 中国   「やったもの勝ち」←→「好き勝手にする」

 韓国   「見栄を張る」←→「(他者を)見下す」「中身を考えない」


 日本の場合、生存本能の正常行動として、「空気を読む」というものがあります。これは、自己主張せずに問題発生を抑えるという行動です。

 問題となる言葉を口には出さず、自分の中に押さえ込むことで問題解決しようとしている行動です。

 逆に「見て見ぬふりをする」は、問題を認識しているにも関わらず、問題解決となる言葉を自分の口から出せない状態のことです。

 自分の中に押さえ込むことで問題解決することになれた日本人は、突然主張し攻撃しなければならない状況になったとき、その状況に対応できず、いつものように言葉を自分の中に押さえ込んでしまうということです。

 問題となる言葉を口に出してでも、主張し、解決しなければならない場面には、日本人はめっぽう弱いということが分かります。

 これらは生存本能の裏表であり、基本的に同じものです。

 正常に働いたときは「空気を読む」と表現し、ダメな方向に働いたときは、「見て見ぬふりをする」と言います。


 また「問題の発生を抑止する行動」が行き過ぎてしまうと、変えるべきものまで変えられなくなります。

 変化すること自体を、問題の発生ととらえてしまうからです。

 日本人が憲法を半世紀以上変えられないのは、この「変えること自体」を問題の発生と、とらえてしまう生存本能が働いているせいかもしれません。



 同じように、アメリカの生存本能が正常に働いたときは、普通の「攻撃する」ですが、過剰に働いたときは「攻撃しすぎてしまう」になります。

 これらは、アメリカの原爆の開発や使用、ベトナム戦争の枯れ葉剤散布、アメリカをも滅ぼしかねない量の核兵器の製造、などに見ることが出来ます。


 中国の「やったもの勝ち」は、中国共産党などの強固な組織を作る礎になっていますが、一方で多数の中国人が一カ所に集まると、それぞれが「好き勝手」に動き始め、無秩序化する原因になっています。

 好き勝手に振る舞い無秩序化する中国人と、集団として中国共産党を作り上げる中国人は、生存本能の裏表が見えているだけで、同じものです。

 正常に働けば「やったもの勝ち」で一つの強力な組織を作る。ダメな方向に働けば、全員が「好き勝手」に動き、無秩序化するということになります。


 韓国の「見栄を張る」と「他者を見下す」は、分かりやすく裏表になっています。

「見栄を張る」ために努力するというのは、自分を高める行為で正常な働きだと言えます。

 ですが、自分を高めるのではなく、「他者を見下す」ことで満足感を得るというのは、ただただ相手を蔑んで喜んでいるだけで、何の意味もありません。

 相手を侮辱し、自分の品性を落とすこのような行為は、韓国の生存本能がダメな方向に働いている時に生まれるものだと理解してください。



「生存本能が一つだけしかない世界とは?」

 生存本能が一つだけしかない世界というのは、日本人から見て、世界中の外国人の中身は実は日本人。アメリカ人から見た、世界中の外国人の中身は実はアメリカ人ということになります。

 だから、自然と外国人も自分と同じように考え、行動するはずだと信じてしまう。

 まるで、鏡に映る自分を見るように。

 つまり、生存本能が一つだけしかない世界では、人間は他の国の人をきちんと見ているつもりでも、実は鏡に映った自分を見ているだけ、ということになります。

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