第12話 各国の生存本能を見つけたあとの、その先には?

 これまでの話で、「外国から見て変なところ」を「その国の特徴」を使って分析すれば、その国の人々が「何をすると全滅すると思っているのか?」という、各国の生存本能が見つかるということを話しました。

 実際にやってみれば分かりますが、この方法は最初に必要な「外国から見て変なところ」さえ分かれば、皆さんが普通に手に入れられる情報だけで、答を導き出すことが出来ます。

 では、この各国の生存本能を、どのように使えば良いのか。

 各国の生存本能を、理解出来ない外国人の行動や考え方の分析に使ってください。

 今まで分からなかったことが、驚くほど分かりやすくなるはずです。

 ただし、使えるのは「各国の生存本能」が裏に隠れている、行動や考え方だけですので、単純に変な行動のすべてが説明できるわけではありません。

 生存本能が裏に隠れている場合のみです。

 それでも、裁判や商売、日常行動に至るまで、様々な行動の裏に生存本能は隠れていますから、かなり広範囲の分析に使えるはずです。


 たとえば中国人は、なぜ日本で爆買いをするのか?

 爆買いは中国の新年に合わせた行動から発展したものですから、中国人の生存本能では説明できません。

 ただし、「日本で」という部分は、中国人の生存本能で説明できます。

 中国人の生存本能は、すでに説明したとおり「やったもの勝ち」です。

 これは商売でもそうで、お客を騙したり、ニセモノを売ったりといったことが日常的に行われています。

 そしてこの行動は、中国人の生存本能によって行われていますから、やっている中国人の側に罪悪感はありません。

 中国人から見ると、騙される方が悪いのです。

 多かれ少なかれ中国人は、このような考え方を持っていますから、中国ではほぼ毎日、泥棒相手に買い物しなければならない状況なのです。

 このようなストレスが発生しない、かつ高品質・高機能の製品が買える日本は、中国人にとっては買い物天国だということです。

 このような実例を交えた解説を、これからの話で行います。

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