味噌汁
本日のお題は『味噌汁』です。
地域によっては『おみおつけ』や『おつゆ』などと呼んだりもしますね。
家庭それぞれ、地域それぞれの味がある料理の代表格ではないでしょうか。出汁を何でとるか、味噌はどんな味噌か、なにより実(具材)を何にするかで七変化する料理です。
我が家に常備してあるものは『わかめ』『ねぎ』『手毬麩』『大根』『油揚げ』でしょうか。あさりやしじみも夫の好物ですし、卵でとじることもあります。納豆汁やなめこ汁のとろんとした舌触りもいいですね。特になめこ汁は二日酔いの朝に飲むと五臓六腑に染み入ります。
風味が口いっぱいに広がるとき得られる安心感が、お袋の味と呼ばれる料理の特徴なのかなと思います。
ところが我が家の場合、父の作る味噌汁は安心感から程遠い代物でした。
一生懸命作ってくれるのは嬉しいのですが、必ずお椀の中でにぼしが丸ごと浮いているのです。白くなった目玉が私をみつめ、ぷかりぷかりと無言で浮かんでいる様が恐ろしく、すっかりトラウマになりました。
今思うと『丸ごと栄養を!』という父なりの気遣いなんですけれど、せめて頭とはらわたはとって欲しかったなぁと笑いがこみあげます。それ以来、にぼしが怖くて食べられませんから。
これこそ親の心子知らずというものでしょうか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます