梅干し

 本日のお題は『梅干し』です。

 子どもの頃から梅干しが大好きで、おにぎりもお茶漬けも常に梅干し一択の人生を歩んできました。

 

 幼い頃、母が漬ける梅干しは異常にしょっぱい代物でした。もうすっぱいというより、しょっぱいだけの味なのですが、それが大好きだったのです。

 紫蘇の葉を揉んで、梅干しを天日に干して、日に日に梅干しが梅干しらしくなっていく様は見ていて楽しかったですね。作っている最中につまみ食いをするのがたまらなく好きでした。一面に梅干しが並ぶ光景は、郷愁を誘います。

 

 梅干しというのは美味しいだけではなく機能的でもありますね。

 つわりで吐き気がおさまらなかった時期、梅干しを食べると何故か楽になったこともありました。

 非常に暑い中を外出したために、熱中症になりかけたときも、梅干しが助けてくれました。用心のために麦茶を飲みながら歩いてきたのですが、それでも家に帰るなり顔が真っ赤になり、汗が滝のように流れ出ます。そして、ひどい頭痛とけだるさで動けなくなりました。

 麦茶を補給しても頭痛がおさまらないので、冷蔵庫を開けて目についた梅干しをなんとなく食べてみたら……治ったんです。汗をかいたせいで、水分と塩分のバランスが崩れていたのかもしれません。

 それに、梅干しは抗菌作用もあるということでお弁当やおにぎりにうってつけの食材でもあります。

 小学生の頃、「みんなのお弁当にはふりかけとかそぼろがかかっているのに、私のは日の丸弁当で嫌だ。地味なんだもん」と言っていた子がいたんですけれど、私は梅干しの乗った日の丸弁当を愛しております。幕の内弁当などの、赤い梅干しの汁気が染みたご飯の部分は醍醐味です。たまりません。


 柔らかい梅干しもいいけれど、カリカリの梅干しは止まらなくなりますね。

 梅肉として冷たい麺類に乗せたり、醤油やだし、おかかと一緒に和え物に使ったりします。焼酎に入れる方も多いですよね。


 あぁ、なんだか書きながら口の中がよだれでいっぱいになってしまいます……。

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