第13話:はじめての旅路④

 町の復興作業は日没まで続いた。

 正門付近の被害が一番大きく、倒壊した家屋の撤去は数日を要するとのことだった。倒壊した家の住人に仮住まいを用意するのも現状では困難だったみたいで、サバイバルセットを五〇セット寄贈した。

 アルダさんや町長にはそれは感謝されたが、俺のやっているのはただの自己満足だ。

 麻由子の友達が世話になったのもあるし、こうして無事に出会えたのはアルダさん達のおかげだろう。さすがに、何かあって麻由子に泣かれるような事態になったら、どうすることも出来なかっただろうから。


「色々とお世話になりました」


 深々と頭を下げるのは、マデートの町長――キヌルさん。

 白髪の混じりはじめた初老の男性で、優しそうな雰囲気を醸している。


「い、いえ。気にしないでください」


 自己満足なので、本当に気にしないでほしい。というか、居心地が悪いのですが!


「貴方のおかげで、住人が野宿しなくてすみますので、町の者を代表してお礼を申し上げている次第です」

「分かりましたから、頭をあげてください」


 でなければ、落ち着かないので。その言葉を呑み込み、小さく嘆息する。


「そ、それで、この屋敷に泊めてもらえるという話ですが、やはり――」

「はい。すでに部屋はご用意出来ております」


 やはり、お断りします。と、告げる間もなく、キヌルさんの言葉が被った。

 何だろう、逃がす気はありませんぜ、ふははっ。……って、顔が笑ってるように見えるのは気のせいかな。気のせいだろうな、うん。


「……では、お言葉に甘えさせていただきます」


 まぁ、町長としての立場を考えれば、当然の処置かも知れない。

 マデートの町には宿が三軒ある。その内、襲撃で一つが全壊し、一つが半壊という有り様だった。無事だった宿には被害にあった宿に宿泊している冒険者や行商人が集まり、部屋は満室。

 俺は野宿でもいいかなと思ったが、襲撃があったとでは危険だとアルダさんや麻由子達に反対され、更にサバイバルセットを寄贈したことで余計に目立ってしまったのもいけなかった。

 住人から恩人に野宿などさせるわけにはいかないと、ちょっとした騒ぎが起きてしまい、結果として町長の屋敷に泊まることで納得してもらうことになった。

 そうやって収めた騒動を俺が出ていくことで、またぶり返すのは町長としても勘弁願いのだろう。余計なことを言いそうになったときの目は意外と怖かった。


「あ、そうだ。少しお聞きしたいことがあるのですが、よろしいですか?」

「はい、何でしょうか?」


 さて、就寝までの情報収集タイムといきますかね。



☆☆☆☆☆



 明朝。

 慣れない枕でも平気で寝れるので、目覚めはバッチリである。


「おはようございます」

「おはようございます、ワタル君。よく眠れたましたか?」


 昨日通されたリビングらしき部屋へ行くと、キヌルさんがすでに起きて何やら準備をしていた。


「どちらへ行かれるのですか?」

「少々気になることがありまして、墓地へ向かうところです」


 墓地とは『ロサルト墓地』のことだろう。しかし、気になることとは何だ?


「何か問題でも?」

「いえ、昨日の襲撃に“黒衣”が混じっていたという噂を耳にしましたもので、その調査へ衛士達と向かうのです」


 キヌルさんの言葉に内心驚いた。


「“黒衣”って、もしかして『女帝』ですか?」

「――っ。ワタル君、お若いのに『女帝』をご存知でしたか」


 “黒衣”とは『ロサルト墓地』におけるボス級モンスターであり、出現する確率は一割以下というレアボスである。


 腐軀黒衣女帝コール・ノアール・アンペラトリス


 墓地の地下に君臨する破滅を望む軀の女帝。と言う設定らしいが、レアボスの中でも出現率が恐ろしく悪いのか、俺も出会ったのは二桁もいかない。

 しかし、何故このボスはフランス語なんだろう?

 大抵は英語読みだが、ボスにしろ、モンスターにしろ、他の言語が混ざっていることもあった。これに意味があるのか……正直分からない。ちなみに、日本語では“ふくのこくいじょてい”と読む。


「数十年に一度、墓地の地下から姿を現し、町を襲う厄災です。倒す手立てがなく、襲撃の間は一歩も外に出ず、ただ過ぎ去るのを待つだけなのです」

「過ぎ去る? 建物の中には入ってこないのですか?」

「はい。不思議なことに、建物の中には入ってきません。なので、ジッと息を潜めて家の中で去るのを待つのです」


 何とも不思議なことだなと思ったが、ふと思い出したことがあった。


「……亡者の鈴」

「本当によくご存知で」

「ああ、だから去っていくのが分かるんですね」


 女帝は受動的敵対魔物――所謂、ノンアクティブ・モンスターである。

 こちらが攻撃を仕掛けない限り、向こうから攻撃をしてこない。そのため、素通りすることも可能で、万が一遭遇しても何もしなければ問題ない。

 出現時は、事前に遭遇を予告する「鈴の音が聞こえる」というテロップが画面上で流れはじめ、遭遇時は“見送る”と“戦闘する”の選択肢が出る。戦闘を回避したい場合“見送る”を選択すればいいだけの話だ。

 ただ、レアボスだけあってドロップ品は希少品揃い。レベルも五〇と低めで特殊攻撃もないため、討伐はそれほど難しいものではない。現状、あまり必要としてない素材なので、ほとんどスルー状態だが。


「しかし、危険ではありませんか?」

「黒衣はこちらから手出ししなければ問題はありませんので、周囲のモンスターに注意していれば大丈夫なのです」


 ミニマスの前例があるから注意するに越したことはないと思っていたが、こちらは特に問題がないようだ。軽やかに笑うキヌルさんは軽装鎧を纏い、剣を腰に携え、「それでは、行ってまいります」と部屋を後にした。


「ワタル様、朝食の準備が整いました」


 入れ替わりに部屋に入ってきたお手伝いさんに連れられ、食堂へと案内されて朝食をおいしく頂きました。



☆☆☆☆☆



 朝食後。

 昨日と同じく、復興作業の手伝いをするべく、衛士の詰所を訪ねたら麻由子達もちょうどやってきたところだった。


「あ、渉さん」

「おはよう。眠れたか?」


 手を振る麻由子の背後で、妙に笑顔な明音が気になるところだが、藪蛇だと思うからツッコミはしない。


「渉さんもですか?」

「出来る範囲で、な」


 そんな会話を交わしていると、明音が麻由子を呼んだ。


「麻由子、渉さんと話したいのは分かるけど、行くよー」

「ちょっ、明音ちゃん。変なこと言わないでよっ」


 賑やかに騒ぐ女子二人に衛士達も楽しげな笑みを浮かべ、手を振る麻由子を引っ張るようにして明音を先頭に六人は詰所を出て行った。


「すいません。ちょっとお聞きしたいのですが」

「ん? なんだ」


 そのうしろ姿を見送りながら、昨日聞いた事柄を確認しようと近くにいる衛士へ声をかける。


「ここに昨日の襲撃に関わる冒険者が捕まっていると聞いたのですが」

「ああ、いるぞ。君の知り合いか?」

「あ、いえ。名前までは知らないです」


 町長から聞いた話では名前は教えてもらってない。というより、その時点では復興作業を優先して情報が届いてなかった可能性もある。そう考えながら衛士から告げられた名前を聞きつつ、誰一人として知り合いでないことに安堵した。


「聞き覚えのない名前ばかりです」

「そうか。まぁ、君よりも年上のようだが、礼儀は君の方が格段に上だな」


 苦虫を噛み潰したような表情を浮かべる衛士は、件の冒険者達を相手にして嫌な思いをしたのだろう。言葉に実感が篭っている。多少の怨嗟を感じるのは町の惨状を考えれば致し方ないのかもしれない。


「それで、その冒険者達はどうなるのでしょうか?」

「死者が出て、町の被害も甚大だ。慣例で言えば奴隷か、国外追放か、そのどちらかになるだろう」


 出てきた言葉に背筋を冷や汗が流れ落ちる。

 確か、キヌルさんの話では『聖獣の森』で狩りをする場合の注意事項を記した紙をギルドの掲示板脇に貼っていると言っていた。それも複数の場所に貼っているので嫌でも目に付くとも言っていたから、それを無視して無謀な狩りをした件の冒険者を罰するのは至極当然の結果であろう。


「ど、奴隷……ですか」

「反省の様子もないからな。最悪の場合は犯罪奴隷として冒険者の権利を剥奪され、財産は町の損害賠償にあてられるだろう」


 奴隷と聞いて拒否反応が出てしまったが、『スマート・ワールド』の中でも奴隷という制度はあった。しかし、多くを語られず、クエストの中でごく僅かに登場するだけなので、詳細までは分かっていない。


「そうですか。明日は我が身かも知れませんので、気を付けます」

「はははっ。君みたいな子がそうなったら、この世は奴隷で溢れてしまうではないか」


 何とも胸の奥にわだかまるものを感じながら、豪快に笑う衛士に礼を言い、詰所を辞去することにした。



☆☆☆☆☆



 さて、自分に出来ることは何があるだろうか? と、街中を見て回ること十数分。前から駆けてくる衛士の姿が目に飛び込んできた。


「おーい! ちょっと待ってくれっ」


 辺りを見渡しても住人が瓦礫の撤去作業をしており、呼び留めるような人物は俺以外にはいない。


「よかった。ここにいたのか」

「どうかしたんですか?」


 息を切らして駆けてきた衛士に声もかけるも、よほど急いでいたのか暫し呼吸が整うのを待つことになった。


「ふぅ……すまない」

「いえ、それで、どうしたんですか?」


 慌てようが尋常ではないからただ事ではないと思うが、何故俺を探していたのかが気になる。


「町長が君に是非手伝ってほしいというので、それを伝えに来たのだ」

「俺に手伝いを……」


 と言われて、思いつくのは一つしかない。


 ……いたのか。


 黒衣――腐軀黒衣女帝コール・ノアール・アンペラトリスが。


「それで、町長さんはどちらに?」

「ロサルト墓地の入口にいると言っていた」

「分かりました。そちらへ行ってみます」

「ああ、よろしく頼むよ」


 それだけを言うと衛士は来たときと同じように走っていき、それを一瞥してロサルト墓地を目指して歩き出した。


 ロサルト墓地。

 元は処刑場であったマデートの町に隣接する広大な墓地であり、現在ではほぼ町と同等の広さを持つまでになった。その広大な墓地を管理するマデートの町は国から一定の恩赦を受けていたが、処刑場が廃止された現在では国からの恩赦もなくなり、アンデットの巣窟となってしまった。

 その原因となったのが、墓地の地下深くに埋葬されて尚、怨嗟を振り撒く暴君。


 稀代の悪王――オルドム三世。


 南の神聖国サウーラの三代目国王である。

 生前、サウーラ国を崩壊の危機に陥れ、歴代の王族でも類を見ない大量虐殺を行った狂王である。

 王子と国民の反乱によって、王とそれに組した者達は皆処刑され、王の遺体は五つに分断され、特殊な防腐処理と魔法を施された状態で地下五層の霊安室に安置された。

 本来であれば処刑された遺体はそのまま埋葬となるのだが、罪状の多さから五つに分断されることになったらしい。しかし、王族の遺体なので防腐処理が施されることになり、万が一の事態を想定してアンデット化を防ぐ神聖魔法を施された。

 だが、それから数年後。

 ロサルト墓地にアンデットが出現するようになった。王の呪いだの、処刑された者の怨念だの、様々な噂が囁かれたが真相は闇の中で、現在では無数のアンデットが徘徊する場所となってしまった。


「キヌルさんに聞いたが、あのボスにこんな設定があったとは……」


 昨晩、話の流れでロサルト墓地の話を聞いたが、設定として知っている部分と知らなかった部分があり、色々と勉強になった。

 ロサルト墓地は地表一階層、地下五階層で構成される全六階層のダンジョンで、地表では処刑された多くの兵が彷徨い、地下の階層ごとに異形の亡霊が出現する。

 このとき出現するボスは腕や足が強調された歪な姿をしており、初見ではとても気持ちが悪い。特に女性受けはよろしくないので、一時期モザイクがかかったことがある。それが逆に気持ち悪さを助長されて掲示板にスレッドが乱立される事態となったのは懐かしい思い出だ。

 ただ、話から察するにあのボス達は処刑されたオルドム三世の亡霊と言うことなのだろう。五つに切断された身体と各部位が強調されたボスという共通点があるから。


「あのおっさんが国王だったとはな……」


 確かに貴族っぽい服を着ていたと思うが、会話など一切なく問答無用で襲ってくるから分かるはずもない。地下五階層のボス部屋でもそれらしい説明がないから“王”の遺体なんて知る術もなかったし。

 だが、それよりも今は“黒衣”の方が問題だな。

 俺としては放置していても問題がないと思うが、キヌルさん達は恐らく討伐で動いているはずだ。復興作業の妨げになるだろうし、住人が不安がる可能性が高い。

 その障害を排除するために俺が呼ばれたと考えるのが妥当だろうな。昨夜と朝の会話からある程度は“出来る”と推察されてるだろうし。


 ……腹括りますかね。


 逃げ出しても文句は言われないと思う。けれど、ここで逃げ癖を付けてしまえば、この先も同じ場面で逃げ出してしまう可能性がある。ならば、行くしかない。


「おお、ワタルさん」


 そうこうしている内に、ロサルト墓地の入口に到着したようだ。頭を下げるキヌルさんにこちらも目礼して近づく。


「お待たせしました」

「いえ、急なお呼び立てをして申し訳ありません」


 少し疲れた様子のあるキヌルさんは小さく息を吐き、チラリと視線を横へ向ける。


「ワタル君、少し君に聞きたいことがあるのだがいいだろうか?」

「あ、はい」


 キヌルさんの視線の先にいたアルダさんは、目礼して用件を切り出してきた。


「君は“黒衣”のことに詳しいようだが、以前も出会ったことがあるのか?」


 ああ、うん。これは面倒臭そうなフラグの匂いがします。迂闊に余計なことを言い過ぎたかも知れない。


「いえ、俺自身が出会ったことはないですよ。知っていたのは、師匠から覚えておいて損はないって叩き込まれたからです」

「師匠、か……」

「はい。彫金鍛冶師ブラックスミスの師匠に師事していたときに、素材関連のことでモンスターについて知っておけって言われたので」

「なるほど。――と、言うことは君は道具制作師メーカーなのか」


 うん、ヤバイ。ここまですんなりと嘘が出てくるとは、俺って詐欺師の才能でもあるのかね? 『錬金術師アルケミスト』と暴露してしまうと絶対に面倒なことになりそうだから、そこだけは伏せておかねば。


「はい。彫金鍛冶師ブラックスミスになるため、先日修行の旅に出たばかりで、まだ色々と不慣れなものでして」

「なるほど。では、君にお願いしても無理があるな」


 何となく分かるが、一応聞いておくか。


「もしかして、“黒衣”の討伐ですか?」

「可能であれば討伐したいところだが、今回は“黒衣”の確認を最優先としている」

「まだ、見つけたわけではないんですか?」

「町長から君の話を聞いたのでな。出来れば力を貸して貰おうと思ったのだ」


 なるほど。そういうわけか。


「呼び立ててすまなかった」

「いえ、お手伝い出来ることがあればやりますよ。モンスターの討伐は本職ではありませんが、師匠の下で少しは経験がありますから……とはいえ、ほとんど師匠が倒していたのですけど」


 師匠はスパルタなのに過保護なので。と付け加えると、アルダさんは呆れ顔で笑っていた。


「中々、無茶をする方なのだな」

「実戦形式で教え込むタイプなので」


 架空の人物ですけどね。とは口が裂けても言えないが。


「ならば、すまないが手伝ってもらえるか?」

「はい」

「では、準備をするので少し待っていてくれ」


 オルダさんの指示で衛士達が荷物の確認をはじめ、それを横目にインベントリから杖を取り出し、他にアンデット対策として数種のアイテムをローブのポケットへ入れて行く。

 戦闘中に腕輪を操作する暇などないだろうし、現実に沿った行動を心掛けてないといつか失敗しそうで怖い。


 ……大丈夫だ。


 ゆっくりと深呼吸。

 現実(リアル)での初ダンジョン、ちょっと緊張するな。スキルの使い方とか、ぶっつけ本番か。大丈夫かね、俺……。



☆★★★☆



 時は少し遡り――

 復興作業を手伝っている明音達は、衛士に指示された場所で瓦礫の撤去をしていた。


「これ、あとどれくらいかかるのかな……」

「二、三日で終わる感じではないわね」


 額の汗を拭いながらぼやく明音に、周囲を見渡して摩子が的確な事実のみを伝える。


「はぁ……ったく、モンスターの馬鹿共がぁああっ」

「咆えてないで手を動かしてよ、明音ちゃん」


 呆れ顔の摩子に指摘され、それでもぼやくのをやめない明音は手にした瓦礫を投げようとして、ふとその目に見知った人物を映す。


「あれ、渉さんだ」


 どこかへと歩ていく渉のうしろ姿を見つけて不思議そうな明音に、麻由子が反応するように顔を上げてそちらを見やる。


「どこに行くんだろ……」

「さぁ……でも、あっちは墓地がある方じゃなかった?」


 不思議そうに首を傾げる麻由子は渉のうしろ姿を目で追い、明音はその行き先に心当たりがあり、同じくその姿を目で追っていた。


「さっきも町長さんとアルダさん達が墓地の方へ行ったよね?」

「だね……これは、何かある」


 渉の行き先を思い、徐々に不安が募る麻由子を尻目に、明音はどこか楽しそうに手を打つ。


「よしっ、行こう!」


 元気よく手を振り上げる明音の声に麻由子は一瞬呆け、四人は顔を見合わせてまたかと嘆息する。


「行くって、何をしに行くつもりだよ」

「何って、私も手伝いに行くんだよっ」


 さすがに昨日の今日で無茶をさせるわけにもいかず、健児は呆れながら明音を止めに入るも、明音はすでにやる気満々に鼻息荒く今にも走り出そうとしていた。


「何をするのか分からないのに行っても足手纏いになるだけだろ」

「そ、それは……そうかも知れないけど」


 うぐっ。と息を呑んで明音は押し黙るも、まだ何か言いたそうな顔をして健児を睨む。


「さすがに今回は大人しくしてた方がいいと僕も思う」


 しかし、太朗が健児の援護に加わると旗色が悪いと思ったのか、明音は「はいはい」と渋々納得した様子で瓦礫を手にして運びはじめる。


「それに、僕はもう戦いたくないよ」


 ぽつり。と太朗が呟いた声は小さく、聞き逃しそうになるものだった。しかし、それはその場にいる誰しもが思うことであり、太朗の言葉は明音をはじめとして六人の胸にさざ波のようにして広がっていく。

 それはやがて、六人の仲に少しの変化をもたらすものだとも知らずに……。

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