Ittekimasu!

 いつもの昼下がり。いつもの講義。いつもの席。


「家の鍵かけたっけ?急に心配になってきた」

「取られるものもないだろ」

「まあ、そうだね。でも、何かやり残してきた気がするんだよな。エアコンは切ったし……」

「冷蔵庫で野菜たちが順調に育っていることとか?」

「それは、心配じゃないな。増えた分多く食べれるし」

「早く食べてやれよ」

「あー、気になるー」

「わかったから、寝るなら、寝なさい。うるさいから」

「おやすみ」


……………………


「ウサミケッチ」

「エッタン、イアネテルサワキナン」

「アス、オトコンナン」

「アウシコヌサミケッチ」

「ア、アケロス」

「エッタイテコボト。オイセヅレッチエッテヂアナラギサクザー」

「オヤッタクラウ」

「イノコキアー」

 Buchu!

「オミットク」

「ウオン、アナヅタイアナグオイス」

 Buchuchu!

「ウサミケッチ」

「イアイッサレッチ。アタナ」


……………………


「おはよう。モヤモヤ解消した!」

「おそよー。寝言言ってたよ」

「マジか。恥ずかしいこと言ってた?」

「訳の分からないことしか言ってなかったな。途中から、にやけながらチュパチュパし始めてさすがに引いた」

「うわー!忘れて!」

「あれは、新婚だな」

「もう、やめてください!」


 今日も平和だった。

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