挑戦状その11

 突然だが、アナタは不幸にも命を落としてしまった。

 次なる世界を求めて黄泉の国を進んでいくと、大きな砦に道が閉ざされていた。先へ進むためには砦を越える必要がありそうだ。どうしたものかと立ち止まって考え込んでいるアナタを見つけ、案内係の鬼が声をかけてきた。


●案内係の鬼

「あの砦にある三つの門は、それぞれ天国・地獄・現世へと続く門だ。どの門にも鬼が一匹ずつ門番を務めているのだが、あの中には一匹だけ必ずいつも嘘を吐く鬼がいる。そして他の鬼は本当のことしか言わない。さあ、好きな門を選べ」


●赤鬼

「この門は天国に続いているぜ。生まれ変わったって良いことはない。この門を選べ」


●黄鬼

「この門は天国でも地獄でもない。やり残したことがあるんだろ? だったらこの門だ」


●青鬼

「この門はだけはヤメておけ。天国へはいけないぞ」


 天国と地獄は言葉の通り、まさに天国と地獄。現世への門を選べば、別の人間として生まれ変わり、新たな人生をスタートさせることになる。

 今回の 問題ミッションはアナタの人生を左右することになるだろう。さあ、嘘を吐いている鬼を見抜き、望む道を進むと良い。

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