挑戦状その1
初めての恋をした男がいた。初恋が実ることは非常に珍しい。その点、彼は恵まれていたのだろう。二人の交際が始まってから間もなく丸一年を迎える。
そこで彼は恋人に尋ねた。
「記念日のプレゼントには何が欲しい?」
その返事として届いたメールが、次のようなものだった。
――――――――――――――――――――
総くんへ
色々と二人の想い出が
詰まった物が良いな
やっぱり私は思うんだけど
手を繋ぐ時に嬉しい
――――――――――――――――――――
さて、恋人からメールを受け取った彼、
彼の恋愛が今後とも上手く続くよう、是非とも手助けしてやってもらいたい。
これが今回の
ひとつ言い忘れていたが、彼らの交際が始まった記念日は『七月八日』である。遅くともそれまでには、このメールに込められたメッセージを読み取らねばならない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。