異世界に転移したけど、なぜかネットが使えたので、検索しながら無双する！！

第五話『仲間になる』

僕のネット情報を使った、機転により、あっさりとゴブリンを倒した。僕達、少女三人と僕。一通り喜んだ後、おっとりした美少女、ヒビキさんが提案してきた。

「コータくん、あなたも私達と一緒に旅をしない？？」

「え、いいんですか？」

ヒビキさんの提案に驚く僕。今の戦いを見ていて、思うところがあったのだろうか。戦いといっても、異世界転移後1時間弱の、僕に攻撃力はないから、実際には500円玉を投げただけだったけど。

「え！！」「え！？」

と、ちいさな少女キョウと、活発少女のカナデが、疑問の声をあげる。美少女三人組の旅にいきなり変な男を入れようとしてたら、それはびっくりするよな・・・と客観的に僕は思った。

「ちょっと！ヒビキちゃん！！こんな変な人、仲間にしなくても！！」

「変とは失礼な、この紳士に対して」

と、失礼な事を言う、カナデっちに対して、手を胸の少し下に持ってきて、お辞儀をする僕。エア紳士。最大限に紳士感をアピールしてみる。

「うん、変。」

と僕のジェスチャーを見て、呟く、ちいさな少女キョウ。そこの評価は一切揺るがないようだった。ちいさいのにしっかりした考えをお持ちのようだ。

「でも、一緒にいくのはいいかも・・・」

と、少し考えて言うキョウ。

「ええっ！！キョウちゃんまで！！」

とその、キョウの発言を聞いて、活発少女カナデが驚く。私だけなの！！という顔をしている。三人組はかならず多数決で決着がつく。一人になってしまったら、カナデの旗色は大分悪い。

「コータは、頭がいい。」

と、ぼそりと言うキョウ。

キョウちゃんに評価された。うれしい。

「いままでと違った戦いが出来て、もっと早く進めるかも」

と続ける。どこか目的地があるのだろうか。そもそもこの三人はどのような目的で旅をしているのだろうか。と思った。

「そうなのよ、キョウちゃん！」

と、おっとり少女ヒビキが手を胸に持ってきて、微笑む。もっと早く進めると思うのよ、と続けた。

「うーん、そこまでいうならぁ」

と、多数決に負けたカナデは白旗をあげる。

「あなたも、いろいろわからないことが、あるんでしょう？」

と僕に聞く、おっとり風、美少女ヒビキ。『おっとり風』と『風』をつけたのは実は相当賢いということはわかってきていたからだ。

そう、僕はこの世界のことが分からない。現地の人にいろいろ聞けるのが一番助かる。ましてや、美人三人組だ。僕に断る理由は1つもない。

「はい、僕も是非お願いしたいです！」

と、いつになく丁寧に返事を返す。

それを聞いていた。ちいさな少女キョウが

「丁寧なの、変！」と笑う。

「そうね！」とカナデも笑う。

「じゃあ、決まりね」

と胸の前で可愛らしく手を叩くヒビキさん。

「じゃぁ、さっそく、まずは、武器と防具を手に入れましょう！」

と、ヒビキさんがいう。

そう、僕も剣が欲しかった。

武器なしではコインを投げることしかできない。