第三百四十九話 『と、みせかけて』
「さぁ、次はジュンたちの番だね」
そう、僕たちはこの強敵、ウォーマシーンを倒さなければならない。
===
「そう、次は僕たちの番だ。この強敵のウォーマシンを倒さないといけない」
僕がみんなに言う。いままでの敵とは違う、シュッとした敵ウォーマシン。高い身体能力と知能を併せ持った、手強い敵といえるだろう。
「確かに、強敵だね!でも動ける相手に不足はない!」
サラはシュッシュとシャドーボクシングをしながら言った。体を動かしているときのサラはかなりのっていると言えるだろう。
「サラが燃えてる!」
僕が言う。体を動かしながら戦い方も考えているのだろう。彼女はゲーム知識はないが、体を動かしたり、相手の動きを想像したりすることにおいてはとんでもない実力を持っている。
「いいですね!頑張りましょう!」
美少女魔法使いの奈緒子が言う。
「とりあえず、ここの作戦は私がいい感じに戦うから、二人がいい感じにサポートするってことでいいね」
サラが二人に言う。やはり強い相手を見てテンションが上がっているようだった。作戦は雑なような気もするが、こう言っている時のサラは強い。
「もちろん!」
「了解です!」
僕と奈緒子がサラに応えた。
「よっし!いっくぞー!」
サラが言って走り出した。
『雷迅 - ライトニング』
バチィバチィィィィィ
走りながら電撃をまとうサラ。
いつもどおり電気の反発を利用して高速でウォーマシンに近づいていった。
「おりゃあああああ」
高速で頭部に向かって蹴りを放つサラ。
「グオォォォォォ」
そう言って、左腕を上げてガードするウォーマシン。
「ちょっとガードされたんだけど!」
サラが叫びながら、距離を取る。
「サラの攻撃ガードするなんてだいぶすごいな」
僕が言う。はっきりいって普通の人間にはサラの蹴りなんて見えないと言っても過言ではない。
「でも、ガードしてくるとわかればこっちもやりようがあるんだよ!」
サラが言う。
「たしかに今までサラの攻撃をガードする相手がいなかったから、その先の手をみたことないな、どうするんだ?サラ」
僕がつぶやく。
「こうするんだよ!」
サラが言う。
「グオォォォォォ」
ウォーマシンがサラの動きを観察している。
「サラパアァァァンチ」
サラはおおきく振りかぶって、パンチを放つ。
「グォォォォ」
ウォーマシンは腕を上部に上げガード体制に入った。
「と、見せかけて、キィィィィィィッッック」
サラはそう言って、急に状態を下げて、足払いを放った、
「グオォォォォォ」
ウォーマシンはグルンと態勢を変えられひっくり返った。
「よし、チャンス!」
サラが言う。
「サラ、電撃かかと落とし!」
電撃をまとったサラが倒れたウォーマシンに踵落としで追撃した。
「すごい。とんでもない身体能力だね」
見ていたタカヒロが言った。
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