第三百四十八話 『連携攻撃』
「そう、動いていたのは二人だけじゃないんだ」
タカヒロはそう言って、グングニルでウォーマシンを攻撃した。
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ズバァァァァァァン
タカヒロの武器、SSランクの槍グングニルが、ウォーマシンに突き刺さった。
ドカァァァァァァン
大きな爆発音がして、ウォーマシンは破壊された。
C級ランク戦第五試合2ステージ目のボスをタカヒロたちは倒してしまった。
「すごい」
僕が言う。ララちゃんルルちゃんの身体能力。タカヒロの身体能力と武器の強さ。全てが合わさってこの実力といえるだろう。チームとして素晴らしい強さだった。
「凄まじい威力ですね!」
美少女魔法使いの奈緒子が言う。彼女には武器の強さが色で見えているからよりその凄さがわかるのだろう。
「一撃で倒しちゃった!」
サラが言う。普通の武器であれば長時間かかるタイプのボスであろう、ウォーマシンをわずかな時間でタカヒロたちは倒してしまった。
「僕たちの連携攻撃も見せられたかな」
タカヒロが予告通りのことをやってのけた。
僕たちの連携攻撃を見て、しっかり自分達も連携のある戦い方をすると宣言していた。
「すごい連携だったね。ルルちゃんもララちゃんぐらい動けることがこの連携を可能にしたんだね。魔法使いの身体能力じゃない」
僕が言う。そう、あんなに動ける魔法使いはいない。身体能力が高い人はあまり魔法使いを選ばないと思う。
「ふふん。私たちには普通のことよ!」
双子の美少女の姉、格闘家のララが言う。
彼女達はここまでの動きを想定して、ジョブ選びを行っていたのだろう。
「とんでもないです、サラさんに比べればたいしたことはないです!」
ルルが謙遜しながらいった。双子の二人はそれでバランスを保っているようだった。確かにサラほどの逸材はなかなかいないから比べる対象として間違っている気はするけど。
「二人が息ぴったりですごかったんだよ!私も双子だけど、おにいちゃんとそんなことできる気がしないもん。さすがなんとかせいそーせーじだね!」
サラが言った。
「一卵性双生児ね。ソーセージみたいなイントネーションで言わない!」
僕がサラに突っ込む。
「えへへへー」
サラが笑う。
「サラちゃんとお兄さんの連携も見てみたいですね」
奈緒子が言う。
「そのうち見れるんじゃないかな。そのへんにいたりして」
サラが言う。確かにお兄さんからバーチャルウォーカーを借りたということはお兄さんもやっているということだった。
「それは楽しみですね!」
奈緒子が腕を振って喜びを表現している。
「さぁ、次はジュンたちの番だね」
そう、僕たちはこの強敵、ウォーマシーンを倒さなければならない。
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