第三百二十六話『戦い方』

「僕達の敵じゃなさそうだ」

タカヒロもつぶやく。


「え?」

僕は驚く。

あの、珊瑚達を苦しめて、僕らもなんとか倒した『キングウォーゴーレム』に対して、自分たちの敵じゃないと彼はそう言った。


「あなた達がのんびりしている間に、サッと次に進ませてもらうわ!」

双子の美少女の姉ララがそう言って走り出した。


---

「いくわ!ルルよろしく!」

そう言いながら双子の美少女の姉ララが走り出す。


「はい、ララ姉様」

妹のルルはそう言いながら、呪文の詠唱に入る。


「お姉さんが格闘家で、妹さんが魔法使いということなのかな・・・双子だけど、同じ職業というわけじゃないんだね」

僕は二人の戦い方を見て、そう呟いた。


「たしかにそうですね!」

奈緒子が頷く。


「ララちゃん、足速いね!」

サラがララの動きを見ながら言う。


「たしかに、サラほどではないけど、めちゃくちゃ早いんじゃ・・・」

僕がつぶやく。サラはどうやら、日本トップクラスらしいので、それと比べるのはかなり無茶苦茶な感じがする。もちろん僕なんかよりずっと早い。


「姉様行きます!」

双子の美少女妹のルルが魔法の準備が整ったのかそう言う。


「よろしく!」

双子の美少女姉のララが頷く。


「スローダウン!」

魔法使いのルルが『キングウォーゴーレム』に対して魔法をかける。


「グオォォォォ」

動きを遅くされた『キングウォーゴーレム』が唸りをあげる。そして、『キングウォーゴーレム』は近づいてくるララに照準をあわせているようだった。攻撃のモーションに入り始めた。


「よし、きなさい!」

美少女格闘家のララはそう言って、待ち構えている。


「グオオォォォォォ」

『キングウォーゴーレム』はそう言って、上から拳を叩き落とす。


「まさか・・・」

僕はその様子を見てつぶやく。


「あ、すごい!」

サラもその様子を見てつぶやく。


「よっ!」

ララはそういってジャンプしながら、その攻撃を避ける。


そして、そのまま・・・



「『キングウォーゴーレム』を登るつもりだ!!」

僕は呟いた。


「すごい!」

サラもつぶやく。


「凄いです!サラちゃん以外でもできる人がいるんですね!」

美少女魔法使いの奈緒子も呟いた。


そう、彼女もまた、自信の軽さと運動能力を活かして、『キングウォーゴーレム』の上を走り出した。


「とりゃ!」

ララは総いいながら、そのまま『キングウォーゴーレム』の腕を登り、頭部に蹴りを与える。


「タカヒロお願い!」

そういいながら、そのままスタっと着地した。


「まかせて!行くよ、グングニル!」

タカヒロはそう言いながら、SS級の武器グングニルを構え攻撃を開始した。


「おおおぉぉぉぉぉ!」

タカヒロはそう叫びながら、頭部へ槍を突き出した。


「グオオォォォォォ」

『キングウォーゴーレム』は唸り声をあげながら消滅した。


「すごい・・・一瞬で・・・あの『キングウォーゴーレム』を・・・」

僕は呟いた。


「これが僕達の戦い方だね!」

タカヒロはこちらを向いてにっこり微笑んでいた。







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