第百六十八話『新たなクエスト』

「もっと脇をしめないとダメだよ!ジュン!」

と、師範代のようなサラがアドバイスをくれた。


「なるほどですね!」

と、営業マンのような返事をしながら僕は、マニュアル操作の練習を続けた。


いつもとは違うことをいろいろ試す良い機会になった。

そして、ある程度運動して満足したところで満足した。


「さて、基本のおさらいはこんなもんかな?」

と、僕が言う。


「そうですね!やっぱり『マニュアル操作』は一朝一夕にできる感じではないですね!」

と、マニュアル操作で魔法を当てる練習をしていた、美少女魔法使いの奈緒子がそう言った。


「わたしも、アイテムの使い方がよくわかりました!」

と、サラが言う。

そう今までは運動能力とカンだけで乗り越えてきたのだサラは。


「じゃあ、妖精助けに行きますか!」

と、僕が本来の目的を思い出して言う。

サラと奈緒子が頷く。


「はい、その前に、基本的なアイテムは買って行っちゃいましょう!」

と、僕の提案に奈緒子が答えて、ショップに戻った。


「これとこれとこれください!」

と奈緒子が必要になりそうなものを、良い感じに見繕ってくれた。


「じゃぁ、クエストをもらいにいこう!」

と、僕らはショップを後にして、寄り合い所に向かった。


何人かが、寄り合い所でくつろいだり、仲間をまったり、クエストをまったりしている。

そんな中、僕らはまっすぐ受付に向かっていった

そして、受付のお姉さんに話しかけた


「妖精を助けるクエストありますか?」

と、僕は単刀直入に聞いた。


「ありますよ!こちらです!」

とお姉さんがニッコリ笑顔で一覧を見せてくれた。


「おー、妖精のクエストいっぱいあるんだね!」

とサラが言う。


「さすがに、RPGの花形の一つだからね、妖精さんは!」

と僕が言う。

妖精さんが、ずっと一緒についてくるRPGも結構あるしね。妖精とドラゴンはRPGの花形といえるだろう。


「一番簡単なやつがいいな」

と、僕がクエスト難度の低いものを指差した。

今回は基本に忠実なクエストをやりたかったからだ。

そして、ちょうどいいのを見つけた。


「「「妖精の森を守れ!!」」」

と僕とサラと奈緒子の三人が読み上げた。


「おー、めっちゃいいね!妖精の森、守りたい!!」

とサラのテンションが上がる


「うん、僕も守りたい」

「私も守りたいです!」

と、僕とサラも同意した。


「じゃぁ、このクエストでお願いします!」

と僕は受付のお姉さんにお願いした。


「承知いたしました。それではクエスト『妖精の森を守れ!』を依頼します!」

と受付のお姉さんが言った。


「では、転送を開始します!ご武運をお祈りします!」

と、お姉さんが笑顔でそう言った。

僕らは光に包まれ、寄り合い所からの転送がはじまった。


「よっし!まっててね妖精さん!」

とサラが微笑みながらそう言った。

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