第11話 カラオケなんか国外に永久追放してしまえ
俺は大陸の北側にある、魔王オルタンスの城にやってきた。
煤ぼけた感じの黒煉瓦で築かれたその城郭。城の周りにはガイ骨が散らばり、醜悪な面構えの
「あ、勇者さん。どーも」
「ドーモ」
「ピギィ」
ガイ骨が起き上がってあいさつをしてきた。
牛男とスライムも、俺に声をかけてくる。俺は手を挙げて返事をした。
魔王と和解した結果、既に顔なじみとなったモンスターたちであった。
どうにも緊張感が欠けるが、まあ平和でいいか。
で、汚れた煉瓦が敷き詰められた長い廊下を進んでいると、
「……アラン?」
ミドラとばったり出会った。
「よう、ミドラ」
「アラン。うちに来るなんて珍しい。というか初めて」
ミドラは相変わらずの無表情。
だが心なしか、両頬に朱が差しているように見えた。
それにしても相変わらず薄手のワンピースで、身体が透けて見えている。下着もつけていないのが丸分かりだ。
以前に見てしまった、彼女の肉体を思わず思い浮かべそうになりながら――
俺はかぶりを振って想像を打ち消し、彼女に尋ねた。
「魔王に用があって来たんだけど。あいつ、いるかな?」
「いる。城の裏手で洗濯をしている」
「魔王みずから洗濯とは、庶民的だな」
俺はミドラと一緒に、裏手へと向かう。
やがてその場所に到着すると、オルタンスは確かに洗濯をしていた。
「よ、魔王」
「なんだ、勇者か。珍しいな、なんの用だ?」
「ちょっとな。……悪いな、洗濯で忙しそうなときに」
「いや、もうすぐ終わる。そこで待っていろ」
ああ、と答えながら俺はちらりと魔王の手元を見た。
洗濯板でごしごしと洗っているそれは、どう見ても女の子用のパン――
「このケダモノーーーーー!!」
俺は思い切り魔王の胸ぐらをつかんだ。
「なっ、なにをする、勇者!?」
「黙れ! 貴様、ついに少女に手を出したな! そのパンツが動かぬ証拠だ。魔王ともあろう者が、ロリコン趣味に染まるなんて――」
「アラン。それはミドラのパンツ」
「え」
ミドラにツッコまれて、俺はぽかんと口を開けた。
「手を離せ。痛いぞ」
魔王の視線が冷たい。「わ、悪い」と俺は謝って、魔王から手を離した。
魔王は「ふん、分かればいい」と答えると、続けてパンツをごしごしと洗い始めた。
「……ミドラ、パンツをちゃんと履くようになったんだ」
「アランがミドラに言った。パンツを買ってもらえ、と」
「た、確かに言ったけど」
すっかり忘れていたぜ。魔王のやつ、ちゃんと買ったんだ。
いや、しかし娘のパンツを魔王がみずから洗うとは……。
「まったく、子供用の下着は洗うのがたいへんなのだぞ。毎日ちゃんと綺麗にしないと汚れが定着するからな」
「毎日お前がやってるのかよ。奥さんとかいないの?」
「逃げられた」
魔王は小さな声で言った。
あ、ヤバい。これもしかして地雷?
「ワガハイがギャンブルばかりしておったのに愛想を尽かしてな。……いまでは悪かったと反省している」
「なにその人間くさい離婚理由。つーか魔王のくせにバクチやってんじゃねえよ」
「魔王だからこそだ。ワルといえばバクチだろう」
「……まぁワルといえばワルだが」
「慰謝料もけっこうな額になってなぁ」
「慰謝料まで払うのか」
「ワガハイがアイザイル王国の領土を奪おうと思ったのは、それも原因のひとつなのだ」
「スケール小さっ。そんな理由で攻めてきてたのかよ!?」
慰謝料目当てで攻められるこっちはたまったものじゃないぞ!
そんなもん踏み倒せよ。ワルだろ? 魔王だろ?
「とんだ魔王もいたもんだ……」
「空唱が嫌いで勇者になったお前も、似たようなものだろう」
「ぐ」
それを言われると一言もない。
「……しかし魔王よ。そうなると今回、戦争は終わったし……。そうなると慰謝料が払えなくなるんじゃねーの」
「ふむ。だから金がない。ミドラのパンツも一枚しか買えなかった」
「娘のパンツ代にさえ事欠く魔王って」
俺は思わずツッコんだ。
どうりで今日のミドラもワンピースの下が裸なはずだ。
「ミドラは気にしない。パパにはごはんを食べさせてもらっているだけで感謝」
「いつもすまないな、ミドラ……」
「パパ、それは言わない約束」
泣きそうな顔をするオルタンスを、ミドラがよしよしと頭を撫でて慰める。無表情で。
なんだか切ない話である。それなのに、いまいち同情できないのはなぜだろう。
「……ところで勇者よ」
「うん?」
「洗濯は終わったぞ」
そう言いながら、魔王は立ち上がってパンツを干したものである。
「なにかワガハイに用事があったのではないか?」
「そうそう、そうだった。あのさ、俺たちのために人間とモンスターの争いが終わったよな。だけどその結果、戦いで飯を食ってたやつらが、食っていけなくなったんだ」
「ほう。失業問題というわけか」
「そーそー。これ、どうにかならないかなと思って」
「じつは我々にも問題が起こっている。モンスターどもが暇をもてあましていてな。このままでは、また人間の領土を襲うやつらが出てくるかもしれん。なんとかせねば」
「なんてことだ、そっちもか」
「たまにワガハイの命令を聞かないやつもいるからな。ナンモナイ村のドラゴンも、そうだった。あまりやりすぎるなと言っていたのに、森の樹木を喰い荒らしていたという」
「あのドラゴン、めちゃくちゃ暴れていたから倒したけど、そんなやつだったのか」
ま、人間でも、みんながルールを守っているわけじゃないしな。
モンスターにもそういうやつがいるだろう。
人間だろうがモンスターだろうが、根は似たようなもんだ。
まあ、だからこそ俺と魔王は気が合ったんだが……。
おかげで王国から空唱は消えた。
サーシャの店で使われていた空唱機は、倉庫の片隅でほこりをかぶって眠っている。……そういえば、あの空唱機をどう処分するかで困っているって、サーシャは言っていたな。これもどうにかしてやらないと。
「ん? 待てよ」
「どうした、勇者」
「魔王よ。ふと考えついたんだが」
「ほう、聞かせろ」
「実はな。……ごにょごにょ」
魔王に耳打ちすると――してから思ったが、別に小声になる必要はなかったな――オルタンスは、ニタリと口角を上げて言った。
「なるほど、悪くないアイデアだ」
そんなわけで半月後、アイザイル王国の港町フォーライ。
紺碧の水平線がまぶしいその町は、たくさんの船が出入りするだけあってとても賑やかだ。白い大理石で築かれた数々の建物が美しい。そして道を行き交う人々の中には、アイザイル人だけではなく、外国の人たちも混ざっている。
そんな国際港に、一隻の船がやってきた。
この船には、海の向こうにあるゼイロヌ国の商人が乗っているはずなのだ。
「魔王、用意はいいな? なんとしてもゼイロヌ国に空唱を売り込むぞ」
俺が振り返ると、オルタンスは「うむ」とうなずいた。
これが俺の考えたアイデアだった。
すなわち、空唱文化のないゼイロヌ国に、空唱機を売りつけるのだ。
オルタンスと話をした翌日、俺はさっそくゼイロヌ国の商人ギルドに、新商品を売りたいという手紙を伝書鳩で送りつけた。
元勇者の肩書きは伊達ではなく、ゼイロヌ国のギルドはすぐに「イナイナという商人をアイザイル王国へ送ります」との手紙を送り返してきてくれた。その商人が今日、この港町にやってくる手はずになっているのだ。
これがうまくいけば、空唱機販売の仕事が創出できる。アイザイル王国中にある空唱機は膨大な量だから、これを売る仕事ができれば、失業対策になるだろう。
モンスターだって荷物運びとか、道具運びの護衛の仕事ができるわけだし。そしてそこから魔王は上納金を手に入れる。すると元奥さんへの慰謝料が払える。サーシャの店で眠っている空唱機も、お金になる。みんな揃って幸せになれるぞ。やったね。
……それにこうすることで、アイザイル王国内にあった空唱機をすべて、外国に押し付けることができるぜ。
ククク……こうすればもう二度と国内で空唱文化が復活することもないだろう。
俺はほくそ笑んだ。外国に空唱機を売りつける最大の目的はここにあったのだ。
空唱はこの国から亡びるがいい。
空唱さえなければ、すべてがうまくいくのだ。
空唱。それはこの国のガン細胞だ。すべて死すべし。
「あの~」
「ん?」
声をかけられたので振り返ると、そこには女の子がいた。
見た目はフィルと同じ十代半ば。燃えるような赤い髪をおさげにしている。自分の背丈と同じくらいの巨大な革袋を背負っているのが印象的だった。
ただ、もっと印象的なところがあった。
耳が、猫のようにふさふさしているケモノ耳なのだ。
「ウチに手紙を送ってくださった、アランさんっていうのは、あなたですか?」
ケモノ耳の子は、にこにこと笑いながら言った。
「あ、うん。俺だけど」
「あ、よかったー! すぐに会えた。ウチ、ゼイロヌ国で商売をやっているイナイナっていいまーす。よろしくお願いします!」
「い、イナイナさん。あなたが?」
「はいはい、そうですよ。ウチがイナイナですよ。いやー、それにしても本当に助かりましたよ、以前別の国にいったときなんて、取引相手とすれ違って、何日も会えないまま無駄に宿泊費と食費だけ消えていったことがありましたから。あのときは取引そのものは黒字でしたけど経費を計算したら赤字になっちゃってこりゃもう参ったって感じで!」
「…………」
俺は呆気に取られていた。
思っていたよりもずっと若い商人が来たことと、やたらしゃべりまくる彼女の性格に。
なによりも、あの耳はいったい――
と思っていると、隣のオルタンスが口を開いた。
「ネコマタ族か。ひさびさに会ったな」
「ネコマタ族?」
「なんだ勇者、知らないのか? ゼイロヌ国にいる少数民族だ。耳が猫っぽくなっているが、確かに人間だ」
「えへへっ、外国に来ると皆さんに驚かれます。触らせろ、なんて言ってくる人もいるんですよ。タダじゃダメにゃん! なんて言うんですけどねー!」
イナイナさんは、おどけた調子で答えてくれた。
ネコマタ族……耳が猫みたいな人間。
うーむ、知らなかったが、海の向こうにはいろんな人間がいるんだな。
「やっぱりウチも女の子じゃないですか。耳とはいえ身体の一部を触られるのは嫌なんですよね。特にほら、ネコマタ族にとって耳は命っていうかアイデンティティーそのものっていうか、万が一にも傷とかつけられたらもう一生へこんじゃうにゃーお、って感じになっちゃいますし、だからウチの耳を触ろうというときは、やっぱり覚悟をもってやってほしいというか――」
「…………」
「……これもネコマタ族の特徴だ。とにかく、よくしゃべる」
「……みたいだな」
「あ、ごめんなさい。ウチ、ペラペラしゃべってました? やっちゃってました? 参ったなあ。これでも一族の中では無口で小声なほうなんですよ。ええ、口も堅いほうなんです。この話はだれにも言うなって念を押されたら、お口にきっちりチャックチャック。脅すように尋ねられても、秘密の話は漏らさない。ウンともスンともしゃべらずに――」
「わ、分かった。分かりました。その話はまた今度」
俺は慌ててイナイナさんのおしゃべりを遮った。イナイナさんは「あ、またやっちゃってました?」と言いながら、今度は口を手で塞ぐ。
「と、とにかくイナイナさん。売りたい商品があるんです。見てくれませんか?」
「手紙にあった『空唱』ですよね。名前だけは聞いたことがありますよ。アイザイル王国の文化のひとつですよね。歌うのに必要な道具だとかどうとか。でもでも、やったことはないです。どうなんですかね、楽しいんですかね、空唱って。こんな外国くんだりまで呼ばれて、つまらないものを見せられたらウチも困っちゃうんですけど、まあ元勇者様の販売するものだし、そういうことはないかなって思うんですけれども、肩書きと商品のすごさって比例することってやっぱり少なくて――」
「「…………」」
「あ、またおしゃべりしてた。ごめんなさーい。反省」
「……おい、勇者。大丈夫なのか。空唱機を輸出販売する作戦」
オルタンスが、ひそひそ声で話しかけてきた。
「空唱なんてつまらない、買わない、と言われたら、もうおしまいだぞ」
「大丈夫だ。きっとなんとかなるだろう」
「本当か? どうもお前は適当でいかん」
「心配するな。俺だってちゃんと考えている。ただ空唱を商人に見せればいいとは思っていなかったさ」
「どういうことだ?」
「実はな、サーシャに頼んで、あるものを用意してもらったんだ」
「あるもの?」
「ああ。……驚くぜ、あの人」
俺はニヤリと笑って、イナイナさんのほうを振り向くと(まだ口に手を当てていた)、明朗な声をあげたのだ。
「いまから、空唱の置いてある場所へ案内します。ついてきてください」
そういうわけで。
「おお……!」
「うわーーーーーー! すごーーーーーい!!」
オルタンスとイナイナさんが、揃って歓声をあげる。
そりゃそうだろう。目の前には、超豪華な部屋があるのだから。
俺がイナイナさんを連れてきたのは、元空唱室『歌姫』の港町支店だ。
そしてこの支店は、いわゆる
ただ高級というだけではない。ひとつひとつの部屋の豪華さが半端ないのだ。
最高級の皮張りのソファに、超高性能な魔力晶板を使用した空唱設備。天井を見上げれば目もくらむようなシャンデリア。さらに部屋の隅にはミニバーがあり、高級な酒や飲み物がいくらでも飲み放題である。そして奥のほうに歩みを進めると、水槽が設置されていて、熱帯魚が楽しそうに泳いでいた。
「すごーい! すごーいすごーい! こんな部屋、入ったことないですよう! たまらないぜー! うひゃあー!」
イナイナさんは、大はしゃぎして、ソファの上をぴょんぴょん飛び跳ねている。かと思うと、さっとカーテンを開けて、窓の向こうにある水平線を眺めてから、またキャイキャイ騒いだ。
「すさまじい部屋だな。妻への慰謝料より、この部屋ひとつ作るほうが高いだろうな」
オルタンスも、変なふうに感心している。
ともあれ、どうやらイナイナさんを喜ばせることには成功したようだ。
……正直、部屋がすごいのであって、空唱のすごさはまだアピールできていないわけだが、それはそれとして、まずは空唱に対する第一印象を良くしないとダメだったからな。
「イナイナさん、あれを見てください。あれが空唱なんですが」
俺は部屋に設置されている空唱機を指さす。
「機具を操作して歌を設定します。すると部屋中に歌のない、音楽だけが流れ始めて、魔力晶板に歌詞が表示されます。あとは歌詞に合わせて歌うだけですよ」
「ははー、この機具を使えば、歌が歌える、と。なるほどーなるほどー」
「どうですかね。アイザイル王国でも大流行した空唱です。ゼイロヌ国でもきっとはやると思うんですが」
「そうですねえ。ゼイロヌ国の人も確かに歌は好きですがー」
イナイナさんは微笑を浮かべる。
好感触だ。俺はオルタンスと、無言で視線を交わし合った。……が。
「だけど、歌うだけなのにこんな道具が必要ですかねー? 楽器の生演奏に合わせて歌えばいいのではー?」
イナイナさんは、さらりとそう言ってきた。
むう、そう来たか。だが、これくらいの反論は想定の範囲内だ。
「生演奏だと人が必要じゃないですか。でもこれは道具だから、人は要らないんです」
「んー、道具を買うお金と、生演奏をさせる人を揃えるお金。どっちがかかりますかねー。そのへんを計算してみないと。空唱機があんまり高かったら、ゼイロヌ国に持ち込んでも売れないと思いますしー」
「……まあ、それはそうですが」
「あと、この部屋。確かにすごいですけど、この部屋と同じレベルの部屋をゼイロヌ国中に用意できるかっていうと、たぶんできないですよね。空唱機だけ仕入れて、部屋はみずぼらしいってなると、それもどうかなーって」
……けっこうツッコんでくるなあ。
ラグジュアリーのすごさにも惑わされずに、空唱の商品価値だけを見定めてるし。
おしゃべりなだけの女の子かと思ってたけど、こいつは意外だったぜ。
「勇者よ、大丈夫か。反応がいまひとつだぞ」
魔王がひそひそ声で話しかけてきた。
「ああ、思ったよりも苦戦している。だが、ここで負けるわけにはいかない」
「そうだとも。空唱を国外追放にする絶好の機会だからな」
「その通りだ。……心配するな、魔王。実はここまではまだ計算の内なんだ」
「ほう。するとなにか考えがあるのか」
「もちろんだ。……任せろ」
俺はニタリと口角を上げると、イナイナさんの瞳を一直線に見据えて、
「イナイナさん。あれこれ説明を受けるより、まずは空唱がどういうものか、実際に歌っているのを見てみるというのはいかがでしょう」
「あ! それ、いいですねー。そうですよね、だれかが歌っているのを見たら、ウチにも魅力が伝わるかもです! だけど、だれが歌うんですか? あなたですか?」
「ははは、俺が空唱を歌うわけがないだろうが。冗談でも言っていいことと悪いことがある、ケモノ耳ちょん切るぞコラ」
「ごほんごほんごほん! ……おい勇者、本音がダダ漏れだぞ」
魔王がフォローしてくれた。
わざとらしい咳払いの上に、ひそひそ声で注意してくる。
危ない危ない。空唱を歌うんですか、なんて言われたものだから、思わず毒を吐いてしまった。幸い、イナイナさんには聞こえなかったようでホッとした。
俺はあらためて、にっこり笑うと、
「歌うのは俺じゃありません。彼女たちです」
そう言って、ぱんぱん。手を叩いた。
すると、ぞろぞろ――部屋の中に入ってくる女性陣。
すなわち、サーシャ、フィル、マリカ、ミドラの四人である。
「彼女たちが空唱を歌ってくれます。みんな、よろしく頼むぜ」
俺は最初から、空唱がどういうものかをアピールするために、サーシャたちに歌ってもらうつもりだったのだ。
「分かりましたわ。アラン様のためならば、例え火の中、歌の中」
「歌の中は別にキツくないんじゃない? サーシャさん」
「それを言うなら、例え火の中、肥溜めの中、だよねっ」
「…………?(首をかしげるミドラ)」
ミドラの反応に、心の中で同意する俺。なんで肥溜めやねんと思った。ヒットポイ村ではそういうことわざなのだろうか。
「それじゃ、みなさんが歌ってくれるわけですね。わぁ、ウチ、楽しみです!」
イナイナさんはにこにこと笑っている。
よしよし、ここで空唱の楽しさをサーシャたちがアピールできれば、今回の仕事はうまくいくぞ。
みんな、頼んだぞ。頑張ってくれ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます