第9話 夜明けと明星

軽く頭を撫でて、その背に乗るようにトアン達に指示する。

「あなた方に…神のご加護がありますように」

「私は神様信じないよ」

「形だけですよ」

フワリと鳥が飛び、地面が遠くなる。


「キーク…あなたは実の息子にまで…」

ヴァリンは悲しそうにつぶやいた。




「何だあれ…」

巨大な城が厚い雲の隙間から見える。

「…空間が歪んでる…」

鳥が城に近づいていき、迎えいれられるように開いた入り口から中に入る。


「…夢幻の力ってことか…?あ!」

降りた瞬間、鳥はすぐに飛び立ってしまった。

「あー…ι」

「心配すんなよ。お前らを担いでゆっくり降りることぐらいできる」

シアングは目を細めた。

「…行くぞ。来るなら来いってんだ」

静寂に雨音が響き出す。


雨が、降り出した。



「…ウィル?何をしてるんですか?」

優しいヒマワリ色の髪の少年が茶髪の少年に声をかけた。

「クルゥか。別にさ」

ウィルは首にかけていた、小さな雪の結晶の飾りがついている首飾りを外し、眠っている銀髪の少年の枕元へ置く。

「これは夢の産物じゃないから…残るだろ」

「…」

「クルゥ」

「はい?」

「…行こうぜ」

「…すぐに、あいつらが来るからな…ルノ」


触れようとして、手を止めた。


(未練がましいってのもやなもんだ)


その手はルノに触れることがないまま剣を握った。



「お前はもうすぐどこだって行ける。…オレ無しでも」










暗い廊下をまっすぐ歩いているうちに、広い部屋に出た。


「なんだろ?ここ」


トアンが部屋の中央まで行く。


「あっちに階段があるよ」

「トアン、チェリちゃん、罠あるかもしんねぇから気をつけな」


「罠なんてねぇよ」

聞き覚えのある声が響いた。


カツ、カツ、カツ…


階段を降りる音。

まず足が見えた。

そして体。首、顔…

一歩降りる度に暗闇が晴れていく。

「な、」

「…?トアン、知り合いか?」

目を見開くトアンにシアングが声をかける。

チェリカはなんとも言えない顔をしていた。


「久しぶりじゃん」


「…ウィル!何で!?」

「何でってどういう意味だ?」

「だって!ウィルは村で!」

「お前さ、なんにも知らねえのかよ」

強い目がまっすぐに向く。

「あの村、お前を育てる為だけに作られた幻なんだよ。村人も含めて」

「…え?」

「村人はなーんにも知らないまま消えてったよ。オレたちは勝手に作られて勝手に消されるんだ」

「作った?誰が!?」

「…やっぱり何も知らないんだな……。」


ウィルは剣を抜くと先をトアンに突きつけた。


「ウィル!オレ君と戦いたくないよ!」

「戦わなきゃ…死ぬだけだっ!クルゥ!その二人を頼む!」

「はい!」





シアングは困り果てていた。


「ぼくは音の精霊クルゥ!さあ!かかってこい!」

「…オレこーゆーの苦手なんだよなぁ…チェリちゃーん…」

「うん?」

「パパーッとケリつかねぇ?」

「…赤き刃よ、紅蓮の牙よ…焼け、レング!」

「あちあちあちち!」

空中に出現した火球がクルゥの前髪を焦がす。

「あー…ぼくの前髪ぃー」

「あ」

慌ててチェリカが弁解をする。

「あの、ごめんね!加減ができなくて」

「敵であるぼくに手加減は不要です!」

「…ごめん」

「謝らないでくださいっ!…あなたはやっぱり…優しいんですねぇ」

「へ?」

「でもでも!ごめんなさいぃっ!」

力任せに降り下ろされたフルートにチェリカが悲鳴をあげる。

「うわっ!何するのさ!」

「うぅっ…ι」


「吹いて攻撃すればいいのに」

「あっ…吹きます!」

「…ι」


クルゥは目を閉じ、フルートを吹き始めた。


優しい音色が響きだし、段々眠気が押し寄せてくる。



「あ…なんか眠い…」

「えへん。ぼくのフルートを聞くと眠くなるんです。音の精霊としてこれわひゃー!?」

「…?」

目をこすりながらチェリカがクルゥをみると、そこには倒れているクルゥとため息をつくシアングがいた。

「シアング…何したの?」

「ちょっと眠らせただけだ。チェリちゃん、トアンの戦いみててやんな」

「…うん…」

カンッ!

「っ…」

剣がぶつかりあう度、火花が散った。一撃一撃が重く、トアンは思わず剣を落としそうになる。


「ぼーっとすんなよ!」

「ウィル、オレは…」

「うだうだ言うな!」

ウィルは話を聞く気がまったくないようだ。

「お前はここを通るんだろ!?」

「そうだ…。…けど!」

「迷うな!」

「はぁっ!」

強い声と共に飛び込んできたウィルに向けて反射的に剣を突き出す。


一瞬。

トアンは確実に自分の刃より先にウィルの剣が自分に刺さると思った。


それなのに、


自分に届く前に、ウィルは剣を引いた。

やればできるじゃねぇか、その瞳はそう語った。


ゆっくりと時間が流れる。

手を引きたい。そうしようと思うのに手が動かない。


「うわぁぁぁっ!」

チェリカの悲鳴があがる。クルゥが飛び起き、よろめきながらウィルに駆け寄った。


ウィルに泣きつくクルゥの横で、トアンは呆然と剣をおろした。



「…ト、ア…」

「…」

声がでない。叫び出しそうになるのを必死でこらえている。ふと、降ろしたままの右手を暖かいものが触れた。

チェリカだ。


シアングがトアンの頭を軽く叩くとしゃがみ込んだ。

「あ、んたは…」

「シアングだ」

「そ…か…あんただった…のか…」

「オレがどうかしたって?」

「ルノが…前…言って、た…」

「そうか…安心しな。必ずあいつは助けるから」


ウィルは笑う。


「チェリ、カ。オレ…お前、に謝らな、いと」

「どうして?」


チェリカもウィルの傍に座り、その赤に濡れた手を握った。


「最、初、かなり辛く…あたっ、たから…オレ、お前が、トアンを、連れ、て行っちま…うと、自分が、消える…って知って、て」

「…いいんだよウィル。ごめんね、その通りだ…」

「そん、なこと、ねぇ…オレ、を、許して、くれる、か?」

「もちろん。ウィル、お兄ちゃんのこと今まで守っててくれて…ありがとう。あ、お兄ちゃんってのはルノのことだよ」

「そか…よかった…」


トアンはチェリカに服を引かれて座り込んだ。


「ウィル…ごめん」

やっと絞り出した言葉はそれだった。

たったそれだけに、たくさんの謝罪を込めて。


「オレ、は…幻、だ、から、これで、や…、と、救わ、れる……あり、がと、な…気、に悩、むな……。頼む…ルノ…を、助け、て…くれ…」

「言われなくても」

シアングが優しく、強く言った。


「この先、階段を登って行けばルノさんがいます…お願いします…」

クルゥが泣きながら言う。


「ウィル…どうして、」


君だって一緒に行きたかったんだろう!?

その言葉を飲み込むと、ウィルは言った。

「トアン、頼む…アイツを…連れて行ってくれ…早く…」


アイツが幸せになれるのはお前らの傍だ。オレの傍じゃないんだ。

ルノを頼む。本当に。


手を握り返すとそう言われた気がした。


「…トアン、行くぞ」

「ウィル、ウィル!」

「早く、…。」



「オレは正しいのかな」

「え?」

長い階段を一歩一歩踏みしめながら、トアンがつぶやいた。

「オレは…ウィルからいろんなものを奪った…」

「まだ言ってんのかよ」

「シアング!」

チェリカが慌ててシアングの腕を引っ張る。

「チェリちゃん、ここは言わせて貰うぜ。お前はあいつから奪ったんじゃない。渡されたんだ。で、あいつを救った。今お前がまた悩んでたらそれが無駄になるじゃねーか!」


トアンは視線を落とした。

そこには自分の手がある。


グローブをしているが、指には赤いシミがあった。

「…そうだ…約束したんだ……」

強く手を握り締め、顔をあげた。

「ありがとう二人とも…オレ決めたよ。この約束は守らなきゃ!」

よし、と拳を掲げると、チェリカとシアングもそれに続いた。



「くそ…ヴァリン…余計なモノまで連れてきて、私の計画が台無しだ!それにウィル…まさか自分から死ぬなんて…まぁ奴には死ぬことすらできないがな」

男はふっと笑うと短剣を構える少年に近づく。

「来るな!!」

「何を言う。お前は私の最後の切り札なんだぞ。…さぁ剣をおろしなさい。あの方が私に絶望なさる前に、この状況をなんとかせねば」

「いやだっ…」

「発動」

嫌がる少年の額に手をあて、男がつぶやいた。

「あ…」

少年の瞳が虚ろになっていく。

「…ルノ。お前が絶望の夢を見ることを祈ろう。はは、ははははは!」

男の笑い声は、広い部屋に響いた。




クルゥは立ち上がった。

ウィルの体は粒となって消えてしまった。ウィルが死ぬということは、消滅を意味する。偽りの魂でしかない彼の魂は、転生すらできないだろう。

今は人間の姿をしていても、精霊のクルゥはそのことを知っていた。

悲しかった。

(でもぼくも行かなきゃ…帰らな)

ドスッ

なんだか鈍い音がした。

それがなんなのか知る前に、クルゥの意識は途絶えた。



「悪く思うな」

一人の少年が立っていた。青い髪と蒼の瞳で、右手には青白く光る剣を、左手には一冊の本を持っている。

「国の皆を救う為なんだ…あと、6人か」

少年は本を見て一人つぶやくと、窓からふわりと飛び降りた。


あとに残ったクルゥの体は、光に包まれ消えていった…


小休憩を取ったあと、トアン達はテキパキと装備を整えた。

今、目の前にあるドアの向こうに、チェリカの兄はいる。


以前、リコの村でトアンが見た夢、そしてそれに出てきた少年。

あれは、チェリカの兄なんだろうか。


ギィ…

分厚い扉を押し開けると、途端に明るい光が差し込んだ。

部屋の中には椅子に座る男が一人と、面をつけた者が一人。



「やぁいらっしゃい。私の可愛い実験対象たち」

椅子に座った男が微笑んだ。

トアンはその男を見て声を失う。

「…!?」

今更何を見ても驚かないと思ったが……いや、心の隅では薄々気がついていた。

自分と同じように暮らした人。

自分と同じ紫の瞳を持つ人。

…怪しいとは思っていた。

「トアン」

「どーした?」

チェリカとシアングが声をかけた。

「チェリカ…シアング…。あの人、オレの」


男の口の端が持ち上がる。


「義父さんなんだ…」


納得できない自分に言い聞かせるようにトアンがつぶやく。

「ふふふ、初めまして…かな?二人とも。私の名はキーク。一応夢幻道士…そしてトアン、義父ではない。実の父だよ」

「実の、父…」

「そう。お前を育てるため作ったあの村はどうだった?」

「…あれはあなたが!?」

頭の中を、一瞬ウィルの笑顔がよぎる。


「オレなんか育ててどうするんだ!」

「…ふ」

「オレなんか…」

「お前は我が一族の長争いに使えると思ったからだ」

「それだけの為に!」

チェリカが叫んだ。

「空の子…。トアン、やはりまだ使えるようにはなっていないか…まぁいい。ゆっくりとでも成長してもらおうか」

キークは笑うと席をたった。

「待て!」

「お前たちの相手は私ではない。ここは一端退かせてもらう」

彼は窓の外にいた天馬に飛び乗ると、闇の中に溶けた。


「…くそ!もう何があっても驚かないって決めたのに!」

「トアン…」


ガラン!


椅子の側に立っている人物が面を捨てた。

はらりと長い銀髪がこぼれ、整った顔立ちが現れた。

美少女と言っても過言じゃないが、虚ろな瞳は何も写さない。

「ほー…」


「お兄ちゃん!」「ルノ!」


チェリカとシアングが同時に叫んだ。

「えぇ?!」

トアンはまず目の前の美少…年がチェリカの兄ということに驚き、次に男ということに驚いた。

「お、男!?」

「お兄ちゃんはお母さん似だから…」


(やっぱりあの夢に出てきた子だ…これは犯罪だろう)


「でもよかったね二人とも。見つかっ…」

突然頬に鋭い痛みを感じた。

触れれば、ぬるりとした血が。

「…え?」

「な、お前どうしたんだよ?!」

シアングがルノの手をつかもうとするが、ふわりと後ろに飛んでその手をかわす。


腰につけた短剣を抜くと両手に持ち、交差させて詠唱を始めた。



「我が身に集う結晶よ!今我が手と成りて敵を切り裂け!」

ルノの周りに現れた氷の粒がトアン達めがけて飛んでくる。

しかもその小さな粒一つ一つが刃物のように尖っていて肌を裂いた。


「痛っ…」

「お兄ちゃん…なんか怒ってるの?私ばっかりいい目にあってるから?お兄ちゃんばっかり辛い目にあってるから!?」

トアンは目をかばいながらもチェリカを見る。

今の言葉はきっと彼女の負い目だろう。

心の中で思い続けた負い目。


だがそれを気にするあまりチェリカは全く防御をしない。

それとも兄の攻撃全てを受け止めるつもりだろうか?


「チェリちゃんさがって!ルノ、お前どうしたんだよ!」

「…シアング!ルノさんの瞳!」

「瞳ぃ?!…ルノ!?」

トアンの声でシアングも異常に気がついたらしい。チェリカも顔を曇らせている。

「くそ!」

襲い来る吹雪に悪態をついたシアングが、詠唱途中のルノに飛びかかった。

それでも顔色一つ変えないルノにぞっとしながら。


(おじさ…父さんにきっと何かされたんだ)

トアンは唇を噛んだ。

チェリカは杖を取らず、兄を見たまま。

シアングが床に押さえつけているがまったく抵抗しない兄を。


そんな悲しい顔がみたいんじゃない。


ふと、ヴァリンの言葉が頭を過ぎる。


『トアン。一度上にいったら夢幻の空間です…うまくいけばその力を逆に使えるかもしれません』


そうだ。

自分は一族の争いとかに巻き込まれてる。

夢幻の一族の。


オレにも、使えるはず。

目を閉じた。

やり方なんて知らない。でも、お願いだ。



再びトアンが目を開けるとあたり一面が闇に塗りつぶされた真っ暗な場所にいた。


「…ぅ…っく…」


誰かの嗚咽が聞こえた。その方へ歩いていくと、巨大な氷の塊があった。闇の中で、それは淡く光る。


氷の中で誰かが蹲って泣いている。


「…ルノさん?」

「…」


名を呼べば顔を上げた。

間違いない。ルノだ。

「なにしにきた」

彼は慌てて涙を拭くと不機嫌そうに言った。

「あ、ごごごごめんなさい!オレ、トアンって言います」

(チェリカと双子ならルノさんはオレより一つ下。なのにずっと年上に見えるよ…ι)

「知っている」

慌てるトアンをよそに、ルノは落ち着いて答えた。

「え…?」

「ここから、全て見ていた」

はぁ。

ため息が氷の中で響いた。

「今…外のあなたはあなたじゃないんですね?」

「…。『私』は…ここに居る」

「今出してあげ」

「嫌だ!」

「へ?」

突然のルノの叫びにトアンは驚いた。


「出たくない!!」

その叫びに応えるように次々と地面から氷の柱が現れ、トアンを遠ざける。

「もう出たくない…私に関わる者は皆不幸になる…」

トアンは手を伸ばすも届かない。


(駄目なのか…?!)




『ルノ』




トアンが隣を見ると、一人の青年が微笑んでいた。


金髪に青い瞳。


青年を見た瞬間に、ルノがハッと息を飲んだ。


『久しぶりだ。…また随分辛い目にあわせてしまった』

「あの…」

トアンが聞くと青年はくすりと笑った。

『初めましてトアン君。こうして今君と話せるのも、ルノの所に来れたのも、君のおかげだ』

「どうして…オレの名前を」

『見守ってるから。あの子が世話になってるからね』

「…?」

『はは。…さぁルノ。出ておいで。君は誰も不幸にしてないよ』

「だが!」

『みんなが、君を待ってる』


『ルノ!』

『お兄ちゃん!』

闇の中にシアングとチェリカの声が響く。


「二人とも…」

『トアンも迎えに来てくれたんだよ?早く行きなさい』


「ルノさん、行きましょう」

青年に続けると、トアンは手を差し出した。


「…」

まだルノは戸惑っている。と、小さな手がどこからともなく延びてきて、氷に触れた。


ピシッ…パキン!


みるみるうちに氷の柱に罅が入り、砕け散った。


と、今度は褐色の手がルノの手をとる。

『迎えに来たぜ』

「お前、は?」

手に連れられるまま、トアンのもとに歩みよる。


トアンがしっかりとルノの手を握ると、手は消えた。

『トアン君…その子を頼むよ』

青年が笑う。

(今の顔…チェリカに似てる…?)

「あなたは一体…」


『ルノ、じゃあ』

ルノは青年に手を延ばす。

「待て!待ってくれ!…………父さん!!」






刃が光る。

自分に向かってくることも知っていた。


それでも。

それでも受けとめたかった。


ドスッ


強い衝撃。痛みより刺された腹が熱かった。

「チェリちゃん!」

シアングの叫びにトアンがハッと目を覚ます。


血が滴る小さな体を見、何が起きたか瞬時に理解した。

刺されたんだ。

チェリカが、ルノに。


「お…にい…ちゃ…ん…」


小さな声がした。

「ごめ…ん、ね……」

「………ぁ」

カン、カランッ


ルノの手から、短剣が落ちた。


「トアン…お前、」

「シアング…。……うん、連れてきたんだ。ルノさん。…なのに、こんな、こんな時に!」


ルノの心は戻った。

しかし。



遅かった。


「…、あ…」

ゆっくりと、血に濡れた両手を見る。


倒れている少女。

自分の妹。


自分が刺した、妹。


「ゃ、うわあああああ!」

ルノが叫ぶと同時に、白い光が溢れた。

爆発音と暖かな光の後、風を感じた。


トアンは夜空を落ちていた。先ほどまでいた城は、上でさらさらと崩れていく。

すぐ側にはチェリカがいる。

驚くことに彼女の傷はすっかり癒えていた。

トアンは自分の頬に触れると、傷はなくなっている。

(あの優しい光は…癒やしの光?)

向こうにシアングが見える。その腕にしっかりとルノを抱えていた。



トアンは遠くに、巨大な樹を見た。まるで、地上と空を繋ぐように。


ふと、暖かい風が自分を包むのを感じた。


安心して、トアンは目を閉じた。暖かい風に、運ばれながら。

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