グロテスクな内容は多少キツイが、主人公がどれだけ傷ついているのかを表現していると理解した。自分には未来への希望がない、救いが無いと考えている人に、大きな救いとなるような考え方を提示していて、作者の温かい眼差しを感じる。1980年代の大学や、社会の匂いがする作品である。次作がどんな作風になるのか、非常に楽しみ。