3話:天と土の霊しきもの

【主な登場人物と、あらすじ】

■<天と土のくすしきもの>主な登場人物


セイレン…土雲つちぐもの一族の娘。石媛の双子の妹として生まれた「災いの子」。


雄日子おひこ高島たかしま高向たかむく両国の若王。淡海(琵琶湖)と北の海(日本海)の水運を司る。

角鹿つぬが…雄日子の側近。高向たかむくの太子だったが、放棄して雄日子に仕えている。

赤大あかおお…雄日子の守り人の長であり、護衛軍の長。

藍十あいとお…雄日子の守り人の一人。出自は高向たかむく


斯馬しば…もと大和のみやの長。天文博士、典薬博士であり、呪術師。

柚袁ゆえん…斯馬の一番弟子。

牙王がおう…雄日子に仕える呪術師。出自は出雲いずも


麁鹿火あらかび…大王の護衛を務める物部氏の長子。荒籠の友人。

金村かなむら…大王の護衛を務める大伴氏の長子。麁鹿火の幼馴染。


石媛いしひめ…セイレンの双子の姉。

水媛みずひめ…セイレンと石媛の祖母。「土雲媛つちぐもひめ」として土雲の一族を導く。


フナツ…土雲の一族の女。生まれつきの盲目で、セイレンの育ての親。

チトネ…土蜘蛛の一族の男。セレンの父、ツツの義父。

ツツ…土蜘蛛の一族の少年。生まれつき盲目の<守り手>。



●前話「名もなき王の進軍」までの主な登場人物


日鷹ひたか…雄日子の守り人の一人。出自は木の国の海人族。

帆矛太ほむた…雄日子の守り人の一人。出自は出雲いずも

黒杜くろもり…雄日子の守り人の一人。出自は高向たかむく


荒籠あらこ河内かわち馬飼うまかいの若長。軍馬や商い用の馬を司り、諸国を回っている。


セレン…土蜘蛛の一族の少年。「大地の神」に殺されている。


秦王・瀬李せり…秦氏宗家の主。河内湖の水運を司る。

和邇王・涼香すずか…和邇氏の長。泉川の水運を司る。


平群真鳥へぐりのまとり…大和朝廷の大臣おとど。雄日子暗殺を指示する。





■主な地名について


高島たかしま…現在の滋賀県高島市。琵琶湖の北端あたり。雄日子の本拠地です。

高向たかむく…現在の福井県、九頭竜川流域を想定しています。角鹿の本拠地です。

淡海あわうみ…現在の琵琶湖です。

息長おきなが…現在の滋賀県近江八幡市周辺。琵琶湖の岐阜県側。雄日子の支配下にあります。

樟葉くずは…現在の大阪府枚方市周辺。高島軍が駐在して守っています。

河内かわちまき…「牧」は牧場で、馬を飼育しています。現在の大阪府四条畷市を想定しています。荒籠の本拠地です。

水無瀬みなせ…現在の大阪府三島郡周辺。秦王・瀬李せりの本拠地です。

美濃みの…現在の岐阜県周辺。長良川など、河川の水運を使って下流域と交流していたと想定しています。

尾治おわり…現在の愛知県周辺。治水技術に長けていたそうです。

吾妻あづま…現在の関東の総称として使っています。飛鳥とは離れていますが、力をもった地方勢力がありました。




■3話<天と土のくすしきもの>のあらすじ

※序盤(2章まで)のネタバレを含みますので、苦手な方は次ページへお進みください。





雄日子の護衛軍に守り人として従軍するセイレンのもとを、土雲の一族の男が訪れた。

「おまえのせいで、石媛は祠に籠められたんだ」

双子の姉と育ての親のフナツが神の土穴に閉じ込められていることを知り、落ち込んだセイレンに、雄日子は――。

一方、飛鳥の都では、武家の嫡子たちが動き始める。

麁鹿火と金村は、雄日子が統治する高島を目指して、飛鳥を出た。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る