第19話 ×印

自分が持っていたものを


少しずつ書き出していけば


増えていく×印


僕が僕を殺してしまう




僕が自分を壊してしまいたい


なくなって新しくなれ


それでもそうしない


そんな自分がわからない




無関心無感情 それが楽なのか


笑って流してしまえばそれがいいのか


そんなことすらどうでもいい




これが苦しみかさえわからずに


これが悲しいことだとも言えずに


嚙み締めた唇はいつも震えてる




ただ自分の不甲斐なさに向き合いたくないだけ


自分のことしか考えていても


それでも何も満たされないことを知る


強くいたいと思えば思うほど


周りの顔は曇っていく


泣けばいいのか 叫べばいいのか


辛いと嘆けばいいのか


人は他人の弱さばかり眺めている




あきらめることがどれだけ強くないとできないか


僕にはまだまだ理解したくない

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