第3話
「うっわ、臭い!白粉くさい!どこ言ってたんですかこのぼんくらー!」
ぱしんと頭を何かで叩かれて「イテッ」と声を上げて机で眠っていた男が顔を上げる。そこには唯一雇っている通いのメイドの少女がややおかんむりの顔で立っていた。
「ま、マリーちゃん。お、おはよう」
「おはようじゃありません。もうお昼ですよ。しかもなんですかこの汚い部屋は!」
指差された室内を見て、先週彼女が掃除してくれた時から変わり果てた汚い室内を見て、男は頭を掻いた。
「あー、眠るだけに帰ってきてて…。ごみもそのままにしてた…。」
ぱしんとまた頭を叩かれた男は「イタッ」と今度は涙目になって少女から逃げるように机下に逃れるようにかがんだ。
「掃除しますんで外でしばらく時間をつぶしてきてください」
「はいっ」
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