眠れない夜を過ごしました。

ユーディちゃんのおかげで私とラピスちゃんが住む場所が、急遽決まりました。

部屋はどうやら、先ほど私とラピスちゃんが寝かされていた大き目の部屋が割り当てられた模様。


「えっ!?」

声を出して自然と驚いて周りを見回してしまいます。

大き目の部屋ですがベッドは二つ、ラピスちゃんとの相部屋なのです。

心なしか”この部屋を使ってください”と言っていたエバンスさんが意味深に笑っていた理由が今、分かりましたよ。


「えっと…」

確かにこの屋敷に住まわせてもらえるのですから、多くは言えませんがロリコンさんとロリを一緒の部屋にするとは… どうしましょう?

ラピスちゃんはさすがに女の子なので男である、おっさんと一緒は恥ずかしいでしょうから当然嫌がるでしょう、それを理由に部屋を二つにしてもらいましょう。

私は馬小屋でも使わせてもらい、ラピスちゃんはこの部屋を利用するという感じで。


「ラピスちゃん、これからこのユーディちゃんのお屋敷に住むって話は聞いたと思うけど

どうやら何かの手違いで私とラピスちゃんが同じ部屋にされちゃったんだけど…

さすがにラピスちゃんも私と一緒の部屋だと色々気まずいだろうから、他に部屋を借りれるか誰かに聞いてみるよ」


そのまま、エバンスさんでも探そうと部屋を出ていこうとしまうすが、服が何かに引っ張られ私の動きが止まります。

私の服を引っ張っている正体はラピスちゃんでした。

「いい… ユーディちゃんに住む場所を貰って贅沢言えない…

それに私は気にしないから…」

後半の方のセリフは声が小さく聞き取れませんでしたが、ラピスちゃんも相当遠慮しているようです。

うーん、ラピスちゃんにまでこう言われては部屋を別にしてほしいとはあまり強く言い出せません。


「きゅー きゅー」

アンバーが眠たい様子で、私に訴えかけた来たのでとりあえず私のベッドに入れてあげます。


「お兄ちゃん

私は少し眠たいからもう、眠るね?」

そう言ってラピスちゃんは部屋にあるベッドに入り込む。


「おやすみー

ラピスちゃん」


「おやすみなさい

お兄ちゃん…

・・・・」


しばらくすると、ラピスちゃんは以外にも寝付きがいいのか寝息を立て始める。

今の時間では寝るには少し早いので屋敷を散歩ついでに探索しようと考えついたので、部屋の外へラピスちゃんを起こさないよう注意しながら出ようとします。


もぞもぞとベッドの中で動く気配がします。

ラピスちゃんは枕が変わると眠れないタイプの子なのかな?

「うんっ… 人はもう居らぬのか…」

どうやら、ルビーが目覚めた様子です。

一応彼女にも細かい経緯を教えておかないと今後大変な事態に発展しそうなので、いろいろと話すにはちょうど良かったです。


「おそよう! ルビー」


「おそようとはなんじゃ…

幼一よ」


「あっ まあっ ルビーが夜型なのは知ってるけど

挨拶的にはそれが正しい気がしてね?」


「ある意味合ってはいるが…

うんっ…」

喋りながら、犬歯で軽く指を切り血を流すルビー。


「えっ なにを!?

血が…」


「なに、直ぐに血なら、すぐに止まるわ」

ルビーの指から流れた血が動き、ルビーのツインテールを構成するリボンとなる。


…えっ? 赤いあのリボンって血で出来ていたの!?

「よしっ 幼一よ、

今のは仕方がないがあまり女子の身支度をじろじろと見るものではないぞ?」


「うっ うん…」

衝撃的な事実と、シーンを見たせいで何を言おうとしていたか忘れる。


「それで幼一よ

また”死んでいた”な…」


「あーーー

やっぱりか…

エバンスさんに背負い投げされたあの時か…」


「状況は良くは分からぬが、幼一がそう思うならその時だろう

私が起きたときのはこの部屋のベッドで二人とも寝かされていたがな…

隣を見ると幼一が死んでいたので驚いたぞ?」


「迷惑を掛けてすまない ルビー」


「まあよい

目覚めて動こうとしたら人の気配を感じたのでのう、

幼一を素早く生き返らせて私は再度眠りに付いたのじゃ」


「そういう事か…」


「して、今の状況はなんなのじゃ?

どこかの屋敷のようじゃが」


「ここは、ユーディちゃんって子のお屋敷、

そして今後私とラピスちゃんが暮らすお部屋がここ」


「うん?」

ルビーが私の簡単、適当すぎる説明に首を傾げる。

ちくしょうっ ルビーめ、性格は難ありだが、仕草とかいちいち可愛いんだよっ!


「確かに疑問はあると思うよ

先の件で問題だったドラゴンの子、名前はアンバーって付けたのだけどその子のお陰でここに暮らせる事になった」


「ふむ…

推測だが、そのアンバーが権力者の目に留まりここにいる事を条件に屋敷に住まわせてもらえる

事となったということか」


「大方そんな感じだよ

さすがはルビー

文字通り血を分けた 兄妹…? なんだろう… 関係?」


「それでいいのか?

幼一よ?」


「ユーディちゃんは幼女だし、困っていたから力を

貸そうかと思ってね

それに依頼の件ではいろいろお世話になったし」


「幼女だからとは…

ああよい、その依頼とは何なのだ?」

ルビーにドラゴンさんと出会った時のそれまでの背景を話す。


「多少厄介そうな部分もあるが、幼一が納得し、協力するのであれば

私も努力しよう…

だが、私はここの住人に見つからない方が良いのだろうな

吸血鬼だからな…

確実に騒ぎになるだろうし、怪しすぎるからな」

少し寂しそうな顔をするルビー。


「ごめん…」


「仕方がないさ

以前は畏怖の対象だからな

今は伝説のような話だがな」

ルビーがため息を吐く。


「今日は早いがもう寝るとするぞ

正直この状態で屋敷をうろつく訳には行かぬしな…」


「でも…」


ルビーの髪を結っていたリボンが霧散し、ツインテールに括られていた金髪の髪が宙を舞う。

「そう、悲しそうな顔をするでない、幼一

人と私は違うのだ

理由は分かっておるし、納得もしておる

ではおやすみだな、幼一」


「お休み… いい夢を... ルビー」


そう言ってルビーは静かに眠る、それと同時にルビーの金色の髪がラピスちゃんの銀色に変わっていく…。

「ルビー… 君はそれで良いのか?」

ルビー、いやラピスちゃんの頭を撫でながら話す。


二つの意味で夜にしか生きれないルビー、そんな彼女を可哀想だと思い、同情する事は簡単に出来るが、今の無力な私にはどうする事も出来ない…。

いつの日か彼女が日の元で笑えるような状況を作りたい、この時私は一つの大きな目標が出来ました。

そうして、私のロリハーレムの中に笑っているルビーの姿もあれば良いなと思う。


「何とかしてあげたいが…」

まず、吸血鬼として人にバレない様にする、もしくは安全な吸血鬼として人々に納得してもらう…。

後半の案は難しそうだというか、吸血鬼の存在が忘れられているから案外容易なのか、とも思うが教会という過去に吸血鬼狩りを行った組織がある以上危険は付きまとうか…。

それにルビーに出会った時、襲撃を受けたという話を思い返すと、それは茨の道であると思えた。


色々考えていたが、だんだんと眠くなってきたので寝ようと思い、ベッドへ潜り込みますが、考えればラピスちゃんとの相部屋…。

そう考えると、なかなか眠れない夜を過ごしました。

「うーん… ちょろっと悪戯するだけ…

でも…」


そうやって悶々と考えていると、枕元に居るアンバーが少し目を覚ましたようでキョロキョロとします。

その純粋無垢な目と私の目が合い、心の中の汚れが見透かされているようで恥ずかしくなって来ました…。

「もう寝よう!

明日も早いし」

そう言って無理やりシーツを被り、寝ます。

有瑠ちゃんと話をしよう、そう願いつつ意識は闇の中へ沈んでいきました。


真っ白な空間、通称 ”神様の住処”とは言っても私がそう呼んでるだけですが、そこに有瑠ちゃんが居ます。

「幼一君、来たんだね

こんばんわ」


「有瑠ちゃん

こんばんわー」


「この前の話で思い出したけど

そういえば幼一君って吸血鬼の子と居るんだよね?

確か… いろいろと大丈夫なの?」


「うーん 今のところそんなに問題は無いかな?

その子はルビーって名前なんだけど いい子だと思うよ

怒ると怖いけども

別に血を吸わなくても生きれるって話してたし」


「そうなんだ… 確かそのルビーちゃんに生き返らせて貰ったんだよね?」


「今日も生き返らせてもらったよ…」


「えっ?

どういう事?」


「ステータスがオール1だから…

ちょっとしたことで死んでしまうから…」


「ごめんね?

幼一君」


「大丈夫だよ

このおかげで色々出会いもあったし

異世界なんていう貴重な体験まで出来るんだからね

あっ 思い出した」


「なに? どうしたの?」


「もし答えれない事だと無理に聞かないけど

話に出ていた吸血鬼の子の話だけど…」

有瑠ちゃんにラピスちゃんとルビーの関係、ルビーを何とかしてあげたいという考えを相談してみた。


「話を聞くと、そのルビーちゃん、彼女は確かに可哀想だね…

専門じゃないから難しいけど…

私のような神様みたいに別の器を用意するとかはどう?」


「えっ!? そんな…」


「幼一君が元居た世界とは違うから戸惑うとは思うけど

魔法っていう技術が存在するからあるかもしれないよ?

あくまで想像だけど」


「確かに… ファンタジーな世界なんだ…

吸血鬼は現に居るし、ドラゴンまでいる始末、それに髪の色が変わるし可能性はあるな…

ファンタジーで出てくる疑似生命体のホムンクルスとか使うとか…」


「ごめんね 私も詳しくは知らないの…」


「大丈夫だよ 有瑠ちゃん

そのアイディアだけでも十分だよ


多分、有瑠ちゃんに相談しなければルビーが吸血鬼であることを隠すしか

頭に無かったから…」


「少しでもお役に立てて良かったよ」

有瑠ちゃんがニコリと笑う。


将来的にルビーを吸血鬼としてバレない様にするでは無く、ラピスちゃんとルビーを分ける、より正確に言えばルビーの意識を新しい体に移すそんな大胆な目的が出来た。

果たして実現が可能か分からないが、やってみる価値はあるだろう。


「そろそろ、時間だね

幼一君」


「有瑠ちゃん ありがとう」


「また来てね

幼一君!」


「また来るよ! 

バイバイ 有瑠ちゃん」

意識が闇の中に沈んで行った。



~別視点 同時刻 ローゼンタール家 執務室~


執務室の椅子に座りながら幾つかの仕事をこなしていると、執務室の扉がコンコンとノックされる。

「エバンスか?」


「はい ユーディお嬢様」


「入ってよいぞっ」

扉を開け、エバンスが入ってくる。


「ユーディお嬢様、どうぞ」

そう言ってエバンスが飲み物が入ったカップを机の上に置いてくれる。

私はちょうど良いタイミングだったので、仕事をする手を止めてカップを手に取り少し啜る。


「うん… 甘いな…」

牛乳を温めた物に砂糖を少々入れた簡単なものだが、私はこれが好きなのだ。


「ユーディお嬢様、そろそろお休みになられてはいかがでしょうか?」


「もう少し頑張るぞっ

それで幼一とラピスはどうだ?」


「はい お部屋に案内しました

先ほど近くを通ったところ既にお休みになられた様子です」


「そうか…

して、エバンスよっ

あの二人どう思う?」


「そうですね…

悪い人間では無いのは保証できます

良くも悪くも純粋、特に幼一さんは見た目もですが、不思議な感じのする方です」


「確かにな…

今はドラゴンの子… アンバーの親でもあるからな…

本当に不思議な奴だ」

少しだけ、温めた牛乳を飲む。


「二人には悪いことをしたかな?

ローゼンタール家の問題である、政治的利用の為にこの陣営に引き入れた点だっ

政治的に利用するという事はいずれ、”ドラゴンを連れた人間”として有名になるだろうっ

騙している感じがするがなっ」


「それは確かに難しい問題ですね…

ですが、それだけでは無いでしょう?

ユーディお嬢様」


「うん…

何か大きな事をしでかす予感がするのだっ

二人が何を起こすかそれを私は間近で見たいし、出来る事なら手伝おうと思うっ

エバンスはどうだっ」


「はい、私は少々意見が違いますよ?

少々出過ぎた意見ですが」

珍しくエバンスが一呼吸置く。


「この老いぼれであるエバンス、ユーディお嬢様より早く天の迎えが来ることでしょう

ですが、真の意味でお嬢様に従う者は屋敷に居る者だけです…

それも、あくまで私を含め従うだけでございます、あの二人はお嬢様の支えになり得る存在だと

私は思いました

それにラピス嬢です、彼女はお嬢様と年も近いのでお嬢様に居なかった良き友人となり得ると感じたのです」


「エバンス…

あまり冗談でも”天の迎え”などと、縁起でもない事を言う出ないっ」

確かにそんな年だが、家族の様なエバンスの口からそんな寂しい事は言ってほしく無かった。

エバンスが私より先に逝くのは分かっていたが、私がその事実を認めたくなかったのだ、そんな私のワガママが原因でエバンスに対し怒ったのだ。


「二人が私の支えにか…

幼一はその点、大丈夫そうだ

確かにラピスは私の周りに居なかった同世代、それも同性の友達や、友人となってくれそうだが…」

ラピス… 彼女は確かに今まで居なかった私の友達になってくれそうだが、大丈夫だろうか?


「ユーディお嬢様、不安なままでは友人は出来ませんよ?

双方が歩み寄り、手を取り合う事で良き友人となるのです」

どうやら、私にはエバンスがまだまだ必要なようだ。


「うむっ

明日にでも早速やってみよう」

いつの間にかカップに入ったミルクは空になっていた。


こうして夜はさらに更けていく。

~別視点 終了~



胸が苦しい… 死にそう。

「うううっ…」

原因はアンバーが私の胸の上で寝ていたからですが、私が動いたせいで、アンバーが目を覚ましたようです。

「きゅーーーっ」

ぽんぽんとアンバーの頭を撫でてあげるとうれしそうな声を上げ、羽をパタパタさせます。


アンバーを胸に抱えながら部屋の周りを見回してみるとまだラピスちゃんは寝ているようです。

「うーっ しょっとっ」

適当に伸びをして背筋を伸ばします。


場所を移動してラピスちゃんの可愛い寝顔を観察していると、扉がノックされ、少しビクッとなりますが、扉を開けると、エバンスさんが入ってきました。


「おはようございます 幼一さん、今頃になりましたが」

そう言うエバンスさんの手には神父さんに貰ったローブ、それに私の服とスーツの中身、ラピスちゃんのドレス、下着類がきれいに洗濯された状態で籠の中に入れられていました。


「エバンスさん 洗濯してくださってたのですね

ありがとうございます」


「いえいえっ

実際に洗濯したのはメイドのマリでございますから

お礼であれば彼女にお願いします」


スーツを見ると血は取れており、さらに大胆なファッションであった穴が開いた部分が完璧とは言えないが補修が施されていた。

「服の補修まで…」


「もうすぐ朝食の時間なので

着替えて食堂までお願いいたします」

そう言ってエバンスさんは部屋から去って行った。


ラピスちゃんが寝てる間にサッと着替えよう。

そう思い、アンバーを床に下して籠の中にある服に手を掛けようと手に取ろうと思いましたがある事で少し悩みます。

「不可抗力です

仕方がないのです」

誰に言い訳をしているのでしょう、全くわかりませんが。

ラピスちゃんの下着も同じく籠の中に入っているので、自分の下着と”間違えて”取ってそれを広げてしまうのは普通にあり得る事でしょうと心の中で決断が下されました。

親父とロリコンさんの勝負 ロリコンさんの勝ち!


「あー わーたーしーの

したーぎはー どーれーでーすか?」

何だかすごく白々しいセリフが自然と出てしまいますが、誰かに見られて誤解されたくないのでちゃんと言っているだけですよ?

明らかに私の下着とは違う白く小さい方を手に取ってみます。

「ん~ これかな~?」

ふわふわとすごく柔らかい感じの肌触り、それに広げてみると、以外にも小さいのです!

こんな小さな布がラピスちゃんを包んでいると考えると… 童貞には刺激がキツイです。


「きゅ きゅ」

アンバーの心の奥底まで覗いてきそうな無垢な瞳に見つめられ、そっと手にしていた物を籠に直します。

「ふう…」

頭が冷静になった私は素直に着替えます。


着替え終わったので、今度はラピスちゃんを起こします。

「ラピスちゃん、ラピスちゃん

朝だよ 起きてー」

優しく揺さぶり起こします。


「くうぅ… ぅぅぅん?

はえ? お兄ちゃん…

おはよう~」


「おはよう ラピスちゃん、起きたところで悪いけど朝食がもうすぐ出来るそうだよ?

それとそこの籠に洗濯された服が入ってるから着替えておいで」


「うん… うん…」

少し船を漕いでいますが、大丈夫でしょう。

寝ぼけた状態で”着替えて”といったためか、ラピスちゃんが私が居るのに関わらず服を脱ぎ始めました…。

このままじゃまずいと感じ私はアンバーを抱え部屋を飛び出て廊下でラピスちゃんを待つことにしました。


しばし待っていると補修されたゴスロリドレスに身を包んだラピスちゃんが出てきたのでその足で食堂へ向かいます。

食堂へ到着すると既に料理が並べられており、ユーディちゃん、エバンスさん、それに昨日ラピスちゃんの介抱をしてくれ、さらに私たちの服を修繕して、選択してくれたメイドのマリさんが居ました。


「ユーディちゃん 遅れたね? ごめん」


「ごめんなさい…」

ラピスちゃんも小さくだが謝る。


「構わぬよっ 私も今席に着いたばかりだっ」


「ちょっと待って、ユーディちゃん」

そう言って私はそばに控えてるメイドのマリさんの所へ行き、感謝を述べる。


「マリさん、服の洗濯と修繕ありがとうございます」

頭を下げてお礼を言う。


「ありがとう…」

ラピスちゃんも小さくだがお辞儀をしてお礼を言う。


「はいっ! わっ 私に出来ることをしたまでですっ!」

なんだが身振り手振りが激しい人で、失礼だがポンコツぽい印象を受ける人だな…。


「ごめんね? ユーディちゃん ご飯にしよう?」


「全員が揃ったようだし食べるかっ」


アンバー用に置かれたお皿の前にアンバーを置くとおいしそうにミルクを飲みだした。

「いただきます!」


「食べながらで悪いが、幼一

今後の予定は決まっているのか?」


「そうだね 住む場所は確保できたから良いけど

少し街を散策して服とか買ったついでに

ギルドとか覗いていい仕事とか無いか見てくる予定かな?

あっ ギルドで依頼を達成したって報告をしてくるよ」


「うむっ そうだなっ

街を散策するのは良いがあまり裏路地を歩くなよっ

大きい街であるから故の弊害だが危険だからなっ

それで朝食が終わったら依頼の報酬と達成証明を渡そうっ」


「ありがとうっ ユーディちゃん」

裏路地を歩くのは危険だと既に身を持って知っている。


こうして話しながら食べていると以外にも早く食べ終わる。

「ごちそうさま」


朝食を食べ終わると、宣告通りユーディちゃんから金貨一枚と書類を渡されたので、

早速街に出て私とラピスちゃん用の服とか買おう、それとお世話になった神父さんにパンとかお土産を持っていこうと思います。

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