これはロリハーレムですか?

「これ、起きろっ 起きるのだ」

顔を何か硬い物で数回殴打され、凄く痛いですというか、お腹が凄く痛いですよ

尋常じゃないです、当たり前だと思いますが、お腹を手刀で貫かれたのですよ?

うん? 正直さきほどより痛みは引いてきました。


あれでしょうか? 天国なのでしょうか?

有瑠ちゃんにまた会えるのでしょうか?


「もう大丈夫じゃろうて」

現在、お腹を抱えて丸まっている状態のようで、実は先ほどから気になって仕方がない要件が発生。

可愛らしい幼女声が上から聞こえてくるので見上げてみると靴が視界に入りました、正確には靴底です。


「おおおっ おっとっとっとーっ」

酷いです、顔面を靴で蹴りを入れられたようで、後ろにひっくり返りそうになるのを踏ん張って耐えました。

顔に付いた砂を取りながら前を向くと、先ほど私を殺そうとした 殺そうとする系幼女 略して コロスケ幼女、何かに引っかかりそうなので止めましょう。

突然ナリ!とか言い出すと困ります。


「よく私を見るがよいぞ」

目の前の金髪ツインテールのゴスロリ幼女を今度こそしっかりと見ると、金髪ツインテールのゴスロリ幼女の服装がラピスちゃんが着ていた服と破れ具合、穴の開き具合同じですし、何より、顔が双子と同じ、まあ少し顔つきが違いますが同じ、髪の色と瞳の色、髪型ぐらいですかねこれといった違いは。

「あーっ えーっ」

あーっ 実は最初から分かっていましたよ? 本当ですよ? 嘘です ごめんなさい。

虎と馬、合わせてトラウマですね 正直別人と認識していました、この際別人はおかしいですが、

目の前の 燃えるような赤い瞳、完全に思い出しましたよ。


「うむっ これでようやく話しが出来る状態になったの」

金髪ツインテールのゴスロリ幼女が腕を組みながら頷く。


思い出したと言いました、そう、 あの日、あの時、あの場所で君に会えなかったら僕は

何時までも 死ぬことは無かったのですね 少し昔の歌を思い出してしまいました。

この世界に転生した当初に不気味な森の中、出会った 燃えるような赤い瞳 の持ち主が目の前の金髪ツインテールのゴスロリ幼女なのですね?

色々とあれでしたが、思い出してきましたよ、あの時にこの金髪も見えた気がしますよ。


その恐怖で幼女なのに私が色々反応しなかった訳ですし、あまりこの金髪ツインテールのゴスロリ幼女をよくよく観察していなかった訳もそうですし、まあ完全に納得しましたよ。

だからでしょうか、ラピスちゃんを探そうとした時、一番最初にラピスちゃんを知っているかと聞いたのは、多分心の何処かでは彼女がラピスちゃんのだと、理解していたのでしょう。


「納得したっという顔じゃの

まあ、一応事の経緯を説明しても良いかの?

少し事前説明から入らしてもらうぞ?」

腕を君ながら仁王立ちする金髪ツインテールのゴスロリ幼女。


「お願いするよ」

幼女なのに殺された手前、少し警戒してしまう。

現実の ぅゎょぅι゛ょっょぃ ですねこれが。


「まあ分からぬかもしれぬが、私は吸血鬼と呼ばれる存在なのじゃ

人とは違う存在だと認識してくれればよいぞ

正確には吸血鬼と人間のハーフじゃがな

吾ら吸血鬼とは…」

日が完全に落ち、月明かりがぼんやり世界を照らす中、金髪ツインテールのゴスロリ幼女吸血鬼先生のお勉強会が、人間の街にある、教会の裏手で唐突に始まりました。


金髪ツインテールのゴスロリ幼女、呼び名が長くてめんどくさい、偽ラピスでいいや、そう呼ぼう、

ラピスちゃんは人を傷つけたり、殺したりしないし、お兄ちゃんと呼んでくれる天使ちゃんだったから彼女がラピスちゃんと認めない! 俺が決めた! 誰が何と言おうとも認めない!


この偽ラピスの話をまとめるとこうだ。

よく俺が知ってる話とほぼ同じだった。


吸血鬼とは不死者、ノスフェラトゥと呼ばれる存在で基本的に死ぬことが無い。

普通に歳は取るが、成長速度が人間と比べると半分以下なので老化が遅く、倍以上の寿命を持つ。

死ぬことが無いというより、非常に強力な再生機能を有してるという方が正解で、心臓が生きていて魔力があれば大丈夫な点。

心臓に杭を刺されると再生機能が停止して普通に死ぬ。

身体能力が人間に比べると非常に高い(先ほど実体験しました 幼女なのに人間の腹を手刀で貫いた出来事)。

燃えるような赤い瞳が特徴である。

日光で灰にはならないらしいが、聖水で火傷はするらしい。

銀などに触れると火傷し、銀製の剣などで切られるとその個所の再生機能が人間以下になってしまう。

自分の血液を操る事が出来、血液で剣を作ったりすることが可能。

吸血鬼の血にある程度の記憶や経験が蓄積されていくため、名家の血筋は限りなく優秀である。

ある程度の知識や経験が血に蓄積されている為、吸血鬼は生まれたてであっても大人並みの知識と経験を有している。

上記の話で判明したが、金髪ツインテールのゴスロリ幼女の高圧的な態度と独特なロリババア風な のじゃ が付くような喋り方はこれが原因のようだ。

また、不死者なのが原因か種族繁栄に対して消極的で、知識や経験が蓄積される点があるためか、伴侶を伴う同族が少ない

のが原因で、種族全体数は全世界で百人前後と少ないようだ。


吸血行為は相手の魔力を奪う事が主な目的で血液はあまり飲まない。

吸血行為で血液を飲むのは体の血液の補給の為。

吸血行為中に自分の魔力を入れた血を入れるとその人間を盟約に従い同族の存在に近いものに出来る。


知っている知識と同じような点は幾つかあったが、気になったのは

最後の同族に出来るという点これは下僕とかでは無いのだろうか?

わざと説明をぼかした言い方をしたのでしょうか?


「と以上が吾ら優秀な吸血鬼の話じゃ

分かったか?

それでおぬしとの出会いの話をするぞ?

少し前に遡るが」


ついに俺との出会いのお話か 客観的な視点で見るとどんな出会いだったのだろう?


「吾らのは、おぬしと出会った森の中には、30人前後の吸血鬼が小さな村で暮らしておったのじゃ

まあ、数人の人間が何も知らず吾らの村で住んでいたがの…

たまに通る人間の行商人と交流をして細々と暮らしておった」


偽ラピスが一呼吸おいてから、また、語りだす。

「基本的に吾らはと言うか、吾らの村では吸血行為を禁じていたのだ

吸血行為をしなくても死にはしないからじゃが、まあ一番の原因は120年ぐらい前に

教会が主導で行われた大規模な吸血鬼狩りが原因じゃ

その時代には吾らが世界で猛威を振っておったからの


まあ、吾らのような生き残りはこうしてひっそりと暮らしているのだ

そのおかげもあり、人間側も120年前の吸血鬼伝承しか残っておらず、

吾らの存在は忘れ去られていたのじゃ」


この世界の吸血鬼は昔暴れまわっていたのか… 正直見た目が人と変わりが無いし、普通に居ても

分からないと思うけど、それはそれで、平和な時代に来れたものだよ。

教会が吸血狩りか… 武装神父とか居たんだろうか? エイーィィィメン! とか言ってバヨネットを飛ばしたりする人。


「まあ、詳しくは私もわからぬが、吾らの村に武装集団が攻めて来たようじゃ

村に居た普通の人間も吸血鬼の仲間とされ、殺されたようだが、吾らも黙って見ていたわけではないぞ?

もちろん抵抗はしたが銀製の武器に、銀弾の飛び道具に吾らは太刀打ち出来ず仲間を減らしていったのじゃ

父上もそこで倒されたのじゃ まあ、人間であった母上も私を庇って…な

爺やも私を逃す為に足止めを買ってくれたようじゃし…」


偽ラピスが家族と言うか村の最後を思い出したのか肩を落とした。

「生きているなら、皆のした事は無駄ではなかったと言う事だよ」

なぜか偽ラピスの頭を撫でながらそう答える。

親父とロリコンさんの勝負 親父の勝ち!


「おぬし… ふんっ そこからじゃ

奴ら、私が子供なので正直、脅威で無いと感じたのだろう、実際そうじゃったが

森の中を逃げ惑う私をいたぶる様に攻撃してきたのだ… 手足や、腹に打ち込まれた銀の弾、銀の毒が全身を回り、死ぬのは

時間の問題じゃったのだろう、死ぬと感じた間際におぬしを見つけた時、無意識か生存本能でおぬしに吸血行為をしたのじゃ それも自分の魔力と血液を入れてしまうミスを犯したがの」


俺、吸血鬼幼女に吸血されてたのかー 幼女に齧り付かれていたのか… 凄く痛かったけど 今聞いてうれしくなって来たぞ?

ついでに幼女の血が体に混ざってると考えると興奮して体が熱くなって来た。

「うん? 最後あれ? 俺はもしかして、もう人間じゃないの?」


偽ラピスが静かにコクりと頷く。

「私が生きていて、魔力さえあれば、おぬしは死なぬ不死者になったのだ

それだけじゃ、身体強化など無いがの 私に軽く従属という効果が、あるがの」


おう…っ 軽い従属か… 何かあれだがロリハーレムに影響が無ければいいや

幼女の命を救えたなら、少しぐらい人間じゃくなってもいいか。


「だが、おぬしが不死者になったのも本来であれば問題は何も無かったのじゃ

吸血行為中に私はどうやら、銀の毒のせいで絶命したようでな

私が絶命したから、おぬしは普通の人間に戻れたと思うのだが、おぬしが何かしたのか

私は生きておったのだ、正確には傷や怪我は回復するし、銀製の武器で回復阻害は発生しない、

つまり、銀が効かぬ、弱点を克服した吸血鬼が誕生したのじゃ

弱点を克服した吸血鬼に恐れるものは何も無く、吾らを襲撃した奴らを全員、血祭りにしてやったがの」


目の前の幼女、集団殺人者でお尋ね者ぽいのだがどうしよう、出すところに出す方がいいのだろうか?

逆に大変な事になりそうなので考えないようにしよう そうしよう 超法規的処置と言う事で。

どこぞの秋月さんもそのような事言ってましたし。


偽ラピスの話だと俺、何かしたのだろうか? 考えてみるがパッと思いつかない。

「それとな、すまぬな 一つ謝る事がある

先の話の吸血行為で血を吸いすぎたせいなのか、魔力を吸いすぎたせいか、おぬしは悲鳴を上げて死んでいたのじゃ

だから私の復活後に生き返してやったが目を覚まさなかったがな」


偽ラピスが一応バツが悪そうに謝る。

そこで俺は偽ラピスに殺されたのか… まあ幼女に殺されたのらなら本望か… 今は生きてるから良いか。

「だが、先ほどの腹を貫いた手刀はおぬしのせいじゃぞ?

おぬしが何故か イラッ とさせるような態度と、言葉を言うからじゃ

まあ、死んでしまったようじゃが、私が生きてる限り、死なぬから良い薬にはなったじゃろ?」


なに、このドSのコロス系幼女 最近の幼女はキレたとかで人を殺すのでしょうか?

なんとも嘆かわしい。

「えーっ 私はその イラッ としただけで殺されたのですか… 殺され損ですね

ですが、一応、生き返してもらってありがとうございますになるのでしょうか?」


色々矛盾していますが、お礼位は言っておいて損はないでしょうし、

幼女には最低一日一回の感謝をと決めておりますので。

「殊勝な心掛けじゃな… 話は長くなったが、おぬしがラピスと呼んでおる者の事じゃ

私が吸血鬼と人間のハーフなのは話で少し触れたと思うが、これが原因でラピスと私が存在するのじゃ

基本的には年相応で人間の幼女なだけの存在が ラピス と呼ばれる者なのだ

私は夜になると、吸血鬼の血筋の力で魔力が高まり、身体強化され、吸血鬼である私と意識が入れ替わるのじゃ

吸血鬼の血が強いのか、ある程度の記憶は ラピスより引継ぎがあるが、私からラピスへは無いようじゃ

まあ、悲しいことに、人間と吸血鬼では相成れないと言う事じゃな」


ふむ…っ 異世界版の多重人格と捉えたらいいのだろうか?

人間と吸血鬼のハーフ それがラピスちゃんの真の正体か、夜になると吸血鬼の血が覚醒して吸血鬼幼女になり、

夜が明けると人間の幼女に戻るのか、幼女がある意味二人居る事ですか。


これはロリハーレムですか?

念願のロリハーレムを構成しつつあるのでしょうか、違いますかね? 目の前の幼女は私を好いてる訳ではなさそうですし…。


話を纏めてみると、人間の幼女であるラピスちゃんの時に村が襲撃を受け、森を逃げ惑うが、

瀕死の状態にされてしまう、普通の人間の幼女だからね。

危機的状況に陥ったが、夜になり、偽ラピス覚醒、ギリギリのタイミングで俺を吸血行為して謎の回復を遂げる。

上記の吸血行為で俺が死亡するが偽ラピスのミスで不死者の仲間入りさせられる。

俺は不死者になったが、目が覚めず放置される。

武装集団を血祭りにする。


ここまでが先ほどまでの話だ。


その後、謎の回復が気になった偽ラピスは俺の所まで戻ってきた良いが、タイミング悪く、夜が明けて

、人間の幼女であるラピスちゃんに戻ってしまう。


ここからは推測だと話していたが、ラピスちゃんは目が覚めると大変混乱したのだろう。

家族が殺され、自分も殺されそうになった状況で意識を失った後、目覚めると目の前には謎の人間が寝ていたのだから、

だが、吸血鬼の血を入れられた俺を吸血鬼の本能で仲間と判断したのだろう。

「確かに ラピスちゃんとの出会った時に安心する匂いがするって言われたな…

それが原因か… まあ、ある意味親父さんの血とラピスちゃんの血も混じっているから

家族のようなものなのだろうか?」

俺が起きるまで待っていてくれて、俺と一緒に居てくれた訳か、納得できたよ。


「それでじゃ ここまで話をしたのはラピスを世話してくれた礼と、ラピスの事情が分からなければ、問に答えてくなさそうじゃったからよ」

偽ラピスの雰囲気が今までと大きく変わる。


「気になっておるのじゃが、その私を回復し、吸血鬼の弱点を消し去ったおぬしは何者じゃ?

おぬしといれば、有益かと考えたが、存外と言うかただの村人の方が強い気がするのじゃがの

そのまま、始末するのも味気ないかと思っていたが…」

偽ラピスが怪しむ顔になり露骨に警戒される。

本題は俺をどうするか、と何者か問いただすのが目的だったようだ。


デッドエンドフラグでしょうか? ラピスちゃんとお別れフラグは嫌ですよ?

「色々気になったからステータスを見てみたのじゃ

するとステータスの能力値は今まで同じなのに、種族だけが、おかしいのじゃ

今まではただの吸血鬼だったのに、リビングデッド吸血鬼に代わっておる」


偽ラピスがこちら問いただそうとしてか詰め寄ってくる。

「新しい種族自体が増えたというのも神にも等しい所業で存分におかしいが、

種族が切り替わるのもよほど異常なことじゃ

吾らが人間を不死者にしても種族は人間のまま、なのにのう?

それに、先程の説明でわざと言わなかったが吾らの、血と魔力を分け与えれば人間は従属するはずなのにのぅ?

長い歴史の中でも初めての事じゃし、不思議でしかたがないのぅ?」


そう、話しつつ目の前まで偽ラピスの顔が迫ってくる 普通に怖気づいた俺は尻餅を付く。

幼女に迫られてこれほどうれしくないのは初めてだ。

「そっ それはっ」

だいぶ頭が混乱している 上手い事話さないと永遠にこの世界とおさらばな予感がする。


偽ラピスが話していたステータス… これだ! これに、何かヒントは無いのだろうか?

心の中でステータスよ 出ろっと念じてみる。


ステータス

名前:鈴木 幼一

種族:ヒューマン

職業:ネクロリマンサ!%

どこにでも居るような標準的な人間で、ロリコン、異世界人。


LV:1


HP:1

MP:1

STR:1

VIT:1

DEX:1

INT:1

AGI:1

LUK:1


EXP:1/∞


何かステータスバグっていますよ? オール1とか苛めでしょ!?

相変わらずネクロリマンサ!%って表示もおかしいままですが もしかしておかしい表記が逆に正常なのでしょうか。

説明、ロリコンってなに? ロリコンて? まあ、合ってますがね。

経験値の項目が、1の表示、次のレベルまでの経験値が無限とか出てるのですが、これは永遠にレベルアップが出来ないと言う事でしょうか!?

HPが1ってだからですか、躓いて倒れた際に死ぬほどの痛みを味わったのは…

実は死んでいたのですね何回も…

これ段差で死んでしまうのでしょうか? ス○ランカーのように。


忘れてましたよ! 完全にそうっ これですよっ

ネクロリマンサ!% これ、転生特典なんですが、スキルとかじゃなくて職業なんですね… 転職したらどうなるんでしょうかと疑問を抱きましたが、目の前の幼女対策が先決です、お話で平和的解決を目指しましょう。

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