俺を殺した犯人は… 君だったのか
ラピスちゃんと二人手を繋ぎながら、街道をひたすら歩くこと一時間ほど、ようやく
街道の先に街らしき姿を発見できた。
馬車っぽい乗り物のも道を進んでいるのを確認できた。
「おっ あれが街かな? そこそこ大きいのかな?」
街を目撃出来て安堵したためか、お腹が鳴る。
隣でも小さなお腹の音が聞こえたのでラピスちゃんを見ると
顔を下に向けて赤く染めていた。
女の子で、ましてお嬢様だからだろう、お腹の音を聞かれたのが、凄く恥ずかしいのか。
可愛いなっ コンチキショウ!
「もう少しだ ラピスちゃん 頑張ろう」
色々誤魔化す為に少し大きな音量で声を掛ける。
「うんっ 頑張ろうっ お兄ちゃん」
ある程度意図が分かってくれたのだろう元気よく返事を返してくれるラピスちゃん
マジ天使!
街が見えたのと、お腹が空いているという二つの状態が重なり、二人とも
先ほどとは違い足を進める速度が速い。
ある程度、近づいてくるとかなり大きい街並みのようで、城壁が周りを囲っている
事に気が付いた。
これは検問とかある感じでは? このまま、突入して良いものか悩むところだ。
「大きな街だね 楽しみー」
隣でラピスちゃんが街に期待を寄せているのか、目を輝かせながら身振り手振りで
はしゃいでいるのがまる分かりである。
正直言えばこのまま街に行っていいものか迷いがある。
身分を証明出来るものや、隣のラピスちゃんとの関係も聞かれると説明が難しい点などがあるが
一番は金銭の手持ちが無い点である。
手持ちが無い点で気が付いたがご飯を食べれないがどうするか?
身に着けてる物を換金して入るという手はあるだろうが、街の中に入らないと
換金出来ない場合はどうするか悩んでいた。
「どうすればいい…? うーんっ 金とか身分証明書とか必要なのだろうか…
入れたとして当面の生活資金はどうする… 仕事もそうだが…」
腕を組みブツブツと悩んでいる俺を見て心配したのだろうかラピスちゃんが心配そうな顔をして見つめている。
「お兄ちゃん何か困りごとなの? 私に出来る事ならなんでもするよ?」
幼女の口からなんでもするよという伝説の台詞をいただきました!
こんな事や、あーんな事など色々妄想が膨らみかけましたが、今はご飯と
安心して休める場所が欲しい。
正直ラピスちゃんにご飯を食べさしてあげて、ちゃんとした場所で休ましてあげたいという気持ちが
今は勝ちました。
父親とロリコンさんの勝負 父親の勝ちのようです。
「大丈夫だよ ラピスちゃん ただ、何を食べようか悩んでいたところだよ」
幼女に嘘をまた付いてしまう… どうしたことだ!
正直に言うとラピスちゃんを食べたいです ハイッ(意味深)
今頃気が付いたのですが、スーツ姿の俺ってかなりこの世界じゃ奇抜な服装に
見えるんじゃないのですか?
それに東洋人の顔付きも多分ですがこの中世ヨーロッパな世界では凄く浮いてる気がしてきました。
考えても仕方がないです このまま堂々と行って、ラピスちゃんの事は従妹という設定で通しましょう。
ラピスちゃんも丁度私の事をお兄ちゃんと呼んでくれますし。
「ラピスちゃん 誰かに俺との関係を聞かれたら、従妹って事にしてね?
お兄ちゃんとのお約束だよ?」
なんだかとてもいけないお約束な気がしますが気にしては駄目でしょう。
「うんっ わかったよ お兄ちゃんとは従妹だよって答えればいいんだよね?」
人を疑う事を知らないような無垢な笑顔で返事をされる。
俺はとても大変な事をした気がする。
ラピスちゃんに嘘を付いてほしいと約束したのだ、これで彼女が嘘を付けば、その真っ白な心を黒く染めてしまう行為だと気が付いてしまった。
純粋無垢な彼女を俺が汚してしまう事になる、それだけで大変興奮してしまいます。
この勝負 父親よりロリコンさんが勝ったようです。
色々と考えながら歩いていると城壁の門の所に到着のようだ。
以外にも門は普通に開いており、門の付近に見張りの兵士が居るが出入りしている人間を検問している様子は
見られないようで、基本的にモンスターとか獣とかの侵入を防ぐ役割なのだろう。
「入ろうか、ラピスちゃん」
ラピスちゃんはワクワクと言った感じで先ほどからそわそわしていて、その姿が先ほどから
とてつもなく可愛い。
「うんっ」
凄く元気のいい返事をラピスちゃんから貰えた。
堂々とした態度で門を潜る俺とラピスちゃん。
以外にも門番の兵士に少しチラ見されたぐらで、普通に街の中に入ることが出来た。
街の中に入ると大通りの両端に屋台とか売店が立ち並んでいて、市場の様になっているようだ。
看板などが掲げられているが以外にも俺が読めるというか日本語で書かれてるのだが、たぶんこれは
異世界転生の特典だろう、ラピスちゃんと話せた事もあるし、何より、周りの人たちの会話が日本語で聞こえるのだもの。
問題が発生しました、黒髪の東洋人が珍しいのと、隣に居るラピスちゃんに対しても可愛いからだと思うが、親子にも、兄妹にも見えない二人組が珍しいのだろう、チラチラと視線を向けられる。
正直に言うと、見世物になったようであまりいい気分ではないが仕方がないだろうと思う。
屋台からいい匂いがしてくるが手持ちの無い俺には何も買えないのだ。
ラピスちゃんは屋台のいい匂いに釣られてヨロヨロと屋台へ向かいそうになってる。
どうしよう、宿もそうだが、お金をどうする?
「ラピスちゃん、ラピスちゃん」
ラピスちゃんに声を掛けるとビクッとして、自分が食べ物の誘惑に負けてフラフラしていた
事に気が付いたみたいだ。
「うーっ」
恥ずかしいのか、またもや顔を赤くして今度はそっぽを向いてる。
二人で歩きながら、宿屋を探す。
「どこに宿があるんだろうなー」
「あれはー?」
ラピスちゃんと並んで街を散策する… 今頃になって気が付いたがある意味夢である、幼女とのデートでは
無いのだろうか?
とてもうれしい出来事だが、今は宿を見つけた時にどうするか考えるべきだ。
まあ最悪宿の主人に頼み込んで下宿させてもらうか、教会等に保護を求めよう。
看板を見ながら歩いていたが、初めての街、それも異世界だからだろうか、
道から外れて裏路地に迷い込んでいたようで、どうするか悩んでいた時だった。
正直この可能性を考慮しておくべきであったと俺は後から後悔する羽目になる。
「おいっ 貴様!」
俺が声を掛けられたらしく、後ろを振り向くとダガー、別名短剣を持った盗賊ぽい人物に剣先を向けられていました。
これがよく言う、オヤジ狩りでしょうか?
初めて遭遇しましたが、異世界で遭遇はしたくはなかったですね。
正直だいぶパニックになっています。
隣のラピスちゃんも顔を青ざめた様子で、震えてる。
完全に人生詰んだ状態ですが、せめてラピスちゃんだけは無事に逃してあげたいです。
喉が張り付いたようになって声が出なかったのですが、勇気を振り絞り、声を出します。
「なっ… なんでしょう… か」
ようやく出せた声ですが、かなり小さな声しか出せません。
正直大声を出すと刺されそうですし、それにラピスちゃんに危害を加えられても危険ですからね。
言い訳ではないですよ? 本当ですよ?
すみません。 うそ付きました、本当は怖くて怖くて声が出ません。
「貴様、金を持って居るだろう、横に居るガキの身なりが良いからな
大通りで見かけた時から後ろを尾行していたんだが、ひ弱そうなおっさんと女のガキ
の二人だけで裏路地に入っていくから、チャンスだと思ったわけだよ」
どうしましょう? 金は無いと話せば、私は殺され、ラピスちゃんの場合は多分誘拐か
最悪、私と同じく口封じで殺されるのがオチではないのでしょうか?
どちらにせよ、口封じに殺されそうですが。
何か切り抜けるチャンスは無いのでしょうか?
うーんっ 少しいい事を思いつきました やってみる価値はありそうです。
「金が欲しいのだろ、金をだすよ ちょっと待ってくれ」
盗賊ぽい人物は静かに首を縦に振る。
ゆらゆらとダガーが揺らしながら忠告をしてきます。
「怪しい行動と、大声をだすなよ? 殺すからな!」
服を弄りつつ、ポケットにある物を準備します。
隣で震えてるラピスちゃんを安心させるために強く手を握ってあげると、
それだけでラピスちゃんは少し安心したのか、震えが収まったようです。
盗賊ぽい人物を必要以上に刺激しないよう、ゆっくりとポケットからある物を取り出します。
「おいっ なんだ? それは?」
盗賊が俺の手にあるもの、スマートフォンを見ながら、私を刺そうと走り出してきました。
今が絶好のチャンスとばかりに行動に移します。
「幼一フラッシュ!」
スマートフォンのカメラアプリでシャッターを押すと、
薄暗い裏路地でフラッシュが光り、辺りが一瞬だけ明るくなり、
盗賊の目眩ましが出来たのだと思います。
「ぐあっ…」
盗賊が怯んだのが声で分かったので急いで、隣で驚いているラピスちゃんの手を取り裏路地から
逃れようと、走ります。
「逃げるよ、ラピスちゃん」
「うっ うんっ」
以外にも早く目眩ましから回復した盗賊が、ダガーを振り回しながら、追いかけて来ます。
「貴様、待ちやがれ! ブッ殺してやる!」
かなり、頭に来ているようで、危ない状況です。
俺の足が遅いのが原因か、盗賊が以外にも足が早い為か簡単に追いつかれました。
それも追いつかれたと同時に刺されたらしく、全身に激痛が走り、みっとも無く地面に倒れてしまいました。
「ぐあっ ぁぁっぁぁ!」
いつかの時の激痛のように、視界が赤色と黒色の交互に点滅する。
またもや、死に至るほどの激痛です、正直気が狂いそうですよ。
「おっ お兄ちゃんっ!」
半泣きになって居るであろう、ラピスちゃんをどうにかしようと思いますが
痛みのあまり何も出来ません。
多分俺は死ぬんだろうけど、ラピスちゃんだけはどうにか助かってほしいそう願う。
「いやあぁぁぁっ! お兄ちゃんっ!」
ラピスちゃんの叫び声を最後に俺の意識は闇の中へ…。
次に意識が戻ると、パチパチと何かが焼ける音と臭い、それにかなり熱い
目を開けると暗い、というか箱の中に閉じ込められている?
「うわっ だっだれか!? たすけてっ!」
かなり混乱した状態である。
それに段々と熱くなってきてるし、煙たい、俺もしかして燃やされてる?
「洒落にならねえ! あつっ 熱いっ あつっっ マジ死んじゃうっ」
ドンドンと箱の上部を叩く、足でも蹴り上げてると、以外にも天板が
外れ、外の景色が見えた。
急いで起き上がり、周りを見回すと、沢山の草木の上に俺が入っていた箱
が置かれ、その草木が燃えている…。
これ、俺火葬されてる最中じゃね!?
「おおっ 止めてっ 死んじゃうっ 生きてるよっ おれっ」
かなりパニックになりながら、火から逃れようと燃え盛る草木の山から飛び降りる。
若干髪の毛が燃えた気がするが、とにかく火の手からは逃れられた。
「ふーっ ふーっ 危機一髪だった…」
煙たいが、今は冷静になるのが先決だ。
「あっーはっはっはっはー! これは、いい見せ物じゃっ
もう一度ぐらい見たいのー」
金髪ツインテールで赤い瞳のゴスロリ幼女が可愛らしい声で高笑いしながら、こちらを見ている。
その近くでは、神父ぽい服装のおっさんが、泡を吹いて倒れてる。
どういう状況? だれか教えて?
「えっ! あっ」
あまりの動揺に言葉が上手く出ないし、思考も停止しそうです。
ラピスちゃんのお姿がありません。
記憶が正しければ、彼女は… こうしては居られません すぐさま街を隈なく探して
ラピスちゃんを探さなければ。
「ラピスちゃーんっ 聞こえたら返事をしてーっ」
喉が潰れてもいい、一生喋れなくなっても良い、この声がラピスちゃんに届いてほしい。
大声を出して走り出そうとした瞬間。
足に何かが絡み付き、倒れてしまうのだが、あまりにも変な倒れ方だったのか
胸を強打してしまう 強打ついでに変な声が出る。
「うげっ ぼえっ」
物凄く、痛い、痛いというか尋常じゃない痛みだ、あれだ、また視界が赤色と黒色の交互に点滅する。
死に至るほどの激痛です。
しばし痛みと戦っていたのですが、少しづつ痛みが引いてきました。
「ごほっ ごほっ…」
咳き込んでいる私の前に先ほどちらりと姿を拝見した金髪ツインテールのゴスロリ幼女が仁王立ちしている。
倒れた状態から、立ち上がろうとしている状況なので、顔を上にあげれば、目の前の金髪ツインテールのゴスロリ幼女のスカートの中が覗けそうです。
そんな欲望に囚われている状況ではありません、ラピスちゃんを一刻も早く助けないといけません。
親父とロリコンさんの勝負 親父の勝ち!
スカートの中は魅力的な誘いでしたが、今はやらねばならぬ事があります。
魔の領域を見ないように、立ち上がる。
「すみません、どこぞのお嬢さん お嬢さんぐらいの大きさ、歳で銀髪のゴスロリドレスの女の子を見かけませんでしたか? 名前はラピスと言います。」
この時なぜ目の前の彼女に聞いたのでしょう?
街の誰でもいいから聞いて回る予定だったので変では無いのですが。
「うむっ 少しは知っておるぞ」
腰に手を当てながら高圧的に答えてくれる金髪ツインテールのゴスロリ幼女。
なんだか不思議な喋り方と態度をする幼女です。
早速有力な手がかりを見つけました 名探偵になれそうです。
私は 幼女は嘘は付かない と信じているので彼女を信じようと思います。
「それでラピスちゃんは何処に?」
逸る気持ちを抑え、出来る限り平静を装って質問する。
「大丈夫じゃ この教会で保護され、今は寝ておる」
「はあっ…」
安心して倒れそうになるが足を踏ん張って耐える。
「教えてくれてありがとう、それでラピスちゃんに会わしてもらえるかな?」
金髪ツインテールのゴスロリ幼女が首を横に振る。
「今は無理じゃ」
どうしたことでしょう? 怪我をして、治療中とか、ラピスちゃんが俺に会いたく無いと言う事なのでしょうか?
色々悪い考えが頭の中を駆け回ります。
「まあ、おぬしよ 私との話に付き合うのじゃ」
えっ なんだかよくわからない内に幼女に付き合えと言われました、ここに来て、
幼女と恋人関係になれるのでしょうか?
「そんな、いきなり私と付き合えだなんて、一目惚れとは言え行き成り過ぎませんか?
私は全然大丈夫といいますか、むしろOKなんですが。」
金髪ツインテールのゴスロリ幼女が腕を組みながら、何か考え込む。
「このうつけがっ! ちがうのじゃ わ・た・し・の話にっ! 付き合えっ と言っておるのだっ」
金髪ツインテールのゴスロリ幼女がそう、吠える。
うん、まさに吠えてる。
耳が痛い…。
幼女に大声で耳を凌辱されました、初体験です。
ごめんなさい 金髪ツインテールのゴスロリ幼女が顔を真っ赤にしながら凄く睨んでいます。
「お話し…ですよね?」
凄く小声で話してしまう。
「そうじゃっ まったく手間を掛けさせてくれるわっ ふんっ」
金髪ツインテールのゴスロリ幼女が可愛らしく怒りながら、反対を向く。
ツインテールが体の回転に合わせてふさっーと空中を動く様に見とれてしまう。
「少し着いてくるがいいっ ここじゃ話にくいからの」
日時はすでに落ちかけており、薄暗いがまだ周りは見えるという明るさなので、
金髪ツインテールのゴスロリ幼女の後ろを見失わないように付いて行くと、教会の裏手に到着する。
これってよくある、校舎の裏手で告白とか言う場面でしょうか?
先ほどの様子だと、あれでしょうか、校舎裏でシメるとかいうやつでしょうか?
どちらにせよ少しだけ楽しみです。
ラピスちゃん少しだけ待っててね すぐに迎えに行くから。
父親とロリコンさんの勝負 ロリコンさんの勝ち!
「さてっ… 何から話すかの…?
まあっ おぬしが一番気になって居る事柄から話そうかの」
金髪ツインテールのゴスロリ幼女の後ろを歩いている最中、揺れるツインテールに気を取られていたので
ツインテールについて話してくれるのでしょうか?
気になります!
そうワクワクしていた時期がありましたよ。
「私がそのラピスじゃ まあ厳密には違うがの」
俺の頭の中に大量の?マークが生まれる。
ようやく、返せた台詞がこれだ。
「Why?」
よくエセ外人が わたし、にほんごーわかりまーせーんっ というポーズ、
両手を肩の上にあげ、くの字に軽く曲げ、手首を空へ向け、首を傾けた状態で顔も 何を言ってるか
わたしー意味がわかりませーん という顔をしてみる。
ブチッ 何かが切れた音が聞こえた気がしました。
「ふっ」
金髪ツインテールのゴスロリ幼女が息を短く吐くと同時に手刀を俺に当てて来ました。
その手刀が俺の腹を貫きました。
小説とかでよくある、表現で衝撃が体を貫いたとかありますが、これは両方の意味を持っています。
文字通りに俺の腹を金髪ツインテールのゴスロリ幼女のお手てが貫いています。
背中を見ると幼女のお手てが にょき と生えてることでしょう 見ることは叶いませんが。
「ごぼげあっ」
血液が逆流してきて喋れないどころではなく、あまりの痛みに脳の処理が追いつきません。
視界が赤色と黒色の交互に点滅していますが、正直痛みを感じてるのか分からず、熱いのか寒いのか
すら不明に、そして意識が途切れる瞬間、一つの真実に気が付いたのです。
俺を殺した犯人は… 君だったのか。
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