くろがねの歌まで読ませて頂きました。まずは冒頭の世界観描写に脱帽しました。幻想的ではかなく、映像として想像したときに、とてつもなく美しい。すんなりとファンタジーの世界に入りこむことができました。そしてぺぺとアスパシオンの師弟コンビが最高です。こんな師匠欲しいなあと思うし、いやいやいいながらも師匠を尊敬している弟子もかわいい。先が気になってついつい読んでしまうこと請け合いです。
数あるファンタジー作品の中でも、どこか一味違うような新鮮さを感じます。主人公が置かれている状況描写も細かく、一人称で繰り広げられる心情描写も、まるで自分がその状況に置かれているような錯覚に陥ってしまうような......物語に自然と入って行ける、そんな作品だと思いました。
昨今の異世界転生やハーレム、チート、主人公最強とは一線を画する重厚なファンタジーです。 主人公が口減らしの小作農の子供で最初に名前を奪われるなど奥ゆかしい魔法体系が目を引く秀逸な物語。
アルパシオンの悲恋歌と知られる物語……独特な素晴らしい世界観で展開されるストーリーに酔いしれます♥あなたもこの物語の世界に酔いしれてくださいきっと兎が抱きしめたくなりますよ♥
導師見習いのぺぺとその師匠アスパシオン。神聖なる寺院の奥で長老達の思惑が四散する中に師弟を越えた“家族”の物語が紡ぎ出されていく。“真の思い遣り”とは何か?それぞれの思いを胸に“想い”は加速されていく。寺院での生活の中でぺぺは曲がらずに真っ直ぐに成長する。アスパシオンはそれを自分らしく不器用に愛する。“思い”はエゴとなり相手を呪い、“想い”は福音となり相手を幸せにする。そんな“想い”を乗せてぺぺは成長していく。改めてご覧ください。新しい世界がここにあります。