新キャラはゆるふわ?

さて、現在。例の樹木に向け絶賛降下中なのですが


さっきまでの戦々恐々としていたシリアスなんてなんのその。


ブンブンと腕がちぎれてしまうのではないかというほどにこちらに向かって腕を振ってくる女性がいらっしゃいます。


なぜか片手にはジョウロが握られています。


「えーと、アリア。まさかあれが?」


「ふむ、あやつが儂の旧友じゃ、間違うことなくの」


マジか、あのほんわかしてて

なんとなく背後に花のエフェクトが見えそうなお姉さんが、これの全ての元凶か



なんだか萎えてしまった心を押しとどめゆっくりと降下して行く。


そして地面に足をついた。


うん、地に足をつけるって大事なことだよね!


「あらあら!お久しぶり〜アリア。

最後に会いに来てくれたのは、五十年ぶりくらいかしら〜?」


「うむ、確かにそのくらいたっておったか」


「で〜?そちらのお嬢さんは〜?」


「私は、レティシアと申します。以後お見知りおきを」


「そうなの〜。私はね〜フレイアって言うの〜よろしくね〜」


ああ、なるほどフレイアですか。


ん?フレイアだと⁉︎ど、どうして神の一柱がこんなところに?


「あー、あるじ様。そのことも交えて説明するから一緒に来てくれないか?」


「あ、はい」


「へぇー、あるじ様ねぇ。アリアちゃんよかったわね〜。愛しのあるじ様が戻ってきてくれて〜」


「う、うるさい!」


アリアが顔を真っ赤にしています。今日も可愛らしい。


「あらあら、こわ〜い。レティシアちゃん、あんな怖いのは〜放っておいてさっさと〜いきましょ〜」


俺の腕をガッチリとホールドして引っ張っていく。


ああ、腕がとっても幸せだぜ!


「まてぇ!こら!」


「どうどう、アリア」


「儂は牛か!」


いやー、ちょっとというか、かなり牛と言うには色々と足り無いような。


せめてフレイアさんくらいのお胸は準備しな!


「ほう、あるじ様?今儂に喧嘩を売ったな!いいじゃろう!覚悟するがいいぞあるじ様!」


「あらあら」


と、止めてくださいよあの修羅


あ、あれ?フレイアさんもなんかお怒りですか?


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



「さて!始まりました!唐突に始まった

眷属VS主人の決戦!

解説は私ことニャルちゃんと」

「フレイアでお送りしま〜す」


「ルールはいたって簡単。先に一回死んだほうが負け。タダそれだけです」


うわ、なんか物騒なこと言ってる


あっ!ちなみに死に判定は常人が即死する攻撃だそうです。


「さて、フレイアさん。フレイアさんはこの試合どのようにお考えでしょうか?」


「そうね〜パワーでは〜圧倒的に〜レティシアちゃんでしょうね〜」


「へぇー、そうなのですか」


「ええ〜、そうなのよ〜。で〜もー今回の見所はそんなんじゃ〜なくて〜

今回の闘いは〜両方完璧に近い不死でしょう〜だからどうやって決めにいくかがとってもたのしみなの〜心臓消しとばしたくらいじゃ死な無いしね〜」


「そうなのですか。さて、時間がやってまいりました!今バトルが始まります!

栄光はどちらの手に!バトルゥゥスタァァァトォォォ!」


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



「本気ですか?アリア?」


「あるじ様は言ってはいけ無いことをいったのじゃ!」


いやいやいや言ってはないよ⁉︎


つうか、誰なんですかねフレイアさんの隣に座ってるアホ毛アンテナが立ってる性別不詳の人


「何をボヤッとしておるこっちからいくぞ!」


アリアが数十歩分の距離を一瞬で詰めて来ました。

あっ、ガチですね!


「甘い!」


突き出された拳を受け流し次の技につなげようとしましたが、流石はアリア体制を立て直し離脱しました。


「以外と近接戦もやるではないかあるじ様」


ふっ、舐めんな実は近接戦なんてからっきしなんだよ!


今のはたまたまだ(ドヤー)


「ふん、余裕振ってられるのも今だけですよ『魔式兵装・天之尾羽張』」


私の手に太刀が出現しました。


ふっふっふ、アリアも脂汗を流していますし、作戦しつけ成功ですかね?


「の、のうあるじ様?そ、それは本当にヤバいやつではないのかのう?あっちでフレイアのやつも震えておるし」


視線を指差された方向に向けてみれば確かに解説?の2人が抱き合ってブルブルしていた。


「ええ、これは正真正銘神殺しの神剣です。これなら貴女ももう二度と回復し無いかもしれませんね。

ほら、よく言うじゃないですか。

眷属ペットの躾は飼い主の役目』

って」


フフフフフフフフフ


「ひぃっ!と言うか儂はペット扱いか!」


「今なら三食首輪つきです」


「そう言う問題ではないわ!」


「なんですか?ああ、犬小屋が欲しいんですね?」


「ちゃうわ‼︎」


そろそろいっか、これを仕舞いまして

イヤー以外とキツぜこれの維持。


「まあまあ、上下関係をはっきりさせたところで一緒に殺し合いおどりましょうアリア」


「喜んで、じゃあるじ様!」


「では、手始めに『千呪影槍』」


私の足元から大量の影が湧き出てアリアに向かって行く。


「こんなもん」


影を素手で砕いていきます。


うわーなんじゃありゃ。ありえねー。


信じられるか?あれの一本一本が鉄より硬いはずなんだぜ。


どこの鬼神だよ。


まあ、吸血格を持ってるんだからあながち間違いでもないか?


呑気なこと考えてないで対策しないと。


「くらえ!あるじ様!『終焉』の概念を摘出!堕ちろ!『煉獄』」


うわ、意趣返しのつもりかね?ヤバい


回避は間に合わない⁉︎


「『全てを飲み込む黒き渦ブラックホール』」


「ちとそれはずるく無いか?あるじ様」


「まあまあ『束縛』」


チッ、避けたか


「油断も隙も無いのう!」


再びアリアとの距離が開く


「『銃器錬成』」


私の左右の手にP90を一丁ずつ出現させアリアに向け連射します。


「危ないのう。っ!傷が回復し無い!まさかこれは」


「ええ、そのまさかですよアリア今打った銃弾全てが『聖化銀弾シルバー』です。これならもう回復し無いでしょう?」


「ま、まじか。こうさn「言わせませんよ」


まだまだ銃弾をばら撒いてやります。

これで主人に喧嘩を売ったことを後悔するでしょう。





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