第四章・またまたなきょじん
だい15にゃ・え? またなん? どんだけいんのよ?
さぁ、今日は僕の爽やかな一日を紹介しよう。
『ヂュンヂュン』と、綺麗な声で鳴く太った鳥に起こされると、僕は目を擦って伸びをする。
「にゃぁーん」
「おはようシャオたん」
僕に覆いかぶさっていたシャオたんの生尻をなでなでなでなでなでなでなでなでしながら、啄むようなKISS! をする。
「むちゅっちゅちゅちゅちゅーー! んふふふ」(きらん)
「にゃぁん」(っぽ)
あぁ、なんて可愛いだシャオたん。
そのプクッとした唇に吸い付きながら、手の平から少し余るくらいの二つの丘を撫でまわす。
その唇はプニプニで柔らかく、その丘は美しい曲線に跳ねるような弾力があった。
「おっふぅー! おふっふふぅぅ!」
両手を猫耳に持っていき、ふにふに触りながら押し付けるよなDEEEEEPKISSS!! をする。
「にゃんにゃん」
『ちゅっちゅ』『にゃんにゃん』『ぺろぺろちゅっぺろ』『にゃぁーん』『ちゅっぱちゅっぱ』『にゃぁ~』『ぢゅっぽぢゅっぽ』『にゃぁん! にゃぁん! にゃにゃぁん!』
しっぽりちゅっぽりぬっぽり愛し合っていたら扉がノックされてメロンお姉さんが入室してきた。
歩くたびに『ばいんばいんばいぃぃぃ~~ん』と揺れるメロンを見詰めて抱きつく。
「うひょっひょぉ~! メロンおね~ちゃん! ちゅっぱちゅっぱ」
メロンお姉ちゃんは僕をしっかり抱きとめると、シャオたんを先頭にして部屋を出て行った。
宮殿の広場で遊んでいたモモちゃんとミーナちゃんも合流して馬車に乗る。
「ちゅっぱちゅっぱ。もごもご、ちゅーっぱちゅぱ!」
ん? なんかこの展開、前にも見たことが……?
メロンお姉ちゃんに頭を優しくナデナデされながら授乳○プレイを楽しむ。
「ちゅっぱちゅっぱ!」
モモちゃんとミーナちゃんはレズ○レイを楽しんでいるみたいだ。
なんだかイケない方向に進んでいるみたいだけど、このままでもいいんだろうか?
「ちゅ~っぱちゅっぱぱ!」
「にゃぁんにゃん!」
「ちゅっぱちゅっぱ」『ぺちぺちぺちぺち』「にゃん! にゃん!」
ジャングルを抜け、赤土をしばらく進むと、
シャオたんがブタのケツの穴に足をねじ込んで停車させる。
「にゃ~ん」
「にゃぁん」
メロン姉ちゃんに抱っこされながら馬車を降りる。
「ちゅっぱ? ちゅーっぱちゅっぱ!」
僕は地面に下ろされて、泣く泣く口を放す。
「ちゅっぱちゅぱ。きゅぽん!」
「にゃぁー」
シャオたんに指を指された先には、山を背景に二体の巨人がこっちへ歩いて来ていた。
「……ファッ!?!? またなの? なんで!? なんでなんで!?!?」
シャオたんが杖を渡してくる。
「にゃん」
「……あ、うん。とりあえず倒すよ」
まぁ、もう僕に勝てるような巨人はいないだろう。たぶん。
でも二体同時か……。
近づきながら二体の巨人を観察する。
一体目は、一つ目の巨人で黒く輝いている。全長は20メートルほどで、異常に上半身が大きい。
二体目は、二つ目の巨人で白く輝いている。全長は黒い方と同じく20メートルほどで、以上に下半身が大きい。
「ふっふっふっふ。二体同時だろうが、今の僕に勝てると思うなよ!」
杖を掲げて先端から『バチバチ』と音を立てて、雷で出来た1メートルの球体を作る。
「サンダーボォール!!」
白く輝く二つ目の巨人の肩に当たった。
巨人の肩が削られて周りは少しだけ溶けていた。
「っふふ。やっぱり僕は強くなりすぎたんだな」
僕が『うんうん』頷いていたら、二つ目の巨人が輝いて肩が綺麗に治っていく。
「おふぅ!? ふ、ふふ! こ、こんなことで、ど、動揺するような僕じゃないじょぉ!!」
「雷よ! 槍となせ!」
目の前に二つの槍が出現する。
雷で出来た槍で、先端には爆発するように魔法の効果を追加しておいた。
だが、巨人も既に動いていた。
「え!? ちょ!? 走ってきてる!!」
魔法を作るのに集中していて気づかなかったが、巨人が走って向かってきていた。
巨人が走っている姿を見るのは今回が初めてだ。
しかも、二つ目の巨人は普通に走ってきているのに対して、一つ目の巨人は四つん這いで向かってきている。怖すぎる……。
「あわわわわ! く、くらえぇ!!」
それぞれの巨人に向けて放った雷の槍は、当たった瞬間に爆発を起こす。
爆風で尻餅をつきながら、巨人を凝視する。
「やったか!? …………あ、やべ! これフラグじゃ――
――な、なな、なんだとぉ!?!?」
目を見開いて驚いてしまった。
二体の巨人はなんと、超絶合体をしてスーパーウルトラマジデオオキナキョージーンになっていたのだから。
簡単に言うと、合体していた。
一つ目の黒く輝く巨人が上で、二つ目の白く輝く巨人が下になって肩車していた。
「な、なんて……なんてカッコイイんだぁぁ!!!!!!」
くそ! あんなカッコイイ姿を見せつけられると何だかイライラしてきたぞぉぉ!!
「
渾身の魔力を籠めた魔法がスーパーウルトラマジデオオキナキョージーンの目の前で炸裂する。
先程よりも大きな爆破で、僕は後方へ吹っ飛んで行った。
「うわーい」
空中に放り出されながらも、超絶合体のイケメン巨人を見る。
「っな!?」
なんと、ゴツイ体で肩車をしていた巨人は合体を解いて僕に手を伸ばしていた。
「ま、まずい!?!?」
『ガシッ』っと一つ目巨人に体を握られた。
さらに一つ目巨人は中指をドリルのように高速回転させる。
『ギュルルルルルルルルルルルルル!!』と僕の剥き出しプリンプリンな生ケツに迫ってきていた。
「ふっはははは! 僕にそんなものは効かないぞ!」
なにせもうこの状況を抜け出す方法を編み出しているからな。
「ふんぬ! ふんぬ! ふふんぬ!!」
体から『にゅるん』とした分泌液を出しながら、ケツ穴に力を入れて魔法を使って飛ぶ。
「ふーっはっはははは!!
捕まえられるものなら捕まえてみ――ぎゃふん!!」
白く輝く二つ目の巨人が先回りしていて、両手で僕を握りしめる。
「あばばばばばば!! あわわあばばばばばば!!」
ガッチリと体を握られていて、どんなに分泌液をだしても抜け出せない。
しかも後ろからは、中指どころか五本指全部ドリルのように高速回転させて近づく巨人が迫ってきている。
「あわわわわわ!! お、おちつけ!? おおぉぉお落ち着けぇぇ! 考えろ考えるんだぁ!!」
ど、どうする!? どうする!?!? どうやって抜けだすんんんん!!!
足をバタバタさせて抵抗してみるがまったく意味を成していない。
そんなことをしている間にも巨人が迫ってきている。
「お、お前ら! どんだけ僕のおケツ好きなんだよぉぉーー!!」
凄まじい音を立てながら巨人の手が迫ってきた。
この危機的状況に僕のぷりちぃーなお尻がビクンビクンと反応する。
「と、ととととと、とりあえず結界だ! 結界展開!!」
ケツの穴を守るように結界を展開させる。
昔よりも魔法を使うのが上手くなったおかげで、以前よりも厚く広範囲を守れる結界が出来た。
「ぜ、前回の事もあるからもう何重にも結界を展開させないと!! あばばばば!」
二重、三重、四重と結界を展開させて、全力で僕の若くてちょっと香り立つおケツを守る。
丁度、結界を展開させ終えた瞬間に巨人の手が結界に触れた。
『ギュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル!!!!』
と、鳴り響いた後に、
『パキン! ギュルルルルルル!! ギチチギチギチチ!!』と、不吉な音が響く。
「はわわ! もう一個結界が破られたぁ!!」
くそ!! どうすればこの状態から抜けられるんだ!? このままじゃ犯される!!(びくんびくん)
『ピキキィ! パリン!! ギュルルルル! ギチチ!! ピキキ!!』
「ま、まって!? お願い!! こ、このままじゃぁ!! あひあひひ!!」
二枚目、三枚目と結界が破られていき、最後の四枚目にまで来た……も、もうだめぽ。
『ギュルルルルルルルル!! ギチチチ!! ギチ! ピキキ! ギチチ!』
……お父様、お母様。あたし……大人になります。(メソメソ)
「い、いや! 待て!! まだ試してない事があったぞぉぉぉ!!」
最後の望みを賭けて、魔力を体中に廻らせる。
『ピキキィ! パリン!!』
最後の結界が破られた。
もし僕の
ん? それも悪くないかも……?
「間に合えぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
巨人のドリルが僕のケツ毛を巻き取って引き抜いていく間に魔法が発動する。
「――魔装強化術!!」
魔力によって強化された僕の体は、巨人のドリルをケツの穴を締めつけて受け止める!
『ギュルルルルルルルルルルルルルルルルルル!!』
「あ、あっち! あちち!! うぉぉぉぉ!! だ、だが負けんぞおぉぉ!!」
全身全霊の魔力とケツ力を使ってドリルの侵入を阻む。
自分の体も魔法で強化出来るんじゃないかと考えて実行してみたが、思った以上に効果を発揮してくれた。失敗されても困るが。
『ガタガタ! ガタガタガタガタガタガタガタガタ!!』
激しい振動にケツをぶるんぶるん揺らしながら耐える。
「あばばばばばばばば! た、たえ、耐えるだけ、じゃ、そ、そのうち、魔力が、つ、きる!!」
『ガタガタ』と、体ごと揺れているために非常に喋りにくい。
それに、ケツを締めすぎて疲れてきた。
もし、ケツが
ま、まだ何か出来るはずだ、ここから脱出する方法を考えないと!
作戦案A
Q、『ヌル』っと作戦。
A、これは、二つ目巨人に頭や肩ごと押さえつけられているから無理だ。
作戦案B
Q、頭や足から魔法を出して突破出来ないのか?
A、試したことが無いからやってみる価値はあるが、至近距離から風穴を開ける魔法を使うのはちょっと遠慮したい。
作戦案C
Q、僕のケツに張り付いている巨人のドリルを破壊する。
A、……方法が思いつかない。
作戦案D
Q、メ○ンテ。
A、却下。
「ダメだ!! なんも思いつかねぇぇ!!」
クソ! 第一、こんなにガタガタ体ごと揺らされちゃ考え事も出来ない……。
揺らされる……?
「ん??」
なんで、僕は揺れてるんだ?
「……」
揺れてるのは、巨人の回転するドリルから僕のぷりぷりなおケツを守るために、体を強化してるからだ。
「……あ、ある! あるぞ! 抜け出す方法が!!」
僕は残り少なくなってきていた魔力を使って、ケツの穴から分泌液を出す。
この分泌液はドリルに垂れると、強固に固まっていく。
しっかり固まってドリルとケツが固定されたのを確認してから【魔装強化術】を上半身に、特に頭を強化して、さらに頭の先端に魔法でドリルを作り出す。
ドリルはとにかく頑丈に壊れにくいように作った。
「ふっふふ! ふ! っふふ! こ、こ~れ~~で~~~しゃ~べ~り~に~く~い~!」
ドリルとケツを固定させたおかげで、僕の体自体がドリルとなった。
これで、ケツ穴を守ることが出来た。さらに、頭にドリルを出した事によって、二つ目巨人に頭から押さえられていた手を削っていく。
「め~が~ま~わ~るぅ~!!」
『ギュルルルルルルル!』と、僕自体が高速回転しながら巨人の手を削っていく。
「あ~か~り~が~み~え~た~」
真っ暗で塞がれていた視界に陽の光が射し込んできた。
完全に巨人の手を貫通したら、接着剤を溶かしてからケツから空気を発射して空高く舞い上がる。
「ひゃっほぉぉーー!!」
回転が加わった所為でくるくると回りながら飛んでいく。
「あばばばばば! じ、地面が見える!」
回転しすぎて気持ち悪くなってきた。
着地するために魔法を使おうとしたが上手く発動しなかった。
「あばばああぁぁ!! ――ぐべぇぇー!!」
赤土に頭からスッポリと埋まって止まることが出来た。ぐぬぬ!
「にゃんにゃん!」
「にゃぁー!」
「にゃぁん!」
「にゃにゃにゃ!」
モモちゃんとミーナちゃんに胴を引っ張られて、シャオたんには
「ぶっは……ふぅ。――もうやだ~帰るぅ~~!!」
「にゃ」
「にゃぁ~ん」
「にゃん」
「にゃにゃ~」
いそいそと馬車に乗って宮殿に帰ることになった。
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