だい4にゃ・たんのうする

 僕は絶望しながらも、先頭を歩いてフリフリと振れるお尻と尻尾に付いて行く。


「はぁ、舐めたい……あぁ、舐めたい……」


 既に別の事を考えながら、黒い猫耳少女に付いて行くと大きな宮殿にまでたどり着いた。

 その入り口にはズラリと並び、こうべを下げる猫耳幼女と猫耳少女たち。

 その壮観な光景に胸が熱くなってきた。


「……いい。いいぞ、とっっっってもいいぞぉ!」


 メイド風猫耳少女で興奮しなかったら、いったい何に興奮しろっていうんだ?

 僕は王様になった気分で、さっそうと風を切る様に歩く。(ぽてぽて)


 宮殿の中に入ると、多くの部屋があった。そして、さらに上に向かう階段。

 その階段の上には金に輝く玉座があった。


「冷たそうだ……」


 僕は猫耳少女や幼女たちに、誘導されるようにその場所へ向かう。


「にゃー、にゃにゃぁー!」


「え? なに?」


「にゃー、にゃ、にゃぁー」


 玉座を指さしていたので、たぶん座れって事だろう。だよね?


 僕はゆっくりと玉座へ座る……。


「つべた!」


 生ケツに金属の冷たい部分が当たって可愛い声が出てしまった。なんたることだ。


「ぐ、ぐぬぬぬぬ!」


 つべたいのを我慢して何とか座ることが出来た。


「にゃぁーーー!」


 すると黒いネコ耳少女が叫んだ。

 その声にこたえるように、メイド風猫耳少女たちに運ばれてくる美味しそうなフルーツ達。

 色鮮やかで種類豊富な果物を見て、思わず唾を飲み込む。


「たべていいの?」

「にゃ」


「たぶん肯定だな。お腹もすいてるし、さっそく……」


 一つフルーツを取る、見た目は丸い形に鱗の様な表面で色は濃い紫色。

 それが半分に切り分けられていた。


 モグモグモグ。


 う、うまい。甘酸っぱくて、空きっ腹には厳しそうな酸味だけど、美味い!?

 さらに、トマトのような見た目をした甘いフルーツ達を食べていく。


「う、うまい!!」


 食べ物を運んで来てくれた猫耳メイドが下がろうとする。


「待ちたまえ」


 僕は威厳たっぷりに呼び止める。


「にゃぁ?」

「褒美を与えよう。こっちへきたまえ」


 僕は手招きして猫耳メイドの一人を呼ぶ。

 ゆっくりと近づいてくる、猫耳メイド。


 僕もゆっくりと立ち上がって、メイドを抱き寄せる。


「い、いぃまぁ! ちゅ、ちゅっちゅしてあげるからねぇぇ!?」


 鼻息を荒くしながら、唇を『これでもか!?』と尖らせる。


 そして……。


「ちゅ……ブヂュゥウウウウルルルルルルルゥゥゥゥ!!」


「おぉおおぉぉおお!!」


「こ、これが、FIRST KISS! の味なのか!? た、確かに甘酸っぱい!?!?」


 ま、まだだ、まだいけるぞ!!

 僕は猫耳メイドの顔をベロンベロンに舐め回す。


「オッフゥ! オッフゥゥ!!」


 きっとこの光景を見れば『オネショタ好きにはたまらんばい! はぁはぁ!』と、言うだろう。

 まぁこっちが一方的に攻めてるんだが。


 その時! 隣に別の猫耳メイドが現れた!!


「にゃんにゃん」


 その子は自分から僕とKISS! をする。


「おぉおおおおんおんおんおん!!」


 僕は泣いてしまった。


 僕の人生の中で、女の子からKISS! をされたことがあっただろうか?


 あぁ、一度だけあったかもな……夢の中で……。

 ちなみにその時にはまっていたのは、KISS シスだ。深くは言えない。


 僕はKISS! をしてくれた女の子へお返しをするように、フレンチなKISS! を返す。


「ちゅ……ぺろ」


 あぁ……いい。生まれて来てよかった。


 フレンチなKISS! もした事だし、もうディープでのーこーなKISS! をするしかない!?!?


 僕は二人纏めて腕に囲うとKISS!! の嵐を振らせる。


「じゅ、じゅ。じゅるる。じゅっっっぺろぺろ。ぶぢゅうぅぅぅ!!」


 あ、頭が痺れてきた……これならきっと。と思い下を見る。


「……息子とーますよ、まだなのか?」


 やっぱり立ってはいなかった……。もうふて寝しよう……。


 僕は猫耳少女達に、寝る仕草をして意志表示すると、玉座の奥へ連れて行かれた。

 そこはどうやら寝室のようだった。

 しかし、問題はそのベットだ! いや、正確にはその上にある。


「な、なんだと……」


 今日何度目かの戦慄。


 僕のダッブゥルッキーーンッグなベェッドには、幼い猫耳の女の子ぼくのさくひんではせいじんですが二人、全裸で横たわっているではないか!!


 ッハ! も、もしや!?!?


「っふ。僕には分かってしまったよ。幼い猫耳のお嬢さんぼくのさくひんではせいじんですたち」


 僕は腰に手をかける。

 しかし遮るもの無く手が滑り落ちた。


「ッハ!? すでに全裸だった!?!?」


 今はそんなこと気にしている場合ではない!!

 僕はダイブして、ぷりっぷりな幼い猫耳のお嬢さんぼくのさくひんではせいじんですたちの間に入る。


 そして僕は、両腕を彼女たちの頭の下にやる。


 これぞ! 生きているうちに一度はヤりたい光景No07だ!!


「僕は、らぶりーちゅっぺろな幼い猫耳の幼女ぼくのさくひんではせいじんですと、しっぽりずっぽりな行為をしながら眠るから、もう下がりたまえ」


「にゃん、にゃんにゃん」


 今まで案内してくれた黒い猫耳少女も僕の上にしなだれかかってきた。


「なんだ、君も欲しかったんだね?」(きらん)


 僕は互いに体をスリスリし合いながら、眠りに――つけるわけないだろ……。

 変わりに僕の息子はりすが眠っていた、何時までも……。しくしく。

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