エピソード37 「いよいよ僕と美少女達は正念場を迎える」
夜の
かつて此の場所で、
フォロ・ロマーノ、
数日前アリアと二人で忍び込んだ時とは、まるで違う雰囲気である。
見上げると、遥か上空から、
満点の星達の
芽衣:「どうしよぉ、〜緊張して来たぁ。」
トランジスタ・グラマーなボディの眼鏡少女?が、
芽衣は、一体何の為に、此の場所に立っているのだろう。
僕の為?、そんな
朋花が、ぶつぶつと独り言の様に、コレからの段取りを
グラマラスなモデル体型と、少し頼りなさそうなアイドル顔にショートカットの柔らかスィートボム、…色香と可憐が同居する美女。
時に明るく
彼女は、何故、逃げ出さなかったのだろうか?
もと警察官だから? 僕を護る事を当たり前の様に納得しているから? それとも仲間の為に、此の世界を護ると言う「崇高そう」な目的の為に、自らの意思で此の場に臨んでいるのだろうか?
瑞穂が、黙ったまま目を閉じて、時の過ぐるのを待っている。
瑠璃色がかった
彼女は、僕と一緒に戦ってくれと言った。
僕と一緒ならば戦えると言ってくれた。
彼女こそが、誰よりも強く過去世からの宿命を認識し、自らの人生の全てを
彼女になら、
翔五:「こんな観光地で騒ぎ起こして、大丈夫なのかな?」
瑞穂:「どうせ旧世代の遺跡よ。それにアリアが一緒だから、取り敢えず「人払い」は出来てると思う。」
「アントニヌス・ピウス&ファウスティナ神殿」の十字架の上に立つ?、…
黒のゴスロリ姿の美少女。
中性的な肢体。傷一つ無い端正な小顔は透き通る様に白く、長い睫毛に大きくて深い瞳、ウェーブした艶やかな髪は腰まで届く豊かな長髪、そして潤った唇。
まるで造り物の様に一点の欠陥も無い美少女が、
暗闇の中で星を集積する夜光虫の様に、…
そしてエマが、僕の服の裾を引っ張る。
色白で綺麗な肌、小柄で華奢な体つき、柔らかそうな金髪を両サイドでツインテール風に束ねている。
何時もは無表情な彼女が、
無理からぬ事である、彼女の中に一体どれ程の決意が有るのか、僕なんかには到底想像も及ばないが、彼女は、…エマの体の中に居る「彼女達」は、どちらも未だ年端も行かない少女なのだ。
如何に気丈に振る舞ってみせようとも、これ迄の、自然発生的に出現した「意思を持たない聖霊達」とは全く違う、自ら「確固たる意思を持って戦いを挑んで来る敵」との遭遇に、怯えない方がどうかしている。
僕だって怖い。
僕は、不安そうなエマの目線に降りて、そっと優しく彼女の身体を抱きしめて、…張り詰めた彼女の呼吸を開放する。
何だか子猫の様な赤ん坊の様な、護ってあげたくなる様な、甘い匂いが、…僕の決意を強くする。
そうだ、これは、僕の戦いなのだ。
意地なのか、何なのか、今や自分自身ですら、その始まりを実感する事は出来ないが、
僕が、彼女達を巻き込んだのだ。
僕が、逃げ出して、…どうする。
そして、二人の凸凹コンビが、僕達の前迄来て、…立ち止まった。
オールバックで、小柄な、ヘソ出しルックの 猫目女と、
赤毛で、大柄だけど妙に腰が低くて…気の弱そうな、お姉さん?
猫目女:「Hi (やあ)、」
大柄お姉さん:「Buona Serata(今晩は)、」
猫目女:「There is 10minutes.(時間迄はもう少しある)、」
猫目女:「Shall we talk just for a moment?(ちょっと話しないか)」
イタリア訛りの英語? 舌の巻き方からして、もしかするとスペイン?
僕は、改めて、此の二人の女達の事を、しげしげと眺める。
今はまるで敵意の無い「この二人」が、
言葉で解きほぐす事で「下らない痛み」を回避する事は、出来ないのだろうか?
翔五:「ホワイ、ドゥ、ウィ、ハフ、トゥ、ファイト?(どうして、僕達は戦わないといけないの?)」
猫目女:「It is for catching Shogo.(翔五を掴まえる為)、It is for remaking the world newly.(世界を、新しく作り替える為)、」
猫目女:「A new possibility is living there. (そこに暮らすのは、新しい可能性)、It might not be human beings.(人間ではないかも知れない)、It could be the world which magic rules.(魔法が支配する世界かも知れない)、The dragon may be flying to the sky.(ドラゴンが空を飛んでいるかも)、」
猫目女:「Don't you think that it seems to be fun?(楽しそうだと思わない?)」
3分後には命を奪い合う筈の少女が、屈託の無い笑顔を
翔五:「ドゥ、ウィ、シュアリィ、ハフ、トゥ、ファイト?(どうしても、戦わないと駄目なの?)」
猫目女:「If you come to us obediently, they will not feel a pain.(貴方が、大人しく私達の所に来てくれれば、コノ子達は痛い想いをしなくても済むわよ。) Do you do so?(そうする?)」
何故、僕は、…そうしないのだろう?
此の世界の先を見せて、…アリアがそう言った。
僕は、その為に此処に居る。
かつて、ロムルスがロムルスの役目を果たした様に、
僕は、僕が此処に居る目的を果たす。
翔五:「No. (いや)、」
瑞穂:「Then, let's start soon.(じゃ、そろそろ、始めましょうか)」
瑞穂:「It is 1 minute till promised time.(約束の時刻迄、後、一分よ)」
猫目女:「I see.(分った)」
猫目女と大柄お姉さんは、ゆっくりと僕達から、…距離を取って、
朋花:「御免ね!」
朋花の背後に、直径3cmの赤い魔法陣×1600個が出現!
猫目女:「What?(ん?)」
コロコロと、魔法陣から
オジさん顔の真っ赤な蛙達は、
まるで赤い絨毯の様に地面を覆い尽くし、…
ザワザワと猫目女と大柄お姉さんに押し寄せて、…
ヨィショヨィショと彼女達の脚に取り憑き、…
服の中に浸入、
猫目女:「What are these? Ticklish!(ナニ、これ、くすぐったい!)」
それで、…
…、一斉発火!!
真っ暗なフォロ・ロマーノに、…超新星の輝き!
数百万℃? 恒星コロナ並みの超高熱の「光の圧力」が、夜の闇を、…弾き飛ばす!
轟音:「「「パーー…、 …ーーン!」」」
閃光の残像の跡に、砂の大地が熔けて、…直径25m程のクレーターが出現する。
瞬殺!
開始、25秒前、…
瑞穂:「よしっ、速攻!」
瑞穂、小さくガッツポーズ!
朋花:「アカラサマに反則だよね、…」
朋花、苦笑い、、
瑞穂:「良いのよ、嘘が付けない「聖霊」の裏をかいた、見事な作戦よ!」
ところが、クレーターから、這い上がって来る、…猫目女。。
水の聖霊の冷却能力で耐えた???
それでも、全身の皮膚は焦げ落ちて、剥き出しになった内臓からショワショワと湯気が、…沸き上がっている、
猫目女:「Hey! It is not yet time! (ちょっとぉ!、まだ時間じゃないわよ!)」
大柄お姉さんの方は、完全に跡形も無い。
瑞穂:「「水」には、「火」は効かないっての?」
瑞穂:「面倒くさいわね!」
瑞穂の額にチャクラの光が灯り、大量の砂塵が、…舞い上がる!
砂嵐が、全身消炭状態の猫目女に襲いかかる!
猫目女、水の壁で応戦するが、
砂塵のショット・ブラストは水を吸い取って、更に重く、痛く、
今や女の血の色に染まりながら、砂嵐が、肉を、筋を、内臓を、骨を、切削・研磨する。
猫目女、なす術も無く、全身を
そして、猫目女の上空に、ストーンヘンジで見たのと同じ?
キラキラ光る「黒曜石のプレパラート」が、…出現!
超音速で急降下して、猫目女の残骸を、…
かつて猫目女だった肉骨粉、…活動不能。
時計は、
死合い開始10秒前を、指していた。
瑞穂:「翔五、出番よ!」
大柄女の居た空間に、
薄ボンヤリとした、半透明な陽炎が…集まりかけている。 やがて、そこら中に散らばっていた「エクトプラズム」が、再び一カ所に集結し始める。
翔五:「こんな状態からでも、復活するのか、」
それでも、トリアーナには、…敵わない筈
地面に散らばった猫目女の肉骨粉の周りにも、同様に陽炎の様な輝きが集まり始めている。
多分、この陽炎の様なモノに、トリアーナを突き刺せば、…聖霊は卵に還る。
でも、エマの辿った運命を思う時、
翔五:「本当に、…良いのか。」
どうしたって、
瑞穂:「貴方が決めれば良いわ、」
瑞穂:「でも、次も同じ様に上手く行くとは、限らないわよ。」
僕は、トリアーナの矛先を、猫目女の光る陽炎に近づける
その時、何かが「コツン」と、肩を叩いた様な、…気がした。
そして、
僕は、トリアーナを、落っことす。
翔五:「あれ? どうしたんだろ、」
見ると、…僕の右手は、ちゃんとトリアーナを握ったまま。
地面に転がっている。
芽衣:「翔五ぉ!!!」
それから、ソニックブームが、…轟く…!
轟音:「「「「…!………!!!!!………!…」」」」
幾重にも反響する、衝撃波!
そして、鼓膜を
僕は、自分の右肩の付け根から、鮮血が、
漸く気付く。
翔五:「…!」
僕の右腕は、トリアーナを握ったまま、
何時の間にか、取れてしまっていた。
超音速で飛来した氷の塊が、…痛みを感じる間もなく、僕の右腕を、…引き千切った。
エマが!
瑞穂:「コレで終わりって訳じゃなかったみたいね!」
僕は、顔から地面に堕ちて、そのまま、…
シトシトと雨が降り始め、あっと言う間に大粒の豪雨となる。
何時の間にか、一人の男が、「ヴェスタの神殿」の前に、…立っていた。
身長は190cm超、細く編んだドレッド・ヘアは肩にまで届く長髪、鋭い目付きに精悍な貌付き、鍛え上げられた全身の筋肉が、襟無しの白い麻のシャツをパンパンに弾き上げている。
冷たい雨の中で、燃える様な吐息が、…湯気になる。
朋花:「誰? あのイケメン?」
瑞穂:「イケメンだけど、…敵よ、多分。。」
朋花の背後に再び、無数の魔法陣が出現!
火の玉小僧達が特攻を仕掛けるも、、、、
突然発生した大量の豪雨で火の玉小僧は鎮火、川の様になった地面を、…何処かへ流されて行く〜
今や豪雨は
朋花:「何なのぉ? 此の雨!!」
瑞穂:「あの男が、此の雨と雹を、操っているみたいね。」
このままでは、立ったまま、…溺れてしまう。
芽衣が、僕の上に覆い被さってきて、
芽衣:「翔五! 大丈夫?」
隠し持っていたナイフで、自分の掌を深く切り裂く!
流れ出す芽衣の血液を、僕の傷口に塗り付けようとするが、
直接ホースでぶっかけた様なスコールが
芽衣:「どうしよう。」
そして再び、
芽衣の身体を、…貫通する。
口から、土手っ腹に空けられた大穴から、
大量の芽衣の血液が、期せずして僕の身体の上に、…降り注ぐ。
翔五:「め、…い!」
今度は、朋花が、肩口から尾てい骨に掛けて、氷の塊に貫通されて、今や泥沼と化した地面に、
瑞穂:「ほのか!!」
エマ:「…!」
エマが氷の盾で雹を防ぎつつ、魔法陣から氷の剣を出現させ、反撃するが、
超音速で飛来する小粒な雹が、
瑞穂:「ちっ!」
瑞穂が、突然! 頭上に砂の盾を出現させ!
飛来する雹を、辛くも、…弾き返す!
それから遅れて来る、…
瑞穂:「コイツ! 調子に乗ってんじゃ無いわよ!」
と、威勢を張りつつも、スコールの水圧が強過ぎて、容易には…近づけない。
と、次の瞬間!
ドレッド男の胸骨を突き破って、体内から金属の刃が、…生えて?来る!!
血液から錬成された「純鉄のサーベル」が、心臓を突き破り、
強力な筋肉の収縮が、循環する体液を、消火栓の水流の如くに噴出させる!
更に、…
もう一本のサーベルが、ドレッド男の体内から出現!
今度は男の脳髄を、…串刺しにする!
バランス感覚を失って、膝を付くドレッド男、
豪雨が怯(ひる)んだ、一瞬の間隙に!
瑞穂が「黒曜石のナイフ」を出現させて、男の首を、…
倒れたドレッド男の背後には、いつの間に其処に居たのか、
アリアが立っていた。
ドレッド男の赤血球から鉄分を抽出、細くて鋭いサーベルを錬成させたのは、アリアの仕業である。
瑞穂:「この、元イケメンは?」
アリア:「メルカバーの一人、…確か、キースとか言う男よ。」
首を切断されたドレッド男の胴体の付け根から、とけるチーズの様にエクトプラズムが膨らみ出して来て、あっという間に人間の首の形を形成、…再生を開始する。
瑞穂:「凄い再生力ね、まるでプラナリア?」
瑞穂が、溜息を漏らしつつ。
黄色い魔法陣から数十本の「黒曜石ナイフ」を出現させて、
再生途中のキースの頭部を、…
更にエマがキースの「遺骸」に近づいて、…人差し指で鉄砲の形を作り、
その指先から綺麗な「黄金色水」を発射!して、懲りずに再生を繰り返すキースの頭部を、ドロドロに、…溶解してしまう。
そして
それから、瑞穂が、僕に近づいて来て、
未だ息の根が止まったままの芽衣の身体を避けて、僕を抱え起こす。
瑞穂:「しっかりしなさい。」
瑞穂:「あの男にトドメを刺したら、その後で、幾らでも優しくしてあげるから。」
翔五:「ああ、…」
僕は虚ろに答えるが、正直な所、血を失い過ぎた為か、力が入らない。
それでも命を保っていられるのは、僕の全身に沁み込んだ、芽衣の血のお陰らしい。
早くも、僕の胸の皮膚は再生し始めていた。
そして、
天空に出現したオーロラの様な光の帯が、ウネリながら、…降りて来る、
瞬間的×局地的に集束された「地磁気」は、空宙に美しい「フレア」を発生。
まるで舐める様に地面を焼いて、…
地面に横たえられた芽衣の体を、燃え上がらせる。
翔五:「芽衣!」
瑞穂:「大丈夫、あの子なら、直ぐに復活する。」
瑞穂は、僕の身体を支えて立ち上がらせ、
ダンスを踊る様に徘徊するフレアから、距離を取る。
アリアが、近づいて来る。
瑞穂:「他にも未だ、敵が居るって事?」
アリア:「そうみたいね。」
フレアはプラズマを揺らめかせながら、地を這い、僕達の直ぐ傍迄やって来る。
瑞穂は、砂の壁を作って遮ろうとするが、フレアはまるで幽霊の様に、、砂の壁をすり抜けてしまう。
瑞穂は、地面に落ちた右腕の端っこを掴んで
トリアーナを僕の左腕に、…握らせる。
瑞穂:「アンタはコレ持ってなさい。」
アリア:「本体は、何処?」
「サートゥルヌス神殿」跡の柱の上に、一人の男が立っていた。
暗闇の中に、幾つものフレアが浮かび上がり、まるで人魂の様に、男の周りを旋回する。
長身の清潔そうな「知的男子」。
短く刈り上げた髪と、彫りの深い欧州人顔、きちんと整備された筋肉、綺麗な姿勢と心地よいオーデコロンの薫り、
しかしその瞳には、凡そ一切の慈悲と言うモノが、欠落していた。
ヒースロー空港で、「ディビッド」と名乗った、イケスカナイイケメン。
エマが、黒く光る?魔法陣から、氷の槍を出現させる!
知的男子に向けて高速で放たれる、十数本の
しかし、その数を上回るフレアの輝きが、一瞬の内に氷の剣を融かしてしまう!
アリアは、驚く程軽い身体を飛翔させて、魔力発動の射程距離(凡そ16m)に飛び込もうとするが、…集中選択的にアリアを狙うフレアの数が多過ぎて、今一歩の所で近づけない。
同時多発的に瑞穂の放つ黒曜石のナイフも、知的男子を守護するフレアの前に、なす術も無く蒸発する。
瑞穂:「コイツら、イチイチ面倒くさいったら…」
そしてアリアが、白い魔法陣から体長2mの二足歩行する「半透明の白ネコ」を出現させる!
まるで何処かのミュージカルで見た様な人間っぽい顔と、ベンガルトラ程も有る巨大な、しかし細身な猫の身体。 長い爪を使って器用に柱を昇り、フレアの弾幕をかい潜ってディビッドに接近! その全身に纏った雷並みの超膨大な静電気を、猫パンチの要領で、…叩き付ける!
柱の天辺が閃光のプラズマに包まれて、無数の稲妻が辺り一帯の遺跡群に飛び火する!
ところが、ディビッドは全くの無傷の侭、何時の間にか「フォカスの記念柱」の上へ瞬間移動している。
嘲笑う訳でもなく、只冷ややかに、感情の欠如した眼差しで、状況を
瑞穂:「
瑞穂、げっそりと、苦笑い〜
そして、朋花が、ゆらりと、…立ち上がる。
肩から股間に掛けて貫通した大穴から、モロモロの体液と、人体の内臓物の残骸を、ポタポタと垂れ漏らしながらも、その目には未だ闘志が、…宿っている。
しかし、もはやその姿は、…ゾンビ?
朋花:「やられたら…、ヤリ返す!!!」
巨大な赤い魔法陣が上空に出現!
翼開長24mの、深紅のケツァルコアトルス(翼指竜亜目、アズダルコ上科、アズダルコ科)が、文字通り「ドタっ」と、…堕ちて来る。
しかし直ぐに体勢を立て直し、四つ足で器用に地面を這って疾走!
離陸して、ディビッド目掛けて特攻する!
瑞穂:「恐竜?」
冷静沈着なディビッドのフレアが、ケツアルコアトルスに襲いかかり、
深紅の翼竜は、あっけなく泡の如くに空中分解して、が…しかし、数千の火の玉小僧に変化!!
そのままの勢いでディビッドに降り注ぎ、…発火!!!
轟音:「「「「パーー…、 …ーーン!」」」」
恒星コロナ並みの超高温の光球が、フォカスの記念柱ごと、辺り一帯、半径100mの空間を、…昇華する!!
朋花:「いっちょ上がりぃ!」
朋花、其処で一旦、力尽きて、…膝を付く、
瑞穂:「凄い、って言うか…やり過ぎじゃ無い?」
サートゥルヌス神殿の柱の上に居た筈のアリアの聖霊が、巻き添えを喰って…蒸発。
聖霊とシンクロしていたアリアが、…頭を抱えてしゃがみ込んでいる。 …吐いてる?
しかし、
ディビッドの居た空間には、直ぐ様、朧げに光を放つ陽炎が発生!
ミスト状のエクトプラズムが急速に集まって来て、もの凄い勢いで、肉体を再生、…復活し始める。
朋花:「出ていらっしゃい! 何回でも、…焼尽して上げるわよ〜!」
朋花、口から
と言うか、
そして、地面が割れて、…マグマ?…が噴き出して来る!
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