エピソード35 「そして美少女は僕にヤンデレる」

何だかヤケに眠りが浅い、…様な気がする。


きしむ、…柔らか過ぎのベッド、

見上げると、…見知らぬ天井、



翔五:「そっか、…」


僕の直ぐ隣には、

一糸 まとわぬ姿のアリアが、…気持ち良さそうに、スヤスヤと眠っていた。


僕は、アリアとの甘い営みを反芻はんすうする。



翔五:「ホント、可愛いなぁ」


こんな可愛い女の子が、自分の恋人だなんて、

実際今でも信じられないのだが、…


僕は思わずニヤニヤと口元がほころんでしまうのをこらえられず、

それで何だか、自分で可笑おかしくなって、

その小さな、ぷにょぷにょの頬っぺたに、触れようとして、…



翔五:「ナニ、かな? …これは、」


僕の両手が、キツくロープで縛られている事を、…発見する。


いや、両足も含めて、

僕は知らぬ間にベッドの四隅の脚に、ピンと「大の字」になって、…

緊縛きんばくされていた。



翔五:「ちょ、ちょっと? どう言う事?」

翔五:「アリア、アリア、起きて…、」


って、言っても、…

アリアは日の出ている間は、どんな事が会っても目を覚まさないのだ。




でも、誰がこんな事を?

まさか、敵?の仕業??


瑞穂か、朋花か、芽衣か、エマか、

誰かに助けを求めるか??



こんな格好で、素っ裸で手足を縛られて、

隣には、コレ又素っ裸の女の子、…


助けに来てくれたとして、僕は、…

一体、なんて、言い訳すれば良いんだ?


いや、言い訳のしようがない。

この状況で、何とか頼れるのは、唯一、瑞穂くらいだろう。




でも、今は朝の5時、恐らく隣で眠っているだろう瑞穂を、

どうやって呼べば良い?


ていうか、一体誰がこんな事をやったんだ?


まさかアリアが?

もしかして、そういう趣味の持ち主だったの??



翔五:「どうしよう…」


何時迄もこうしては居られない。

その内トイレに行きたくなったら、…もっと大変な事になってしまう。




物音:「カサカサ…」


その時!足下の死角で、何かが動く音が…聞こえた。



翔五:「ナニ? 誰か居るの?」


僕は、当然、焦る!…訳で、




物音:「ショキン、ショキン、ショキン!」


誰かが、はさみを、…使ってる?

何してるの?? 何を切ってるの???

何で????



翔五:「誰か居るんでしょ?」


ロープには思いの外「遊び」が無くて、

僕は、殆ど身動きが取れない。


必死に首を曲げて、

足下を確認しようとするのだが、

如何いかんせん、筋力が、…続かない。



翔五:「ねえ、なんでこんな事するの?」

翔五:「悪戯にしては、度が過ぎてるよね。」


返事は、…無い。



力尽きて、首を枕に叩き付け、…


ハアハアと、だらしなく息を荒くして、

それから、ふと見ると、…枕元に、




エマが立っていた。



翔五:「ひぃ!…って、脅かすなよ!」


僕は、一瞬で一ヶ月分の冷や汗を放出して、…



翔五:「……!」


それから、直ぐに。一年分の脂汗にまみれる。。




…って、事は、この状況を、エマに見られたって、…事!!!?

子供に夜の営みを見られた父親の、気分?って、きっとこんな感じ!!!!?




翔五:「エマ? 知ってる?」


僕は、出来るだけ平静を装って、



翔五:「どうして僕、…縛られてるの、かな?」


恐怖を悟られない様に、…問いかける。



エマは、枕元からじーーーっと、ジト目で僕の事を、…睨んでる。




何か、…怖い。



ばさみ:「シャキン!」


エマ、何処から持ち出して来たのか、巨大なばさみを、…持っている。



翔五:「エマ、さん? どうして、鋏なんか、…持ってるのかな?」



エマは、無言のまま、僕の足下へ、、、

そして、おもむろに布団をめくって、、


僕の脚の指を!




翔五:「わーー、ちょっ、エマ! 何するの?」

翔五:「怖い! 怖いってば、…何してんの?」


裁ち鋏:「シャキン!シャキン!」



翔五:「エマ! ゴメンなさい! 許して! 切らないで!」


僕は、必死で抵抗し、…

エマは、力づくで、僕の右足の人差し指を、掴んで、…



翔五:「ああっ…ん!?」


裁ち鋏:「シャキン!」




…爪を切る?





僕は、心臓のドキドキが…止まらない。

何故だか、よだれも…止まらない。



一瞬、本当に…指を切られるかと、思った。




翔五:「エマ〜、どうして、足の爪なんか切ってるの?」


裁ち鋏:「シャキン!」


巨大な裁ち鋏は、比較的に、いとも簡単に、

固い足の爪を、…切断していく。




翔五:「エマさん、怖いんですけど、…もしかして何か怒ってるの?」


エマ:「大人しくしなさい!」


抵抗しようとする僕の脚の指を、

恐るべき握力で、エマが、…押さえつける。


そして、



裁ち鋏:「ジャキン!」

翔五:「うっ!」


何だか、…舌切り雀の気分。




翔五:「どうして、…僕の足の爪を切るの?」

エマ:「伸びてる。」


裁ち鋏:「ジャキン!」




翔五:「なんか怖いよ〜」


裁ち鋏:「ジャキン!」


エマ:「動いちゃ駄目!」




翔五:「て言うか、デカいよその鋏〜。」


エマは、親指の爪を切って、それから、クンクン匂いを、…嗅いで。。




エマ:「くちゃい、…」


エマ、何故だか、真っ赤になって、


今度は、僕の足下の布団を、…更にめくり上げる




翔五:「わー、ストップ、ストップ! それ以上捲ったら…」


大事な所が見られちゃう!

いや、見られるだけならまだしも…



裁ち鋏:「ショキン、ショキン、ショキン、」



翔五:「何してるの!! 今度は何してんの?!!!」


エマ:「検査、…」


って、一体! 何を検査するつもりなんだ???


僕は、何とか身をよじって、下半身を隠そうとするのだが…



くそっ何で、このロープ、解けないんだ!!!




翔五:「エマ! エマ! ちょっとタンマ! お話ししよう。」


エマが、むくりと足下から顔を、…出す。

相変わらず、ジト目で、頬は熟れたトマトの様に…赤くて。



翔五:「エマ、」

エマ:「…、」


僕は、ドキドキが止まらない。



翔五:「エマは、僕の事が、嫌いなんだっけ?」

エマ:「…嫌い、」


そしてこの動悸は、愛とか恋とかには、全く無縁だと、…断言出来る。



翔五:「どうしてかな〜、どうすれば、僕はエマに好きになってもらえるのかな〜?」

エマ:「…、」


翔五:「僕に、何かイケナイ処、有ったかな〜?」

エマ:「…。」


翔五:「どうすれば、許してくれるのかな〜?」

エマ:「…。」



エマ:「無理。」




エマは、更に更に布団を捲り上げて、

多分、もはや、僕の大事な部分は、モロ見え、…の筈、



翔五:「エマぁ! 何してんの?!!」


エマ:「観察、、」


裁ち鋏:「シャキン!」


観察って、何で鋏を、…シャキシャキしてる訳?




翔五:「謝るから!何か分んないけど謝るから、…」

翔五:「それで、…何でも言う事聞くから!」


裁ち鋏:「シャキン!」


何か、意味有るの? そのシャキシャキ!!!!




翔五:「あああ! 駄目だってば〜!」


とうとう、14歳の可愛らしい指が…




翔五:「なんで!! 何で、こんな事するのさ???」


何故だか、僕は、涙が…止まらない。

意味が分かんなくって、笑いも…止まらない。



エマ:「だって、…ショウゴ、嫌い!」

翔五:「何で? どうして嫌いなの??」



エマ:「だって、…」


裁ち鋏:「シャキン!」



エマ:「エマを、こんな気持ちに、…させるからぁ!」


裁ち鋏:「ジャキン!!」




エマ:「…嫌いなのぉ…!!!!」


翔五:「…ああああああっ、…!」







瑞穂:「あの〜、」

瑞穂:「どこら辺で、話し掛けても良いのかな、その…」


何時の間にか、瑞穂が、枕元に、…



瑞穂:「…プレイ?」



そして、僕の…ナニは、九死に一生を、…得る。







続いて、芽衣が、…変になる。



芽衣:「何や、エマちゃんの様子が変やったんよ、ねつっぽうて。」


翔五:「それで、朝、様子がおかしかったのかな?」

芽衣:「可笑おかしいって?」


僕は、ホテルの部屋の前で、今朝の洒落しゃれにならない事の顛末を、芽衣に打ち明ける。

多少、脚色も込みで。。。



翔五:「もう一寸ちょっとで、僕の大事な所を、治癒する為に、先輩に、その、アレを…ですね、」


芽衣:「アンタ!、阿呆あほちゃうか!」


芽衣、真っ赤になって怒ってる。 僕の頬っぺたを、ガシガシ叩く。



でも、大人だから、

まあ、冗談だ。。。と言う事は、勿論、通じている。




翔五:「約束の日まで、後3日しかないのに、大丈夫かな。」


処で何だか、芽衣の顔もボンヤリとして、熱っぽい?



翔五:「先輩も一寸ちょっと顔が赤いですよ。」

翔五:「もしかして熱があるんじゃないですか?」


芽衣:「ほんまに? ちょう、触ってみてくれへん?」


うーん確かに、おデコが、少し、…火照ほてってる。



芽衣:「あ、…きもちい、、、」


芽衣、ぽかんと口を開けたまま、悩ましげ?な表情で、…目を閉じる。




芽衣:「アンタの手、冷たいなぁ。」

翔五:「そうですか?」


芽衣、一寸、ウットリした表情で、…



芽衣:「悪い、ちょお、首の後ろも、触ってみてくれへん?」


女の子の素肌に触れるのって、何だか…ドキドキする。



芽衣:「あっ…はうぅ…」


芽衣、鳥肌立ってる??



芽衣:「あああ、ありがと、…少し、楽になったかも、」


翔五:「そうですか? お役に立てて、良かったです。」







処で、芽衣の潤んだ目付きは治まらない訳で、…



芽衣:「あんな、…こんな事 うたら、変な子って思われるかも知れへんけどな、…」


翔五:「な、なんですか?」


何故だか、芽衣が、僕の手を握りしめて、…

離さない。



芽衣:「悪いんやけど、脇、…の下も、…」


芽衣が、とろける様な視線で、…上目遣いする。




芽衣:「…触ってくれへん?」


翔五:「えっ、…」


当然、僕は、…驚く訳で、、




翔五:「えええっ、だってそれは、…不味いでしょう。」


芽衣:「ちゃうねん! 脇の下ってうても、…つまり臭い所や無くて、わき腹、胸の横んトコ!」


えっ、臭いの?!

えっ、て言うか、胸の横ん処って、、、つまり?




芽衣:「あっ、でも胸は、…触らんといてな、恥ずかしいから。」


いや、もう既に、これ以上無い位、恥ずかしい訳で、、

でも、何だか必死になっている芽衣を見ていると、…拒否れ無い訳で、




翔五:「本当に、良いんですか。」

芽衣:「うん、」


芽衣が、何だか何時もよりも10倍くらい可愛らしく、

コクリと、…頷く。。。


いいのだろうか、こんな事して、…


と思いつつも、僕は、芽衣の脇の下に、手を差し込んでしまう訳で、…




芽衣:「あっ、ちょう待って、出来たら、…」


芽衣、何だか、今にも泣き出しそうな位、真っ赤になって…




芽衣:「…じかに、…触ってくれるかな?」


いや、だんだん意味が、分んない?

分んないけど、…もう、こうなったら、トコトン行くしか無い!




芽衣:「…今、外すから、」


って、器用にシャツの下に手を突っ込んで、ブラを、…

外してる?



翔五:「先輩??、いいの?」


芽衣は、小さく頷いて、

僕は、疾っくの昔に、主旨なんか忘れている訳で、



なんで僕、こんな事してるんだっけ??

そう、これは、芽衣の火照りを冷ます為の、純粋に医療的な行為なのであって、、




芽衣:「…シャツの下から、手入れて、」


芽衣の目はトロンと蕩けていて、絶対に普通じゃない…

けど、




芽衣:「ああっ、…つめた、」


お願いされたから、触ってしまう訳で、、、




芽衣:「あっ、胸は、めてな、」


とは言っても、ほとんど乳房の横、どうしたって膨らみが触れてしまう訳で




芽衣/翔五:「なんか、…気持ちいい。」


芽衣、完熟状態で僕の事を見詰めて、、、




芽衣:「やぁ、…おっぱいは、あかんて、…ゆうたやん。」


いや、触ってないし、



翔五:「えっ?」


見ると、…直にシャツに触れるその、敏感な部分が、…


たってる。。。




翔五:「違います、僕、触ってませんって!」



芽衣:「別に、…かまへんけど、、、」


芽衣は、恥ずかしそうに、目を伏せて…



芽衣:「一寸ちょっとくらい、…やったら。。」


僕は、呼吸困難な訳で、…

芽衣は、自律神経失調状態な訳で、…




翔五:「じ、ゃあ…、一寸だけ、…」


僕は、オドオド挙動不審な小猿の様に震えて、…

芽衣は、ビクビク怯える子鹿の様に身体をすぼめて、…



唇を一文字にきゅっと結んで…







朋花:「ふーん、…」


ほんの少し空いた部屋のドアの隙間から、

朋花が、じっと覗いていたり、居なかったり、…



翔五:「ち、違うんです! コレは医療行為な訳で!」

芽衣:「あん! しょう、ご…、先っぽ、キツうしたら、いや、ん…」



翔五:「えええっ、してない!してない!」


芽衣、膝がガクガク震えて、しゃがみ込んでしまう訳で、…



翔五:「ええええ! 先輩、僕してないって!」

芽衣:「……、」





朋花:「ふーん、…良いな〜、お互い求め合う同士って、」


朋花が、さらにドアの隙間を細くして、…



翔五:「そんなんじゃないですって。」

芽衣:「……、」


朋花:「どうせ、私は、いっつも一人ですから。。。」

朋花:「誰も相手にしてくれないしね。。。」

朋花:「いっつも芽衣ちゃんばっかリモテて、いいなあ。。。」



これは、純粋な、医療行為…

には、見えないよな、確かに…



芽衣は、僕の掌を、ちょっと固くなったモノに、…押し付けてる訳で、

トランジスタ・グラマーな柔かな乳房が、ぬっぽり僕の…掌に食い込んでいる訳で、


芽衣の呼吸は、さっきよりも、ずっと…荒い訳で、



芽衣:「……、はぁぁ、…」







と言う流れで、(どう言う流れ?)

僕と、芽衣は、朋花と一緒に部屋の中にいた。


此処は、芽衣と朋花が使っている部屋である。



結構、片付いているベッドが一つと、

片付いてないベッドが一つ。


諸々、お店がひろげっぱなしになってるのが、多分、…朋花の方、


脱いだのか、コレから履いて脱ぐのか、

下着が出しっぱなしになっている。




朋花:「じゃあ、気を取り直して、…飲もう!」


いつの間に、何処で仕入れて来たのか、

テーブルの上には、大量の酒類が、…並べられていた。




朋花が、早速、ビールの栓を開ける。



朋花:「こっちのビールって、冷えてなくてもソコソコいけるから、良いよね!」


早くも、330mlのDuvelが一本、…空になる。



翔五:「コレって、もしかして…」

芽衣:「ああ、ウチも同じ事考えてた…」


僕達の脳裏に、あの、ステーキ屋のモーテルでの悪夢が、、

走馬灯の様に、…甦る。




翔五:「じゃあ、僕、今のうちに抜けるんで、…」

芽衣:「ナニ? アンタ、私一人こんな状況に置き去りにする気?」


翔五:「だって、不味いでしょう、僕、男ですよ。」

芽衣:「ええやん、ええもん見れるんやから、、お願い!一人にせんとって〜」


いや、見れるだけなら、まだしも…




翔五:「絶対、間違いが起きますって!」

芽衣:「大丈夫! 何が起こっても、ウチは見んかった事にしといたるさかい…」



朋花:「あ〜、又! 二人だけで楽しそうに話して! ずるい!」


芽衣:「そんな事、…なあ、」

翔五:「そう、…あっ、ちょっと僕、部屋に忘れ物取ってきます。」



芽衣:「アンタ、見捨てる気?」


芽衣が、本気で半泣き…



翔五:「だって!」

芽衣:「私の貞操はどないなんの〜、」


翔五:「女同士はノーカンって事で良いじゃないですか。」



朋花:「なーに、何の話なのかな?」


朋花が、にじり寄って来る。。。。



朋花:「お姉さんも、混ぜて!」







45分経過…

何故だか、又僕、ズボンを脱がされていた??



翔五:「先輩! 見てないで、助けて!」

芽衣:「いや、無理だから、」


何故だか、僕はベッドの上に大の字に寝かされていて、

何故だか、僕の上に、半裸状態の朋花が跨がっていて、

しかもパンツのお尻を殆ど僕の顔にくっ付けて、何やら、僕の大切な部分に、悪戯しようとしてる??


何で、今日、こんなんばっかなの???




翔五:「朋花サン、朋花サン、お尻が当たってますって、」


て言うか、股間のモロモロがグリグリ僕の顔に当たってるんだけど、、

コレは、地獄なのか? 天国なのか??




翔五:「先輩、先輩!そこに居るんでしょ! ウッぷ!」

芽衣:「別に、ルモンやないし、…どっちか言うたらホルモンみたいっちゅうか、」


翔五:「いや、可笑おかしいし、なんか可笑おかしいし〜、」


朋花:「フフフ、」


愈愈いおいよ、朋花、僕のパンツに手をかけて、…

僕は、全身の力で身体を捻って逃れようとして、…



朋花:「ほれほれ、芽衣ちゃん、しっかり足押さえててよ。」

芽衣:「了解です…」


僕の足の上には、芽衣が跨がって、




朋花:「ふーん、人体の神秘、…はっけん!」

翔五:「ああああああああ…!」



朋花:「あれーどうしてこんなにおっきくなっちゃってるのかな~」

朋花:「不思議だね〜」



芽衣:「えー、えっ、ほんとに? 良いんですか? 朋花さん 良いんですか?」

朋花:「だって、芽衣ちゃん! こんなに窮屈そうだよ、一刻も早く、救出してあげないと!!」


芽衣:「そ、そう言う事なら、…早くしないと。。。」





朋花:「御開帳(ごかいちょう)!!」



もう、…どうにでも、して、、、、







瑞穂:「あの、…お取り込み中のところ悪いんだけど、」


朋花:「あれ、瑞穂ちゃん、瑞穂ちゃんも見る?」


何時の間にか、瑞穂が、

部屋に入って来ていた、…らしい。



瑞穂:「良いわよ、もう見た事あるから。」



朋花:「ええーっ、何時の間に?」

芽衣:「うわっ、グロテスク…、って、こんなんなってんだぁ、」


誰?… 誰が?… それ誰の??…



芽衣:「あっ、エイリアンみたい…。」



瑞穂:「気が済んだら、そのホルモン、…貸してくれるかな?」







20分後、

瑞穂とエマの部屋、

エマは、…恐らく僕の部屋で、アリアをでて、遊んでいるらしい…、



瑞穂:「ナニ、辱められてるのよ、しっかりしなさい!」

翔五:「なんで、止めてくれなかったんだよ~」


瑞穂:「朝から晩まで、全く、だらしないんだから!」


翔五:「僕の所為なのか~、なあ、僕の所為なのか〜?」



僕は、苛められた弟ミタイに瑞穂に駄々っ子する。

瑞穂、困った顔で口をへの字に曲げて、…ガン泣きの僕を睨みつける。


しょうが無いな〜という表情?

やれやれ〜という表情?



瑞穂:「まあ、確かに、アンタの所為ばかりとは言えないわね。」


瑞穂:「実は今、アリアが揃って、このフロアに「聖霊」同士の「エネルギーの循環」と言うか、感情や情念も含めた「気の循環」が起きているの。」


瑞穂:「これは「相生そうせい」と呼ばれる循環で、「金」から「水」、「水」から「木」、「木」から「火」、「火」から「土」、それでまた「土」から「金」と言うお互いが生じ合う順番で、スパイラルアップ的な流れが自然発生しているのよ。」



瑞穂:「この循環に乗って、アリアの貴方に対する感情が、エマ→芽衣→朋花へと増幅しながら循環して行ってる訳。」


瑞穂:「だから、彼女たち自身にも、制御しきれなくなる位、貴方を求める気持ちが高まってしまっている。 これは、本当の恋愛感情とは違うから、…勘違いしない様に。。。」


何だか、求められていたのは、身体のごく一部だけのような気がするのだが…



翔五:「でもさ、姉ちん、、さっきの順番で行くと「土」が足りないけど、どう言う事?」


翔五:「アリアが「金」で、エマが「水」で、芽衣が「木」で、朋花が「火」なんだろ、、」


ふと見ると、瑞穂の顔が、…赤い、


何だか、無駄に…切なそう、、ナノだけど、




もしかして…




瑞穂:「もお!今までずっと隠してたのにぃ、こんな事になるなんて! 失敗!」


いや、エロイ気持ちになったお陰で秘密がバレるなんて、…なんて間抜け。



瑞穂:「良い! これは、恋愛感情なんかじゃ無いんだからね!」

瑞穂:「言ってみれば、一種の生理現象みたいなモノで、」


いや、だからって、…何?



瑞穂:「勘違いしないでよね!」



翔五:「姉ちん、…どうして、そんなに、…息が荒いのかな?」


瑞穂:「良い? この間の、落とし前、付けてもらうだけだから。」



翔五:「いや、ちょっと、…冷静になろう。」

翔五:「そんな、生理現象で易々と失ってはイケナイものが、…世の中にはあると思うよ。」



瑞穂:「男なんて、いつも生理現象で自分勝手に襲ってくる癖に!」

翔五:「いや、それ何の情報ソース??」

翔五:「て言うか、僕襲った事無いし…」



瑞穂:「翔五!今日こそ、覚悟しなさい!」

翔五:「ああっ…」



いや、僕も、朝から諸々悶々させられて居た訳で、…


理性もすっかりなまってもろくなってる訳で、…


この際、流れに身を任せてみるのも有りではないかと、…




その後、僕がどうなったかと言うと、

それはまた、生きていたら、…別の機会に、、、

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