そして初の狩り場へ
ギルドの人に指示された場所に向かうことにした。
地図を貰ったので迷子になることはないだろう。
ビックラビットを駆る武器はこのナイフで充分らしい。
よかった、「新しい武器を買わないとだめですね。」と言われたら金銭的に困っていた。
その辺を考えてあの謎の人は、このナイフを持たせてくれたのかもしれない。
ギルドで、クエストの概要について説明された話によると、ビックラビットは昔民家で飼育されていた食用ウサギが逃げ出して野生化したものだという。
ウサギの見た目は、一般的なウサギと変らず色は茶色で大きいものは1m級の大きさらしい。
この世界の長さや重さなどの単位は地球と同じようだ。
なぜわかったというと、ギルドの受付の人が1メートルをジェスチャーでやっていたから。
取り合えずこれ以上のことは実際にやってみないと分からない。
なので、町の外に出て実際に狩をやってみようと郊外に向かって歩くことにした。
歩いていると、美味しいそうな食べ物を売っている出店が見えた。
しかし、所持金を今ここで使ってしまうと、今夜の宿代がなくなってしまう。
今日のクエストがうまくいくかどうかわからない今無駄使いはできないのだ。
これ以上、見ているのは目の毒なのでさっさと、町の外に出ることにした。
町を出るとき門番らしきガタイのいいおじさんが、話しかけてきた。
「やぁ、お前見ない顔だな。新入りあのか。」
「はい、今日この町にやってきて冒険者になりました。」
「そうか、なら一つだけ言っておく。
日中は、この辺りにはそこまで強いモンスターは、出現しない。
しかし、夜になると強い夜行性のモンスターが山から下りてきて来て徘徊する。
だから、絶対に日が落ちるまでには帰ってくるんだぞ。」
「はい、ご親切な説明ありがとうございました。
忠告どおり、夕方までには戻りますよ。」
「おう、討伐した動物およびモンスターはここで換金しているから、駆り終わりには声をかけろよ。」
がたいのいい割に親切な人だった。(俺は別にホモじゃない。)
一つだけといいつつ、二つのことを教えてくれているが突っ込んではいけない。
そういえば、ゲームなんかの門番って二人くらいで警備してるけど、あの門番の人は、ここら辺に出るモンスターくらいは余裕で倒せるのだろうか。
ゲームみたいに強敵が現れた途端ザル警備に成り下がるのだけはやめて欲しいな。
まぁ、今日まで平和を守ってきたんだ。
いまさら急に敵が襲ってきたりはしないだろう。
町から出るとそこは、テレビで見たアフリカ的な高原が広がっていた。
あと、水源が豊かなのか近くに大きな川が流れていて町の近くにも小さな川がある野が見て取れる。
まぁ、町はどの時代どの場所でも、川の近くにできると世界史の授業で習ったようなきがする。
なるほど、世界史の勉強は異世界に飛ばされた時に役に立つんだな。
さて、こんな広い場所でどうやってウサギを見つけ出せばいいのだろう。
そう思っていたら案外簡単に見つかった。
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