異世界到着その2
・その問題とは、ルシファーの居場所がわからなくなったのです。
え、神パワーを奪ったり、帰還命令を出したりしてたんだから、居場所くらいは把握しているんじゃあないの。
・そう、神パワーを奪ったせいでルシファーの気配を感知出来なくなったのです。そのため、ルシファーに強制帰還魔法を打ち込むことができなくなった訳。
そんな、ミスやったらだめだろ。というより、そうなるように挑発気味に
・上司はなんやかんやで責任を私に押し付け、ルシファーを連れ戻すように命令してきました。
酷い上司だな、部下に責任を押し付けるなんて。
・その方法を私は必死で考えした。そして考えている間に数百年経過してしまいました。
それは、考えすぎだろ。そんな長いこと、考えごとをしていると普通、発狂するか考えるのをやめる。
いや寿命がくるのが先だな。
・そして昨晩やっとの事で、いい方法を思いついたのです。
実行に移すの早いな。きっと思いついたのが嬉しかったんだな。
・それは、不当な理由で地獄に行く人をハローワールドに適当に送りつけ、適当にルシファーを探させて、強制帰還魔法を使って貰う方法です。
数百年考えたわりに、結構行き当たりばったりな作戦だな。
せめて、送った本人に、適当に探させるとか、書かないでくれよ。
・と言う訳で、あなたへのお願いはルシファーを強制送還させる事です。
うん、目的はわかったが、強制送還させるにもルシファーがどこにいるのかさっぱりわからない。
そもそも外見すらわからない者を探しだすとか無理に決まっている。
・帰還魔法は、両手を前に出して、「カエーレーカエーレ」と唱えるだけで発動することが出来ます。そのような力をあなたに授けました。これは、あなたに与えると約束した最強の能力とは別のものなので、安心してください。
適当な感じの簡単な呪文だな。まぁ、とっさに呪文を言えるくらい簡単な方が便利かぁ。
俺そんなに頭良くないし、早口言葉も得意じゃないから助かる。
でも呪文がわかっても、ルシファーがどこにいるのかわからないんだってば。
まぁ、手紙に話しかけても無駄だろうけども。
・次に、ルシファーはどこにいるかと言う問題に行き当たると思います。なので、ルシファーを見つけだすべく勇名な冒険者になってください。
なんで、ルシファーに会うために冒険者になるって話になるんだよ。
・ルシファーは、有名な農場主で有名な冒険者だったのです。なので有名な冒険者になって情報を集めればきっとルシファーを見つけることができるでしょう。農場主になるって手もあるけど、情報の集めやすさを考えると冒険者の方がいいでしょう。
あまり、根拠のない理由だな。
まぁ、他に当てもないのも事実、素直にしたがって冒険者になるしかないのか。
でも俺、こんな武器使ったこともない、一般的な高校生なんだが。
・ヘンテコワールドこと、現代の地球の人はほとんど武器を使わなくなったと聞いていたので、あなたに最強と思う能力を与えました。安心してください。私でも金縛りくらいなら与えることができます。そのかわり、変な目的のために使わないでくださいね。
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