プロローグその2
俺がファンタジーな世界に行っても俺は多分、三日も持たずにやられてしまう自信がある。
その辺を歩いているモンスターにぱくりと食べられるか、奴隷商人に捕まってこき使われるとか、ろくな未来予想図しか湧いてこない。
「別に、戦う職業に就く必要はないんだけど、ちょっとお願いしたいことがあるんだよね。
だから、私があなたの体を治し蘇えす時に、ハローワールドに行っても通用するような肉体に強化するから。」
「今お願いがあるっていいましたよね。
お願いってなんですか。
そのお願い次第では素直に地獄に落ちた方がマシって事も考えられるのですが。」
「一様言っとくけど私、鬼じゃないわよ。
できたらでいいわよ、できたらで。
私も完全な善意であなたを転生させるわけじゃないってことよ。
完全な善意などない、これだけは覚えて。」
なんか、いやな予感がしてきたな。
翼生やした、変な人からのお願いだ。
女神か、悪魔か、なんなのか、よくわからない人外からのお願いだ。
多分結構大変な内容のお願いな気がする。
ま、出来たらでいいって話し出し、当年は放置しておけばいいだろう。
「じゃあ、肉体を強化って具体的にどのような感じですか。」
「取り合えず、向こうに行っても生きていられるように、異世界の重力と空気に耐性を付けるわ。」
「それつけて貰わないと生まれ変った瞬間に、死んでしまいます。生まれてしまった途端、重力でペチャってつぶれるのは嫌です。ぐろいです。他にもサービスしてください。」
「あと、体から魔法を行使するのに必要になるエネルギーを出るように改造するわよ。」
え、俺も頑張って練習すれば、魔法の行使ができるようになるのか。
それは、面白そうだな。
俺の体内に巡りし、古(いにしえ)の魔力の力を今こそ、その力を示したえ、ファイヤーボール。
とか叫けびんがら魔法を行使してみたいな。
「それで、魔法が使えるようになるにはどのくらいの訓練が必要なんですか。」
「まぁ、一つの魔法を極めるのに、初級魔法で1年、中級魔法で3年、上級魔法で5年最上級魔法で10年くらいだったかしら。」
「それ、魔法が使えるようになるまで生き残れないような気がするんですが、練習してる間にモンスターに襲われたり、山賊に襲われたり。」
「あなたって、割とメガティブな考えが強いわね。それだけじゃないわ、貴方がイメージする最強の能力を一つだけ授けてあげるわ。」
「え、本当ですか。
それ俺強くなりすぎるんじゃない?」
最強の能力ってことは、あんな能力とか、こんな能力も得られるんだよな。
無双ゲーをリアルで、できる。
いや、実際に無双すると、血吹雪が舞って、えらいことになるだろうが。
SAN値が、ゼロになり発狂しそう。
「まぁ、そのくらいの方がセカンドライフとしては面白いでしょ。」
「セカンドライフって、生まれ変わった2度目の人生のことを挿す言葉ではないと思うんですが。あと、俺がその能力を悪用したらどうするんです。」
「どうせそんな悪い事をしないでしょ。」
「まぁ、そりゃ俺は常識のあるいい人だからね。」
「いやいや、あなたは小物だから悪いことをしてもスカートめくりがいい所だと思っているのよ。大丈夫、大丈夫そのくらい心配しなくても見逃して」
「いや、ちょっと待て。そんな事しないって。」
「じゃあ、能力をイメージして、そろそろ飛ばさないと火葬されて飛ばす体がなくなるから。」
「そんなに、時間たってたんだ。もう数日たってたのか。」
あれ、火葬って死後何日後にするんだっけな。
「で、能力をイメージってどうするんですか。」
「強いと思う能力を頭に強く思い浮かべるだけでいいわよ。まぁ、私の力の限界もあるから出来なかったら、適当に火でも出す能力にしとくわ。」
「ちょっとまって、強いと思う能力考えるから。」
考えられる最強能力って、なんだ。
この人の力の限界がどの程度かは、わからないが取り合えず考えられる最強の能力を考えてみるか。
えーと、そうだ。相手の動きを止める能力、金縛りだ。
止めれば、一方的に殴り放題だし、こっちの攻撃が利かなければ逃げる時間を稼ぐことが出来る。
あと、エロイこともできそうだが、まぁ俺はエロくないので、しないだろう。
「よし考えた。」
「では、楽しいセカンドライフを楽しんで、不良社員ルシファーを討伐してきてください。」
「え、ルシファーがなんだって。」
そう聞き返した瞬間、目の前が暗転した。
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