エルフの子に呼び止められて
よく、眠れたな。
途中で、変な呼び出し?みたいなのがあったがよく眠れたと言えば、眠れたうちに入るだろう。
さて、朝ごはんでも食べるか。
チェックアウトの時間を聞いていなかったな。
でもまだ、朝早いし今からフロントに鍵を返せば問題ないだろう。
さて、そとに出ようとドアを開けたら、知らない人がいた。
いや、人なのか?
耳が尖っている、きっとエルフなのだろう。
背は俺より結構低い、性別は女性。
背中には弓と矢を背負っていてる、きっと冒険者なのだろう。
ファンタジー小説でエルフは、弓ってきな武器を扱うのが得意な種族とされていることが多いとか聞いたことがある。(自分でよんでいない。)
さて、目が合った、気まずいな。
挨拶だけ適当に交わして、ささっと分かれよう。
「おはよう。」
そういって、立ち去ろうとした。
「おはようございます。」
そう言い返してきた。
まぁ、挨拶をしたんだ、挨拶を返してくれるのは普通だな。
じゃ、朝ごはんを食べにギルドの食堂に向かうことにしよう。
そう思って、立ち去ろうとした所に、
「すみません。ちょっといいですか。」
呼び止められた。
俺なんかしたかな?呼び止められた理由がわからない。
「なにか、ようですか。」
「いえちょっと、話がしたくて・・・。」
なんだろう、女の子にこんな風に言われたの初めてな気がする。
そういえば、女性用の宿泊部屋は3階だったはず、なんで2階にいるのだろうか。
まさか、俺に幸せになれる壷でも売りつけるために待ち伏せしていたのだろうか。
ここは少しだけ高い個室だからありえない話でもないような気がする。
俺、そんなにお金持ってないな。
お金がないと、はっきり言っておこう。
「俺、お金あんまり持ってませんよ。」
「いや、そうゆう話じゃなくて・・・。」
そういって、慌てて否定してきた。
お金じゃないとしたら、なんの用だろうか。
ますますわからない。
バッタン。
隣の部屋の男性冒険者が出てきて1階に下りていった。
「取り合えず、鍵受付に返してきていい?
話すにしても、ここじゃあれだから下の食堂辺りでもいい。」
女性とここで話続けるのは問題な気がする。
なので、ただ単に一回に移動するつもりで言った。
ただ、よく考えたらこれ、女性を食事に誘ってるともいえるよな。
「え、はい。」
なんだろう、このエルフらしき子、さっきから慌ててる感じがする。
俺、この子に何かしただろうか。
受付に鍵を返し、一緒に朝ごはんを買って、向かい合わせに座った。
朝ごはんは、パンに白い飲み物あわせて200ゴルなり。
「いただきます。」
さて、ここまで来る途中、会話が無かった。
話があると言ったのは、向こうだが、朝ごはんに誘ったのはこっちだ。
こうゆう場合、どちらから話をすればいいのだろうか。
そんなことを考えていると向こうから話を始めてきた。
「あの、突然呼び止めてごめんなさい。」
あの、一様公衆の場なので、周りの目もある。
「ごめんなさい」と言われると少し抵抗がある。
「別に、それは良いんですけど何のようですか。
そろそろ教えて欲しいんですが。」
「実は、お願いしたいことがあるんです。」
女の子からお願いされた。
なんだろう、お金以外だとすると、思いつかないな。
「俺、大したこと出来ませんよ。」
「いや、そんなことありません。私昨日、あなたを偶々見ていたんです。
だからわかるんです。あなたのすごさを。」
昨日見てた?
昨日、俺がした事と言えばウサギを狩ったことと、買い食いしたことくらいだよな。
そんなにすごいことなのだろうか。
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