町に待った、町探索。

 ギルドから、町の外にでる道しか見てなかったので、暇なうちに、一通り町を見ておくことにした。

 外を、歩いていると馬が引く馬車があったり、エルフのような耳をした人が歩いていたりと、やっぱりここが異世界だと言うことを再確認することができた。

 それと、町を歩いている人は、武器を持っている人が多い。

 夕方だからか、冒険から帰ってきた冒険者が多いのだろうか。

 後一つ町を歩いている人を見ていてきずいたことがある。

 それは、ボッチで歩いている人が少ない。

 おそらく同じパーティなのだろう、仲良く連れ添って歩く冒険者達が目に映る。

 それなのに、俺は一人で歩いている。

 ちょっと切なくなった。


 ま、それは気にしないでおこう。

 せっかく異世界に来たんだ。

 そんな、暗いことを考えるのはやめよう。

 飯だ、飯、買い食いだ。イーエイ。

 果物や、野菜を売っている八百屋的な、店があったので、のぞいてみた。

 色が可笑しいような気がするが、形はリンゴやバナナのような果物や、キュウリや白菜のような野菜がそこには並んでいた。

 とりあえず安くて、その場で食べれそうな赤いバナナのような果物を買った。

 赤いバナナは地球でもあるとか、噂で聞いたが食べたことが無かったので、食べてみたくなったのだ。

 ちなみに一本100ゴル、ギルドの食堂で食べた鶏肉の値段を考えると、そこそこ高価な気がする。

 皮をむいて食べようとしたら、「皮も旨いから食えよ。」と、八百屋のおじさんに言われたので皮ごと食べた。

 うん、なんだろう、皮ごと食べているせいか、地球のバナナより硬い。

 硬くて、すこしネチャネチャしていて、なんかあまずっぱい。

 まぁあれだ、2度目は、食べたくはない味がした。

 ただ、無駄にお腹が起きたので、しばらく何か食べようとは思わなくなってしまった。


 その後は、あっちこっち適当に冷やかして回った。

 武器屋で剣や槍を見たり、服屋でこの世界のオシャレについて調べてみたりした。

 新しい武器は、値段的にしばらく買えそうにないが、予備の服くらいなら頑張れば近日中に買えそうだった。

 俺はウサギ狩り以外のお金を稼ぐ手段を知らないので、一般の冒険者がどのくらい稼げてるのかがわからない。

 しかし、魔法が掛っている武器で、数万ゴルするものが売れているのを見たので、そこそこ稼げる方法があるんだろう。

 まぁ、命が大事なので俺はしばらくウサギ狩りで稼ぐと思うが。


 一通り町を見ているうちに、日が暮れ始めたので、ギルドに、宿を求め戻ることにした。

 

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