不毛地帯編⑦

数ヶ月後、僕らのお店は改装し、パチンコ、スロット合わせて400台近くの新しいお店としてグランドオープンしました。


そこの店長には、僕をこの会社に誘ってくれたあの店長が就任し、

マネージャーはあのプライドの高いマネージャー。

主任はあの、言葉の順序がおかしい主任、

そして僕は、リーダーとして就任しました。

まさに豪華キャストが勢揃い!


オープンしてから朝から晩までずーーーっと働く、過酷な勤務でしたが、

数ヶ月後、その店は地域ナンバーワンのお店に踊り出ました!

大手の店からも偵察が来るほど。

素晴らしいお店になりました。


・・・・そこから月日はまた流れ。


まず、マネージャーが退職し、

主任が退職し、

店長が違う店に転勤になり、


今でもその店に残っているのは僕だけ。

みんなは、僕の事を、

その店で一番偉い人。

と、言います。


偉くなんかなってないです。

全然。


一番上にはいつも、お客様がいて、

その下には、最前線で働くバイトがいて、

その下に社員がいて、

その下に役職者がいて、

その下に、僕。


一番下っ端だと思っています。

一番責任のある人間は、一番下っ端です。

偉くなんか、なんともないです。


この店もオープンして今年で九年目を迎えます。

色々ありましたが、いつの日もホールを走りまわっております。


初心忘れるべからず。


ふんぞり返ってると、ひっくり返って頭を打ちます。


今の地位はお店で最も責任のある地位。


もう二度と、お店を瓦礫にはしたくない。

ここは勤めて七軒目のお店。


パチンコ店員歴、22年。

去っていった者もいれば、残った者もいる。

お笑いの世界もそう。


どこの世界も生き残り。

でも、お客様がすべてです!


最後まで読んで下さり、ありがとうございました。


そして、店長、この会社に誘ってくださり、本当にありがとうございました。


この先の物語は、これから作ります!

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