第4話

 適当に選んだホテルの部屋。チープな淡いピンクのシーツ。少し恥ずかしげに横たわる彼は美しかった。部屋に着くまで一言も交わさず、ただ、手を握っていた。

「映さんって名前呼んでも良いのかな?」

「いいよ。冬至君。」

くんはやめてくれると助かる。」

「了解。ね、冬至、早く温めて。」

 誘われるまま、彼のの鎖骨に軽く歯を立てた。華奢な身体は抱き締めただけで折れそうだった。鼻の頭で首から顎をなぞり、キスをする。

「んっ、…ふぅんっ。」

 薄い唇を食みながら、僅かに主張する2つの突起を指で弾き、今度は口でなぶる。彼の乳首を噛んでは、やさしく舐め、そして強く吸う。もう片方も爪を立てて、ねじる。

「あっ、あっっ…んっ……ぃ、ち、いゃ、あ、あっっ。ち、ちくっ乳首っ、ばっか、り、弄らぁないで。」

 女の肌とも違う柔らかで滑らかな肌をまさぐりながら、下肢の確かな男の証を握る。足を閉じないように身体を割り込ませる。既に先走りの蜜が垂れていた。

「遊び人って言う割にキレイな色してる。敏感なんだ。もう溢れてる。」

 先端を指でなぞる。彼の身体がビクっと跳ねた。

「指、入れても平気?」

「う、うん、平気だよ。早く。」

キスをしながら、指をこれから繋がる入口へと滑らす。

「もっと乱暴にしても良いんだよ。」

「やさしくさせてよ。やさしく抱きたい。」

彼はちょっと困ったように笑った。

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