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以前臨床心理学の専門書を読んだことがあるのですが、その際にいじめを行う加害者の特徴として、「相手に対する強い劣等感や嫉妬」「誰かに認められたいという自己愛の暴走」などが要因となると書かれていました。今まではただの加害者として描かれていた千里ですが、冷静に考えてみるとこれらの要素が多く当てはまっているので驚きました。
いじめ問題は何かと被害者側が注目されることが多いですが、実は加害者側の心理に問題がある……そんな気がします。千里のようなケースでは当たり障りのない言葉で接するのではなく、心から親身になって彼女と接することが、一番の問題解決につながるのではないかと私は思います。ならびに色々と考えさせることが多く、そして奥深い作品だなと改めて思いました。
(堅苦しい内容かつ長文、失礼致しました)
作者からの返信
ありがとうございますm(_ _)m
心理学とか精神医学の専門家でない私が、このような小説を書いて、その分野に造詣の深い方がお読みになったときに、どう思われるのかなというのは、少し気にしておりました。
千里がなぜ、攻撃的、挑発的な態度を取るのか、そのバックグラウンドを考えることによって、完全な悪者にはしたくないなと思いました。
ですので、千里の気持ちを理解するために、千里に感情移入をしようと努めました。
余談ですが、この小説に千里と影浦と、二人の精神医学的に病的な登場人物がいて、かたや影浦には、成績では凡庸ながら風岡によって良好な関係を築けたのに対し(良い事例)、かたや千里には、天才の優梨たちをもってしても良好な関係を築けなかった(悪い事例)という、第一章と第二章とが対になっているという構成は意識しておりました。
ライバル視=憧れということですね
良い方へ進めばお互い切磋琢磨できるのに千里は少しねじけてしまったのが残念ですね
作者からの返信
ありがとうございます!
敵対視するのは憧れの裏返しなのです。
育った環境が、千里をこのようにさせてしまったのでしょう……☆