第7話新しい命と共に

「朱莉」のお腹に、新しい命が宿った。

「朱莉」は仕事を辞めた。

「光記」の収入だけで十分だった。

でも、それだけではなかった。

「朱莉」は、新しい事業を始めたかった。

「光記」は、サポートすることにした。


「朱莉」の新しい事業。

花嫁の為の「マリッジスクール」。

妊婦の為の「マタニティスクール」。

乳児の為の「ベビースクール」。

幼児の為の「キッズスクール」。


頼れる人(両親・親戚)が、いない人の為の施設。

結婚・出産・育児などの情報を教える施設。

女性の不安を取り除く施設。

「光記」に出会う前に、家族を失った「朱莉」が、ずっと考えていた。

「朱莉」自身が欲しかったものを形にした。

女性を守る、女性の為の施設。


施設の物件探しを「光記」が「イチさん」に頼んでくれた。

申し分のない物件がすぐに見つかった。

まずは「マタニティスクール」を開校した。

自分も生徒となり、知識を身に着けることにした。

講師は、「朱莉」の勤めていた病院から、紹介してもらった。

スタッフは、出産5年以内の経験者を募った。

スタッフの為に、託児所を併設した。


「マタニティスクール」は、すぐに、軌道に乗った。

妊婦の為の生活、体操、出産準備・・・いろいろ教えた。

すぐに「ベビースクール」も開校した。

「ベビースクール」は、2コースに分けた。

家族同伴の宿泊タイプの新生児コース。

そして、母子同伴の乳児コース。


「ベビースクール」が軌道に乗ると「キッズスクール」。

「キッズスクール」は、4コースに分けた。

1歳、2~3歳、4~5歳、6歳。

「キッズスクール」は、すべて英語にした。

バックミュージック、絵本、おもちゃ・・・。

1歳から、体・生き物・身の回りの物など、英語と日本語で教えた。

2歳からは、歌や体操を取り入れ、色々な国の言葉を教えた。

3歳から、楽器やボールなどを追加した。

4歳からは、一人一人に合ったものを中心にし、読み書きを教えた。

5歳からは、文章の書き方・計算の方法を追加した。

6歳からは、華道・茶道・舞踊・武道などを取り入れた。

5~6歳は、畑の仕事・家の手伝い等を取り入れた。

3~4歳は、収穫の手伝いを取り入れた。

「ベビースクール」は、週に一回ボランティアスタッフを要請した。

入校している児童の親に限り、順番で来てもらった。

学校の事、子供たちの事をきちんと把握してもらいたかった。


これらと同時に「マリッジスクール」も開校した。

いくつかの結婚式場と提携した。

料理教室・マナー教室・華道・茶道・書道・・・。

生活に役立つ、政治・経済・医療・福祉・・・。

自身を磨く、体操・マッサージ・エステ・ジム・・・。

結婚生活に役立つ事を、カルチャースクールの様に教えた。


「スクール」は、誰でも入会できた。

お金が無くても、スタッフ兼生徒として。

スタッフには、無償で宿舎を用意した。

「朱莉」の活躍は、目覚ましいものがあった。

「光記」は「朱莉」の体が心配だった。

「朱莉」は、医学の知識もあるので、大丈夫だと笑った。

「光記」の心配は、取り越し苦労だった。

「朱莉」は、本当にパワフルだった。


「朱莉」の教育熱心は、母親譲りだと思われた。

「光記」のサポートもあり、「朱莉」の事業は、拡大した。

二人に、双子の女の子が生まれた。

「有華」「百華」と、名付けた。

二人は、賢く・明るく・元気に育っていった。


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