第2話 財産を売って「1万円」を稼ごう 解説つき

【まとめ】庶民だから財産がない


 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


庶民のケンタは考える。


バイトじゃなくて金を稼ぐには、どうしようか?

「1万円」だけでいい。


モノを売るのはどうだろう?(※1)

自分の家には漫画やゲームソフトがある。

年末の処分として売ってしまえばどうだろうか。

来年から受験生だし。などと言い訳しつつ、売る方向で整理してみる。


漫画は新旧合わせて100冊以上あった。

ゲームソフトは意外と少なく7本。しかも最新作は買っていない。



これでは「1万円」に届かないかな、と少し憂鬱になるケンタ。


以前、ケンタは中古書店に漫画を売ったことがある。

しかし査定額は1冊20円もいけば御の字。7割は査定額ゼロ円。


ゲームソフトも同様に1000円も行けば御の字。100円ということも少なくない。


ざっと算定すると漫画で400円、ゲームソフトで3000円いかない程度か。


悪くないが、良くもない。

何より、身を切ることは1回しかできないのに、目標額にはとどかない。



今持っているモノを売る、という方向性はダメだな。

俺、庶民だから財産がないんだ。(※2)


庶民のケンタは賢くなったが、哀しみを覚えた。


別の方向性で考えなければらない。


 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


※1)モノを売って稼ぐ。安く買って高く売る。商売の基本です。

   どうやって安く買うか。どうやって高く売るか。

   そこに商売の面白さと厳しさがあるのです。   


※2)事業を始めるときは、自分の「強み」を探さなければいけません。

   同時に、自分の「弱み」も冷静に認める必要があります。

   事業を考えるときは、これに「機会」と「脅威」の4つの軸で考えます。

   ビジネスの世界では、強み、弱み、機会、脅威の4つの英語頭文字をとって

   「SWOT(スウォット)分析」といいます。

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