第31話「パ-ティ・パ-ティ・バン・バン(前編)」
『此方、東京湾です!アメリカ合衆国・
「日本政府の対応ですが、[今回の事は誠に遺憾]であると抗議を上げると同時に占拠している集団へ即時無条件投降を求めています」
『各国の反応ですが、何れも求めが有れば必要な対策や方法を提案したいとの事です!』
「世界一位の付焼氏をティーパーティに招待したいという事について、政府は沈黙を守っています…」
これ等の内容は
「じゃ、
『イイエ、
「
***
此処は東京湾、何時もなら多数の船舶が移動を繰り返すが、今日は移動しているのは自衛隊のイージス艦と米海軍の艦艇のみである。だが、マスコミは空に海に近寄ろうと何時の時代も変わらない
だが、ある新聞社の高速漁船が封鎖を抜けて空母に寄ろうとした時だった!ドゴォンと水柱が立ち高速漁船は海の藻屑と成った。まあ、230年前に
話は逸れたが、空に、
一方、空母甲板で彼は青空にギラギラと照りつける太陽を琥珀色の瞳で見ると眩しそうに左手を上げ、周りには屈強で有りながら虚ろな瞳で彼を見つめる海軍兵士達が列を造り出迎えた、彼の前に居るのは艦長らしき男だ
「キョウは、ティーパーティにキテクダサリり、アリガトウギザいます。
『ご招待感謝します、僕を招待してくださったマダムはドチラニ?』
「マダムなカンキョウでウェイトシテオリマス」
虚ろな瞳に呂律の回らない声で艦橋を指差した
やがて彼は、艦橋に着くと其処には大きな机の上に白いシーツが引かれクッキーからチョコレートやケーキの
「今日はようこそ、我がパーティへ、中々お口に合わない原色の菓子だけですがお食べに成って下さい」
『其れでは戴きますね、このケーキ凄いですね七色とか躰に悪そうです、実に
彼が一口を入れると少女も同じ様にケーキをベールの中に入れた
『以外でした、
「まあ、そうですね
『で、御用件をお聞きしましょうか、お嬢さん』
「率直に言いましょう、
『ほう、もし手を引いた場合に僕が得られるものは?』
彼はフォークでブスリと差し少女の方へ向ける
「東京、イヤ日本の
『もし、断ったら?』
「我が艦の持てる力を使い、日本中をこうします!」
その人物女が手を振ると、彼との間の壁が穴を空けボロボロに成りテーブルの上のケーキやクッキーが粉々に成りチョコビーンズが宙を舞った。彼は銃弾でボロボロに成った壁を見つめ、先端が無く成ったフォークをクルクルと廻しながらその人物の方へ向かいこう答えた。
***
場所は、変わって此処は京都の川沿いの喫茶店で
『流石、日本の古都だけ有って美しいな!所で本能寺とやらはドコだ!一度行ってみたいな』
「ブラウさん、どうして君は本能寺に興味が有るの?」
『其れはだな!織田信長という女武将が天下統一前に死んだところだろう?何でも其れを妬んだ明比光秀という女武将が火を放ったと』
「まって、ブラウさん!織田信長は男だよ!」
『え、そうなのか!兄貴が良く見せてくれたゲームという奴では女武将だったぞ!碓か30万円注ぎ込んでも欲しいキャラが出ないからって運営をハッキングしてデータぶっこ抜いて居たぞ』
「お兄さん…其れは違うゲームだよ…」
『もしかしたら、将来お義兄さんになるかもしれないな!お、来たぞ』
着物姿の女性ウェイターが抹茶ぜんざいを運んできた、淹れたてのお茶に自家製餡と白玉と桜の花びらが浮いている彼等が其々口に運ぶと
「『美味しいーー』」
其れもそのはず
『はーい、マサ君、アーンして!』
「はい、アーン」
「次は僕が入れるよー」
『此れを、
悪い笑みを浮かべている、此方のほのぼの
***
『だが、断るそして、死ぬがよい!』
彼が言葉を返すと同時にその人物の額にフォークの持ち手が刺さり椅子に座った侭仰け反った、彼は急ぎその人物の元へ向かいベールを取り顔を見ると薄い青色の髪の少女の顔が有った。彼は知らないが其れは[ヤンキーラビット]の双子の
「私が此処に来るとでも思ったのですか?死ぬのは貴方の方です、
『其れを同じ言葉を返しますよ、我が
其処には銀髪にオールバックに燕尾服を着、右目にモノクルを付けた人物が立っていた
「なっ!貴様は一体!」
『私こそ、
彼が言いかけた時に
『ああ、時刻通りですが…めっちゃ怒っておりません?奈々様?』
新鋭核融合炉空母[バラック・オバマ]の側面は大きく穴が空き周囲は熱で熱せられた様に紅くなっており、すぐ傍の海の上には一人の
「ブラウから送られて来た写真を見たら
「お母さん、仕方がないのです。約束は守らないと行けません、では私は予定通り行ってきますねー」
「今の私は、イライラしているから人間だろうと何だろうと
近くのヘリに海の上を飛ぶかの様に走りながら呟きながら一撃をくらわせるとヘリは真っ二つに成りながら灰に成って消え、
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