第17話「ガールズ・イン・ボーイルーム」

 部屋の外に居る一人ナナ一匹メイド猫が壁に背を付け少しだけ空いた扉からの声を聞いている


「ブラウちゃん、よく見える様に開いてね」


「分かった、こうか?初めてなんで良くわからないのだが」


「そうそう、初めてなんて思えないね!シャープのボディが美しい」


「ありがとう、次はどうする?」


「ここ触っていいかな?ありがとう、触るよーツルツルで滑らかだ素晴らしい」


「そうだろ、毎日手入れをしているんだぞ、其れくらい当然だな!」


「其処のジェルをとって塗ってくれると嬉しいな」


ぺチャぺチャと何かに塗る音がし、少女ブラウが少し興奮した声で


「塗ったぞ、かなり綺麗に塗ったぞ」


「じゃあ、たたせて見ようか?」


「分かった、初めての経験だがやってみよう」


少女と一匹は手でシグナルを互いに送るとが扉を空け突入し


「何をしている!」


「マスター、其れはマズイですよ国際問題に成ります!」


 部屋に飛び込みながら止めに入ったが、其処にはギラギラと照明の光を受け蒼く長い刃が天井ギリギリまで起った刀と送られてくるデータを見ている主人かれが居た。


その様子をポカンと見て居る一人なな一匹メタネコ、其々の肩に王女ブラウが後ろから寄って来た


「ねぇ?二人共、何を思ったのかしら?私は、彼に自分のメンタル・ギア●●●●●●を見てもらっているだけなのよ。もしかして、私がそんなに尻軽女ビッチに見えたのかしら?彼は人に興味を持たない賢者ワイズマン、だって私の裸を見ても何も興味を抱かず私の持っているメンタル・ギアのみに興味を持ったわ。そして、呼ばれたから此処に居るのよ」


「でも…」


「その格好で言われても説得力が無いニャ」


「ぐっ…」


 ブラウの格好は淡い水色のベビードールを着た格好で有り隠された所以外の白くてミズミズしく白い肌と胸の二つの丘の視覚的インパクトは普通●●の男なら野獣ビーストに成っていても可笑しくない


「で何をしているのだ?」


「メタネコに奈々さんも来たね!此れは彼女ブラウのメンタル・ギア・スーツの拡張リモデリングをしていた所なんだよ!」


拡張リモデリング?メンタル・ギアに可能なのか?」


内装メンタルは精神に直結するからやらない、外装ペルソナなら少し弄る事が可能なんだよ。最初ね、ブラウさんの蒼い色のメンタル・ギアを見て刀で色が付いているのは珍しくて興味●●深いと思った。だけど、何より1mという圧倒的な長さの刀という点が圧倒的に異常なんだよね、まるで本来なら別な武器で有るけどバグで刀に成った様にね●●●●●●●●

 其処で、彼女に外装ペルソナ一次的に麻痺する●●●●●●●●と言って渡した普通のジェルを塗るという行為をして貰って思い込みで●●●●●外装を麻痺させてその間に解析したんだ!

 その結果、ブラウさんの外装ペルソナに入っていたバグは思い込みで刀と銃が最強という●●●●●●●●●●一般的な常識が積み重なって変質した良性な癌の様な物だったんだ!人間の場合は問題は無いけどメンタル・ギアの場合は性能を劣化させる。それで、対応する拡張子リモデリングパーツを入れて外装ペルソナのバグを解消することに成功した。ブラウさん、メンタル・ギアを収納して再度展開してみて」


「分かった、やってみる」


 1m弱有った蒼刀のメンタル・ギアが消えやがて、蒼く輝く三叉槍トリアイナが現れた。ブラウが其を手に取ると蒼き風が吹きアクアブルー蒼きドナウ色の髪に碧眼のツリ目の美少女が其れを持つ姿はまるで三叉槍トリアイナを持ったローレライで有った。少年かれはそんな事に興味を持たずメンタル・ギアを見ると


「名前は[ 喧騒く海神の槍さんざめくポセイドン]かな?名前の通り本気で使えば多分だろうけど万物を破壊し嵐や津波・地震を引き起こし山や大地を引き裂く事も可能に成る。だけど、反動フィードバックも半端なく来るからね使用時は程ほどに使うように努力しよう明日、観葉植物プランテーション部の遺物の刈が有るから試しに使ってみると良いよ」


「何か、突っかかって居たものが取れた様な感触…此れはお礼です」


 ブラウは少年かれの唇にキスをし最後に三叉槍トリアイナにキスをして収納したが、横に居た少女ナナと一匹は人差指を向けながら


「「な、なんて事してんのよ!」」


「此れは良くある、欧米的なお礼のキスでして…」


「「嘘だ!!ニャ」」


「あら、バレました?でも得られた結果に対価は支払わないとですわね…」


 悲鳴に近い抗議の声を上げている二人にブラウはしたり顔で言った。


***


「全く、今度は二人に増えた…」


「此れがマスターのごうだニャ」


 風呂上がりでタオル一枚の少年かれと猫耳のメイド少女が互いに抱きつき合いながら寝ているブラウと奈々を見て言う。どうやら、一旦各自の部屋に戻った後こっそり少年かれの部屋に戻りベッドに入っていた様だ。因みに部屋のかれは、寝る前にブラウから得られたデータを横展開リンクする為に兄と共同で仕事をしていたら何時の間にかパソコンの前で寝てしまっていた様だ。


「やはり、パソコンの前で寝ると躰が痛いね…」


「お任せ下さいな、只今マッサージ致しますニャ」


「イヤ良いよ、メタネコ777のマッサージは抹殺慈痛みを感じず死ねだからね、何時ものを使う」


 ショボンとしているメタネコを置いたまま、少年かれは腕にコネクタを付け、その先にあるパソコンを触りながら


「有機ナノエレクトロン、最適な状態に躰を可変指示…最適な状態に更新60%、80%、90%、100%、クッ、やはりキツいものだな」


身体中の関節や躰をバキバキいわせながら少年は立っている。そして


「脈拍、体温、その他バイタル異常無し、メンタル・ギア異常無し、オールグリーン」


 何事も無い様に言っているが此れを普通の慣れていない人間がヤルと痛みでショック死する可能性が有る代物で有る。医療的にも此れはまだ確立されていないが、その様に確立されていない医療分野の汎用メンタルギアの第一人者でも有る彼は自分の躰を使って確立するという極めて自己犠牲的ノブレス・オブリージュな行為を行いデータを取っている。


 其れが、パソコンの前で仕事をしていて躰の調子が悪くなった自堕落的ルシフェストな行為に寄るものだとしても未来に置いてより良い結果を生むためには自然的な必要な行為ナチュラルネセサリーアクトだったと思っているのが彼が賢者ワイズマンと言われる所以で有る。決して、豊満な躰ナイス・ボディの女性を見ても欲情しない事や人に興味が無い事で賢者ワイズマンとは言われていない事を補足しておく。そして、少年かれは展開した刀の柄を持ち置いて有った林檎を宙に投げると林檎は包丁で綺麗に一周しながら切った様に皮の帯を作って剥かれた林檎が少年かれの手に入り、彼は齧り皿に置くと


「後は、何時もの様に彼女達を起こして置いてくれ、メタネコ777。変な汗をかいたからもう一度シャワー浴びてくる」


シャワー室の方へ向かって行った。少女達はというと


「まだ、其処はまだだめよ、もっとお互いを知ってから…」


「でも、どうしても望まれるというのならば…」


 互いに夢の中で誰かと何かをしているが、其れが誰かは不明だ。因みに、この寝言はメタネコ777によって映像と共に録音され、朝食後に此れを奪う為、二人が同盟を結び昨晩からのギスギスした関係が修復される青写真ロードマップに成るのはもう暫くしてからである。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る