第二章:賢者と羅針盤王子
第15話「転校生」
中庭で二人の少女が刀を交えている、一人は茶色の髪に赤茶色の瞳のクリッとした目に両刃の刀を持ちもう片方は
「やはり、貴女はそういう女だな!そう上手く行くとでも思ったか?」
「あら、
互いに
***
ロッカーに歩を進める其処には無残にも焼け焦げた自分と同級生達の上履きを発見し周りを見て居るとスプリンクラーから出た水が一箇所に集まり始めやがて
「何だったんだ?今のは?」
独り言を呟くが、消し炭に成った上靴以外誰も居ない昇降口の中に声が広がっただけだった。火災報知機が成る二分前、此処は校長室の中で白髪交じりの老人と一人の少女と話をしている
「貴女の様な美しく素晴らしい方が本校に転入していただけるとは、生徒達もますます励みに成るでしょう」
「イエイエ、私自身も素晴らしい環境の中で優れた人間に出会える事を何より楽しみにして居ります」
ドンっと鈍い音がし火災報知機が成ると老人は少女に此処に居る様に言うと外に出て行き少女は目を瞑りながら
「ふふ、貴女が噂の奈々さんね!では、此れはどうかしら…一刀両断とは流石ですね」
何かの光景を見ている様に髪の色と同じ1m程の長くて蒼い刀を撫でながら呟いた。
***
さて、此処は2年生の教室の中では男子生徒達が集まり話をしている
「転校生が来るんだって」
「マジー」
「マジマジ、男?女?」
「女らしいよ、しかもスゲー美人らしいって噂」
ガラッと扉が開き教師が入りながら席に座る様に注意をすると全員が席へ座りコホント咳をし息を整える
「今日は、皆さんに転入生を紹介します、ブラウさんお入りに成って下さい」
スっと扉が開き其処に現れたのは
少女はそんな周囲の視線に臆する事無く教卓に立つと自己紹介を始めた
「私は、
付け足す様に教師は
「ブラウさんは、エウロパ
キラッと眼鏡を抑えながら注意をしている。つまり、どいういうことか?
「其れでは、ブラウさんは匡央君の横の空いている席に座って貰おうかしら?」
其れでは此処で、前日までの席の配置を230年前に流行った家をリフォームする番組的に説明しよう
[
[空き] [
何という事でしょう!今までは左側に男が居ましたが
「ブラウさんには、此れからオリエーテーションをして戴き校内をよく理解して貰いたいと思っています。同じ女性として
ジト目で
***
そして、最初の刃を交える直前に戻る。
「何をするよの!?」
「イヤー、貴女の実力が測りたくてヤって見たんですよ。素晴らしい!今日の回避能力も素晴らしいし、一太刀も素晴らしい物でした…」
「やっぱり、貴女が犯人だったのね!雰囲気が合っている気がしたのよ!」
「取り敢えず、貴女を
蒼い刀が光らせ
カキン、カキンと刃がぶつかり合う音がし時に巨大な炎の渦と巨大な水の渦が生まれ互いにぶつかり打ち消し合い合い殴る蹴るといった暴力的な事も勿論しており制服はボロボロ髪の毛もボサボサに成って居る。
因みに、此れの余波は校舎の窓ガラスが割れたり屋根が燃えたりしており教師人が3人ほど何事かと見に来て二人の争いを止めようとしたが水と炎の渦が衝突した際の爆発に巻き込まれ何処かに飛んでいってしまった。其れを見ていた生徒達はただ、殺気と威力にカタカタと震えながら
「フツーの授業させてーな」
「おかちゃーん、死になたくなーい」
「丹精込めて育てた、中庭が焼き畑に…ウチも焼かれて大地に返るんだ…」
部屋の隅に居り、元凶の二人は中庭で凶暴な笑みを浮かびながら
「次で決めるわ」
「私も決めるわ」
刀を其々のスタイルで構え斬りかかったその瞬間、チュドーンバキバキと大地を震わせる様な音がし校舎の窓ガラスがピキピキと音を立て日々が入り中庭付近には大きな土煙が発生した。
生徒達が恐る恐る窓際に行くと其処には大きなクレータで出来、中では二人の少女が倒れ
三人の会話は
「中々、危なかったわね!でも二人が上を見てなかったお陰で会心の一撃を撃てたわ」
「その一撃の合間に二人の刀の間を縫いながら鳩尾に一撃を入れるのは流石に三倍速でも辛かった、
「会長は其の儘、結果を見たかったみたいだな…どちらが生き残るかを…そんな奴は、何時か殺す…」
こんな感じで有った。
やがて、
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