第13話「悲報・報告・告別」
此処は朝早くから、東京メンタル・ギア・スーツ・スクールの理事達が集まる円卓の部屋、何時もなら13人の理事達が居るが今日は何時もに比べて人が多い、それもそのはず理事でない者たちも居るからだ。彼等はデータを出しながら理事達に報告する
「最初に、運ばれた生徒達4人は亡くなりました。全員が強力な毒を飲んでいた事が原因です。手書きの遺書が全員分残っていましたが警察により調査中です」
「彼等は
「同じく、生徒会室での女性生徒がヘビに噛まれたのと同種のヘビや
其れを聞いていた理事の一人が報告を途中で遮り
「つまり、君達は我々に何を言いたいのだ」
彼等は無表情で少し呆れた声で
「話は最後まで聞いて貰いたい物ですが本件を我々、文科省は重く見ており現在考えて居りますのは理事会の凍結と本校の運営を文科省の直轄にしようとしているそうです…」
「そんな馬鹿な話があるか!!其れでは本校への教育の自由な校風が融通が効かない文科省の役人に侵害されるのは目に見えているぞ!!」
ドンと机を叩くと彼等は無表情で
「だ・か・ら・話しは最後まで訊けと! 言ってるだろうが!!生徒会は既に此れを条件付きで了承しています。条件としては1・変わらない教育と校風を維持できる人材を理事に当てること2・天下りや無能に左遷等での配置は無し、3・メンタル・ギア・スーツに理解が有り多少の融通が効く人物が成る事の以上三点を承認してもらえば了承するそうです。」
ヘナへなと理事の一人は椅子に座りながら
「生徒会が条件付きでも、認めただと…」
呟いた、彼等からしてみれば世界一位の
一方、条件を投げ返された文科省上層部は内側で大騒ぎをしている。当初の計画だと高校を直轄において適当な天下り要員を入れながら、自由過ぎる校風を改めメンタル・ギアの卵達を自分達の都合の良い人材にし各省に融通出来れば文科省の地位が他省庁に比べ上昇すると考えて居たが、この3条件で完璧に崩れた。しかも、生徒会の公式HPやSNSに張られ既にこの条件は世界に知られている為にその様な条件を知らなかったでは済まされない状態に成って居る。
だが、一番は此れが
***
同じく朝、生徒会室で生徒会室で先日まで銀髪のロングヘアを切りショートヘアにした美少女が生き生きとした蒼瞳でディスプレイの前で様々なSNSや掲示板を見て居る。そんな彼女が見ているのは、世界中がセキュリティの高さから愛用している
「ふふ、すごいわ生徒会イヤ会長のSNSのアカウント爆発的にフォロワー増えているわ!バチカンの教皇さんよりフォロワー多いってどういう事よ!そして、元からだけど日本・米国・ロシア・英国・フランス・
PS、この情報は拡散しても構わないと…」
書かれた内容を呟きながら思案していると
「会長どうします、こんなダイレクトメールが来ていますけど?」
メッセージを
「任せた!どうでも良い事だし、あの条件だって生徒達からの意見を集約した物を私の名前で出しただけだし。生徒をちゃんと
雪子書記に言うと書記は
そして、各国のメンタル・ギア校の
***
夕方、多数の人達が集まっている彼等の服は何れも白と黒の喪服だ、多数の花々が壇に飾られ中央にはモノクロの写真には笑顔の4人の男女の写真が映っている此処は東京都内の告別式会場で有る。
周りには多数の報道・新聞社が詰めており学校関係者に躊躇なく質問をしている中で前後を護衛車両で囲まれた大きなリムジンが停まったと思いきや多数のサングラスを掛けたSP達が出て辺りを確保した後に二人の男女が現れ、その二人を見ると報道新聞社が集まり始め写真を撮りながら質問を投げかける
「今回の事件について生徒会の長としての責任は感じていますか?」
「理事会が凍結された事について、意見を!奈々副会長!」
「大麻畑を見つけたのがお二人と噂が有りますが真偽の程は!!」
「
そんな彼等だが
「奈々さん、責任ね…引き継いで2週間というのに責任を感じる事って一般的に有るの良く分からないだけど?寧ろ、前の生徒会が
「まぁ、確かに政治でも大臣が変わった次の日に問題が出たら皆、前任者の責任に良くテレビでは同じ事言っているな!例えば[前任者ガー][秘書ガー][ジミンガー]と分かりやすい敵を作って言ってるな」
「理事会って無くても良いよね?そういえば、大麻畑はどうなるんだっけ?」
「そうだな、いっそ
「奈々さんは次の世界大会での目標は?」
「世界一位に勝つことだな!」
「だけど今回は皆、頑張ってくれると思うよ。だから皆と遊べると良いな!」
「遊んで良いけど、壊すなよ!情報によればお前のせいで春の高校生メンタル・ギア大会が中止に成る予定だ!理由は各校のメンタル・ギア使用者の調整が上手く行っていないらしい。昨年の夏大会でお前と戦った多数の各校の主力生徒が精神に
「でも、奈々さんは私と戦っても壊れないしメンタル・バイタルも正常だよね?」
「そりゃ、私は世界三位だしお前の事なんて怖く無いからな!何時の時代も
二人の会話は次の日のメディアの記事をぶち抜いた、見出しは[無責任社会の付けが若者にも!?]、[無邪気な会長と無情な副会長]、[世界一位は
***
次の日其れをニュースで見ながら
「兄貴の台本通りやったけど…
「貴方は魔王役が向いてるわ。そして、私が無情な人間扱いされてる…想定の範囲内よ!まあ、貴方と一緒に居ると色々な有象無象が寄ってくるからコノくらい無情感有った方が良いかも知れないわ貴方のお兄さんに感謝するわ」
会話をした後に少女は一晩作って寝かせた肉ジャガを
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます