第5話「会長と副会長の日常」
其れは、練習場での決闘騒ぎの前に少し遡る事1時間前の生徒会室。此処は、多数の生徒からの陳情や部活動の予算を承認する部屋でも有り、同時に此処に所属する生徒は常に高校の顔として模範的な人物である事を求められる。
「会長、朝から何を造っているかと思いきやこんなの造って居たのですねー」
「会長此れは、一体なんですかい?」
「フフフ、此れは
二人の男子生徒と一人の女子生徒が機械の前で話をしている、スイッチを入れられた装置の両側には小型の集音器の様な物が有り。その間には、バインダーの様な物に挟まれた
「さて、早口を言ってみるか、隣の客は良く柿喰う客だ」
「会長此れは一体…」
「まさか、此れは…」
「流石、書記の
ガタンと音がして全員其方を振り返ると、副会長室の扉の間から赤茶色の瞳が覗き扉が開くと幽鬼の様に疲れた顔の
「会長ッツ!!貴方はもっとやるべき事があるんじゃないんですねかね?此処にまだ、未承認の書類が山ほど有るんです!いっそ、ハンコを押してくれる、機械でも造ってくれれば済むんですけどね…」
大量の
「今日は、副会長、エライ、不機嫌でしたけど、会長何かやらかしたんでしょうか、同棲していてもしかして夜のイト…」
「聞こえているわよ銭ゲバ
怒りの声と同時に会計担当彼の鼻に少女の傍に置かれて有った三角系の置物が当たりメシっと音がし会計の鼻が付け足され三角系のピノキオの様に伸びた。雪子書記は倒れてる会計の彼をゲシゲシ蹴りながら
「相変わず金の扱いはしっかりしてるのに下品な発言がたまに傷ですね、その内に股間の金の玉を副会長に切られじゃないかな?」
罵った後、会長の少年の方を見ながらキラキラした顔で
「有難う御座います、会長!此れで次回からの書記の仕事が楽に成ります、お礼にこの頃、女子の間で人気のスイーツショップをお教えしちゃいます、取り敢えず、此れだけ買えば副会長もご機嫌良くなります?データお送りしますね!」
「分かった、有難う、さっそく行ってくるね!!楽しみにしていて」
笑顔で生徒会室から出て行った。少女は少年の姿が見えなく成ると
「此方、[ライター]、保護対象がケーキショップに向かった、繰り返す保護対象がケーキショップに向かった」
リングからフォログラムで<OK>と表示され、何時の間にか書記の彼女に蹴られていた会計の男は細目の眼鏡をクイッと上げながら立ち
「まぁ寧ろ、保護する事で周りが保護されるという訳ですが…。取り敢えず、先程の副会長の機嫌が悪い事に付いて答え合わせをしようか[ライター]?副会長は会長と何か有ったのか、其れ共女性特有の…」
ペラペラ話して居たが書記の少女の腕が腹に食い込み床に白目を向いて倒れた。少女のパチパチと電気を発生させるスタンガン型メンタルギアを右手に持ち、会計の男を豚を見るような眼で見ながら
「全く、[マネー]貴方は、馬鹿ね!彼女は彼と一緒に寝たけど何も無かったと報告が上がって来ているわ!どうして、彼女が不機嫌かって、先輩の為だけに彼氏が機械を造って上げたら誰だって嫉妬するわよね…彼女に取っては怒りの感情なのかな?」
疑問符を残し何処の組織かは不明だが[ライター]とコードネームを持つ少女は紅茶を淹れる為に簡易的な台所に向かっていった。
***
本部は警視庁公安部の建物地下の対策室に有り、其処では衛星や様々な現地の情報を下に指示を飛ばしている、本部の中では
「保護対象、以降ターゲットMと命名しますが、現地エージェントの話しだとMはケーキ店へ進撃中、
「で、Mは何故、通常と異なる事をしているこの時間だと生徒会室に居る時間では?」
「[ライター]の情報だと[タブルエッジ]の為にケーキを買いに行ったとの事です」
「何故、[ライター]は止めなかった!こういう時の為の彼女じゃないのか?」
「[ライター]の情報によると円満な解決を測り尚かつとMの[タブルエッジ]への興味度合いを測る為との事」
「Mの体温とバイタル指数からは[タブルエッジ]への興味具合は分かりませんが、この行動からかなりの好意を寄せている事が分かります」
「ターゲットM、ケーキ店へ入店します」
映像が変わり店内の監視カメラが展開された
***
少年は悩んでいる、何を買うべきか、其処で少年は店の店員に何を買うべきか質問をすると店員はビクッと跳ね上がり汗を掛きながら少年にお奨めのケーキの種類を教えた。
少年は、それ等のケーキを指差し次いでに、店頭に並んでいるクッキーを指すと店員は慌てながら指された商品を確認し集めて袋に詰め少年は
何故、店員は此処まで緊張していたのか?それを説明しよう、店内の厨房は謎の覆面の3集団により互いに銃を向け合い一触即発の状態で占領されて居る。
彼等は異なる3つの国家に其々所属する部隊の人間で彼等は厨房の職人に銃を向け人質に取って居る。尚、厨房の監視カメラはすり替えられ三人の職人が仕事をしていう風景に成って居る為、外部からは分かる事は無い。
表の店員には少年が何を注文し、何を言ったのかを録音するように命じ。そうしないと店内がトマト祭りの後の様に3人の成人男性分の
ガランとして厨房の中で4人の
「「「「一体何だったんだ」」」」
ハモった声が厨房に広がったが誰も答える物は居なかったがオーブンの中からパンの焦げた匂いがし、この間の時間が真実だった事を4人に告げた。
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