第38話「魔王と花嫁:第二章(重力の大地)」

 此処は防衛省の地下深く、アジア中から電気という文明の利器が無く成った中で暗い部屋の中でディスプレイが燦々と輝いている


『上はどうなっている?』


「我が国・米国の基地関係も全て電気仕様する物は使えません」


民生中華連邦シビックチャイナやアジアの国は?』


「我が国と同じ様な状況です。インフラ等が全て死に現地の草からではもっと酷いようでして、民間機や軍用機多数が都市部に墜落し多数の都市が被害を受けています」


『発射したのは、英国・露・米国・民生中華連邦シビックチャイナでミサイル凡そ10000発で合っているのか?』


「通常が9000発、核ミサイルが1000発が日本付近の高高度で爆発したとの事です」


『現在、地上で動いているのは?』


「東京ペンタゴンと付焼連合企業ツケヤキコングロマリット本社と関連企業、東京メンタル・ギア・スーツ・スクールのみです。彼処は電気からメンタル・ギアへエネルギー源を転換しております。長官!上に行った観測班から東京湾から不審なM・Sメンタル・スーツが5機上陸したとの報告です!」


長官と呼ばれた男は情報端末ウォッチを触ると道化師ピエロと名前が付いた所を押すと回線が繋がった


『もし、もし俺俺だよ、山本だ!』


「あ、山本長官、そっちは大丈夫だった?」


『ああ、大丈夫だったよ。何とかなそういえば変なM・Sメンタル・スーツが東京湾から侵入したそうだ!何か知らないか?』


「俺は知らないけど…ちょっとまって、今横の人に変わるね映像をディスプレイに展開して」


 ディスプレイに展開されたのはUSA大統領ステイツ・プレジデント、トーマス・ガン・ストロングその人である


「やあ、山本長官防衛庁の地下大丈夫だって?俺の通信端末が死んでてね!ちょっと今からそっち行くからさ宜しく、CIAカンパニー議会馬鹿どもに聞かないと行けないからさ」


『大統領閣下はミルクティーがお好きですか?』


「イヤ、コーヒーをブラックに硝煙の匂いで飲み銃口の熱でベーコンを焼いて食べる」


『大統領閣下と音声、パスワードが一致しました、お待ちしております』


 ディスプレイが消えると長官は部下へ米国大統領仕様プレジデントへ部屋を変えるように命じると部下がボタンを押し部屋の中に米国国旗が上がり白い家ホワイトハウスの大統領執務室とそっくりの部屋に成った。そして、部下と長官は日米地位協定上位に米国下位に日本が示すかの様に奈落が下がり床下にボッシートされていった。


***


 東京市内、人々は混乱している其れはそうだ街中に飛行やヘリがポロポロと堕ち街の至る所で建物が炎上しているからだ、消防車や救急車は動かず彼方此方で動き回り人々が巻き込まれた人達を助けている。そんな中で、変な物体が街中を駆け抜けている全高が凡そ5.5m、後部に操縦席が付きマントと大きな槍を持ったM・Sメンタル・スーツはその国を示すかの如く赤茶色に黄色で塗られていた。

 彼等は、日本の自衛隊が持っていると噂される人型兵器なのであろうか?だが、彼等は堕ちて来たヘリによって倒れてきたブロックに挟まれた人達を救うこともせずに通り過ぎる。


どうやら彼等の目標は小高い丘の教会の様だ…


「誰かー助けてーお願いー」


 倒れてきたブロックに挟まれた少女が過ぎ去っていくM・Sメンタル・スーツにお願いするが無視をされ涙を流す、だがブロックが軽くなり少女を助けてくれた人が居た。その人は自分に付いた埃を落としながら躰を触り


『大丈夫そうだけど、一応病院行くにゃ!此方メタネコ450、ブロックに挟まれた少女を救助したニャ』


 その人は黒髪黒目にスコップとツルはしを背中に付け何より耳から出ているネコ耳とメイド服が特徴的だ


『此方メタネコ440、要救助者を発見ニャ!指定の病院へ送るニャ』


『此方メタネコ430、炎上しているビルで消火中にゃ!救助は終了したが放水用ホースの長さが後1m、足りないにゃ!』


『此方メタネコ420から430へ中に救助が終了したら、破壊消火でイイでしょうにゃ!』


『此方メタネコ430了解したにゃ!…オカラ建築過ぎて一発で終了したにゃ!!後で、設計主について照会してくる』


 各地でメタネコネットワークを通して通信が行われる、メイドネコ達は東京ペンタゴンから派遣された災害対応メイド達で彼女達は誰よりもこの街の表裏を知っている。何故なら彼女達は元は四本足●●●で東京の街を歩いていたからだ!

 だが、彼女達メタネコは全員が地域の安全衛生という名目の為に保健所に送られ処分前にある中で道化師●●●が保健所から引き取り彼女達に即教育ダイレクト・エデュケイションという人間が今まで猫に与えてこなかった文化的●●●必要最低限●●●●●生活を送る為に必要な知識と付け焼きカリソメの躰を与えた。道化師は知りたかったのだ、知性が有るから精神が生まれるのか?精神が有るから知性が生まれるのか?結果は彼のみぞ知るだが彼女メタネコ達はメンタル・ギアを使いこなし無限のパワーを得ている。

 そんな個性豊かな彼女達メタネコを凡そ2万体をコントロールしているのはメンタルリュウジョウ、通称MRJという三体の黒い板カーボンのまな板の機械が東京ペンタゴン地下に深くに鎮座しているが其れに付いては別な機会に説明をしよう。


***


 一方、先程のM・Sメンタル・スーツが向かっていた教会では黒地に金色の様々な模様が入った中世の王族が着るような荘厳な服を来た男が二人の花嫁姿の少女達ブラウ&ナナの二人の美少女の細いおとがいを触り上に向かせている


「ふふふ、邪魔な賢者と騎士と魔法使いも屠った、さあ姫君達よ祝言を続けよう!」


 賢者と騎士と魔法使い達は積み重なって倒れ、少女達ブラウ&ナナは男の傍へ来た傍にいるのは司祭らしき格好をした会計かいじと指輪を持った修道女の格好をした書記ゆきこが居る


司祭は本を読みながら


「此れより、魔王マサヒロと蒼の乙女と暁の乙女達が誓いを行うが此れを否とする者がいればこの場でいうが良い!」


誰も言わないハズだが


『まったー!!!!』


 台本●●に無い声が聞こえ同時に壁がベリベリと壊れる音がし壁が崩れ擬似映像フォログラムが解け壊れた壁からは全高が凡そ5.5mの後部に操縦席と有りマントと大きな槍を持った人型のM・Sメンタル・スーツが立っておりその国を示すかの如く赤茶色に黄色に塗られた機体が現れた。


『我こそは、イスパニア・ポルトゥス連合王国、第二王子、第25代エンリケ航海王子!そして魔王から蒼い乙女ブラウを奪還する為に参上した!いざ尋常に勝負せよ!』


「「「ほぅ、勇者の癖に周りに存在を隠した仲間を置くものなのかな?」」」


鋼の筋肉プロテインの賢者、紅き彗星の仮面レッドコメットの騎士、全てを発破解体ボマーする魔法使いがムクリと立ち上がった


『何の事だ?』


「あら、聞こえないと思って?」


「我らには静かだが聞こえるぞ、駆動音が」


「お主以外に4機のエンジン音が天井に左右の壁に後ろか…勇者が呆れる…」


魔法使いが右手で何かを押すと白い教会の天井と壁が全て破壊され上から同じ様な機体が落ちて来て周りには3機の機体が現れた


「では、私達のパーティに相応しいかを試してみましょうか?」


「紅い機体か気に入らんな、私と同じ性能を持っているか試して見ようか?」


「何か知らないが貴様を殺す!」


「「「会長は2体くらい相手してね」」」


賢者と騎士と魔法使い達は三方のM・Sメンタル・スーツへ飛びながら向かって言った


「ねぇ、エンリケ航海王子さんはどうしてブラウさんを欲しいの?」


『それは美しい素晴らしい方だからだ!』


「美しく綺麗じゃなかったら?」


国益の為●●●●に取り敢えず貰っておくが妻として接しない●●●●●●だろうな』


「うん、分かった!君とは分かり合えない人間だと分かった、ブラウさんのメンタル・ギアは興味深い●●●●のに!僕にとって大切な資料ヒトだ!君にはやれないのでご退場願おう!」


 少年かれが刀の柄に手をやった瞬間に天井から落ちて来た機体がエンリケの前に立った。暫くして金属同士が擦れる音がし機体と操縦者●●●●●●鯵の開き●●●●に成った


「へー中には人が居て、こんな感じに成っているだ面白いねー」


『貴様、何をしたのか分かっているのか?我が王族の私の直属の親衛隊長を殺したのだぞ!』


「だから?僕はそんな人間よりM・Sメンタル・スーツの構造を調査するから死体は持って帰ってね!要らないから!」


ペキっとマイクを通じて何かが切れる音がし


『貴様!!許さん!!細切れにしてその首を本国に持ち帰ってやる!!』


 M・Sメンタル・スーツは怒りに連動するかの様に排気音を高くし、ランスを構え少年かれに向かって来た。少年カレは躱すと少女達ブラウ&ナナ司祭かいじ修道女ゆきこに顔を向け


「ちょっと戦ってくるから心配は無いと思うよ、でも此処は危ないから安全な学園に非難してた方が良いかも…あと、映画製作科部メンタルブラザーズの人達も宜しくねー」


M・Sメンタル・スーツを蹴飛ばしながら笑顔で言うとM・Sメンタル・スーツは風に飛ばされた葉っぱの様に飛んで行き少年かれは壊れた壁から見える防衛省の方へ向かって飛んでいった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る