第35話「広報動画(後編)」

 近未来的さと深い年季を感じさせる建物の中で白い大理石で出来た金色の模様が入った椅子に座り黒髪に左目が琥珀色の男がグラスを持ち、侍る様に白いドレス姿の蒼い乙女と朱い乙女が蒼と朱の珠が付いた杖を其々持ち立っている。


『ようこそ、よく来たな人間よ人の身で此処まで此れは事は褒めて遣わすが汝等うぬらの進撃も此処で終わる』


「何故なら蒼き女神こと水の女神アックアと」


「紅き女神事、炎の女神イフリーアが」


「「『お主達へ身の程を教えてやろう!そして我ら三神に楯突いた事を後悔させてやろう!!!』」」


三人の神の対面には賢者と騎士と魔法使いの姿の三人が居り


「運命は神で無く鋼の筋肉プロテインと!」


紅き糸運命を紡ぐ紅い彗星レッドコメットが!」


「決められた運命を破壊ボマーする!」


「「「人有っての神という事を身を持って知るがよい!」」」


カチンっと音がし


「流石、2日目に成ると、もう皆さんノリノリですね!素晴らしい、少し休憩です!」


 今日は部屋の立体映像フォログラムも消えない、映画製作科部メンタルブラザーズが教会を貸し切って居るからだ。少女達ブラウ&ナナや三人も擬似映像フォログラムでは無く白いドレスや賢者と騎士と魔法使いの姿のままで有り今回は全てが擬似映像フォログラム無しで撮影をしている。


少女達ブラウ&ナナは持っている杖に付いている珠を見ている


「この珠って本物の宝石ですわよね…こんな大きい宝石始めてみましたわ」


「まさか、そんな鶏の卵程の大きい宝石あるわけ無い様な?会長マサヒロさん?」


『兄貴曰く、本物らしいよー、良くわからないけど青い方は600年前に奪われ持ち主を転々とした呪いのホープダイヤモンド対を成す女神シータ像の反対の目のブルー・ダイヤみたい。紅い方は300年前のロシア革命で紛失した女帝さんの冠に付いて居たルビーみたいな事いってたな、此れが資料と鑑定書だよー』


 男の装いの服を脱いで少年カレに成ると情報端末ウォッチ少女達ブラウ&ナナに向けてデータを転送した


まず、蒼いダイヤは


 550年前に日本からインドへ芸術を学びに行った男が片目の女神像を見て不憫だと思い日本から染料して持って来た瑠璃を球にし瞳に入れて治そうとしたが技術が付け焼き刃未熟だった為に入れた際に反対側の眼が取れてしまうという大惨事が起きた。

 男は師でも有る僧侶に正直に申し出て如何なる処分を受けると言うと僧侶は奪っていったフランス人には持ち主を不幸にするという呪いを掛けたが、逆に男に宝石を持たせ男の一族に連なる者全てに常に学んだ事を本物にする呪い祝福と姓を付焼と与えた。

 男は日本に戻り芸術家として大成したが、資産を新しい知識を付け焼くラーン・アンド・スタディする為に散財を繰り返しては財を成し散財するという事を繰り返し、周りからは器用貧乏と言われ男の周りにはたかる人間より借金取りが多くいた。だが、江戸時代から600年後の今では様々な時代の情報・技術を付け焼きしたトレースした複合企業コングロマリットとして世界を付け焼きしている都合の良い様にコントロールと言われている。

 尚、このブルー・ダイヤは常に付焼家に迎え入れる嫁候補に蒼い付け焼き金剛石エンゲージダイヤとして渡され、此れを売ったり・奪ったりする者は全員が不幸な事故で死亡し、ダイヤは付焼家の当主の部屋のガラス窓を午前零時に破って入って来る恐怖金剛ダイヤ仕様に成って居る。


次にルビーの方は


 500年程前にスェーデン王がロシアの女帝のエカチェリーナに送った物で完全に透明だった事からスカーレットダイヤと言われ300年前のロシア革命で行方が冠ごと不明に成って居た。

 当時、社会勉強として当時の革命軍に付け焼き刃インテリ思考で社会主義を学びに行っていた付焼家の風来坊当主が散歩をしてた時に王族達が処刑された光景を見て、野次馬根性で現場を見に行くと誰も居らずロマノフ家の三女マリアだけは左目に弾が当たり失明と躰に弾が多数当たり虫の息で有ったが生きているのを発見した。

 不憫に思った当主は付け焼きカリゾメの医療行為をしマリアが回復した後に独逸へ逃がす時に付け焼きカリゾメの金庫明けの技術で大金庫に侵入して逃亡資金と王冠を渡した際に再び何時か会える事を願って此れを渡されたとの事。

 当局を騙すために付け焼きカリゾメ死体偽造技術フェイク・デッドで死んでいた血縁者●●●をマリアに仕立て上げてた後に彼等の死体に硫酸等で判別不能にする様にレーニンの指示書とサインを付け焼きカリゾメの技術で偽造し革命軍にロマノフ家の死体を処分させたが何故か、20世紀に経っても付け焼きカリゾメの技術で今日こんにちでもマリアはあの時死んだ事に成って居る…

 尚、このスカーレット・ダイヤは常に付焼家に迎え入れる嫁候補に紅き付け焼き金剛石エンゲージダイヤとして渡され此れを売ったり・奪ったりする者は全員が火事で死亡し、ダイヤは付焼家の当主の部屋のガラス窓を午前零時に破って入って来る恐怖金剛ダイヤ仕様に成って居る。


「「さらりと、歴史の裏側が書いてあるのも怖いけど、不幸を呼ぶのもより怖いわ!です!」」


 少女達ブラウ&ナナは杖を壁に置き震えたが何故か杖は何もしていないのに彼等の方へ倒れて来て、誰も居ないのに杖に肩を叩かれ先日から喧嘩し仲が悪かった二人は互いに抱き合いながら瞳に涙を浮かべた。


***


同時刻


「此方、英国。アリー、作戦準備完了したよー」


「此方、アメリカ合衆国。アン、作戦準備完了なのだ」


「此方、ロシア。ローズ、作戦準備完了ですわ」


彼等は其々ディスプレイが多数浮かぶアメリカ合衆国・ロシア・イギリスの基地の軍事施設の中に居る、


「広報活動といって色気を使えば楽勝だったよー」


「何時の時代では人は兵士には成って殺されたくも殺したくも無いのだ」


「だから、こそこういった民間人が一目見て人を現場で殺す職場で無いと思わせる事が重要なのですわ、だけどこっちの方が人を多く一度に大量に殺すのですわ」


 彼等イヤ少女達は最新の管理された核兵器発射可能なミサイルコントロールルームの中に居る、CIAカンパニーNKGBチェーカーMI6ダブルオーの元で学んだ付け焼きカリゾメの技術で各自は互いに各国に潜入した。


 英国回線から米国英語キングズイングリッシュを話す少女は黒い指揮棒を出して居るが指揮棒の裏側には銃口●●が付いている


「アリー、今回は何にするかい?エドガー行進曲の威風堂々とかしようかーさんはい!」


 のんびりとした声で少女がディスプレイを黒い指揮棒でなぞる様に叩くと全兵器の発射コマンドが紅から蒼に成り発射可能の表示に成った


「アン、了解」


「ローズ、了解」


 同時に流れ来るのはヴァイオリンとコントラバスの音色が聞こえる彼女達が弾く度に其々の画面のディスプレイも発射可能な状態に成って行くディスプレイの明かりで映る彼女達の何れの楽器も木の温もりは無く黒く先端には銃口の様な穴●●●●●が空いている


『此方、民生中華連邦シビックチャイナ。此方、蝶々てふてふ。足りない分の楽器は此れで満足して下さいな!アリさんにアンさんに薔薇ローズさんお疲れ様、此れが目標座標です』


 足りない楽器を補うかの様に彼女達の情報端末リングから流れる曲にあわせて映るは海に囲まれた極東の島国だ!


「アンにローズもっと激しく引っ張れ、協奏ハーモナイズしてない!」


 のんびりしていた声は消え怒りながらバンバンとディスプレイを叩くと発射装置の安全回路セーフティロックが解除された、やがて少し不協和音を生じていた音色は一つに纏まり


「良いぞ!!アン、ローズそういいよー!後、もう少しだ次の転調と同時に一気に発射ブレイクするぞ!」


すこし右手に持って居た指揮棒を回転させ宙を舞って居る間にディスプレイに背を向けた時に丁度左手に落ちて生きた指揮棒を受け取り構え


『「「「発射ブレイク」」」』


 英米露中4ヵ国全ての核ミサイルを含む全ての弾道ミサイルが各ミサイルサイロから発射された、その数10000発。200年以上修理・改造されながら眠っていた人類の叡智が生み出した無敵アルマダな悪夢が空へ飛んでいった


『此れで、あのお方●●●●が望まれた世界平和が一歩近づく!さて、舞台は開幕したわ羅針盤王子エンリケ賢者ワイズマン蒼の王女ブラウを巡る競争曲が!!世界の一ページがまた一枚めくられる』


「アリー、任務終了撤退するよー」


「アン、任務終了撤退するのだ」


「ローズ、任務完了撤退ですわ」


蝶々てふてふも日常へ戻ります!最新作を投稿しないと…』


4人の姿が消えた後には壁を鈍器や銃器で叩く多数の音と施設の自爆シーケンスのカウント音が位心地の悪いバックサウンドで流れていた。


さあ、始まる|魔王と花嫁達事件サタン・アンド・フィアンセズの喜劇が!!

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